試聴映像
映像を観る
概要
これからしばらく、サーンキヤ哲学を基にした意識の展開図を用いて、いろいろな哲学や宗教、価値観を分類し解説していく。今回は潜在意識、無意識レベルのことを説明している哲学者として、パスカルとキルケゴールの思想を紹介する。
目次
1.前回の復習として (00:00:00)
意識の展開図と照らし合わせ、デカルト、フランシス・ベーコン、スピノザの思想を見ていく。意識の展開図を用いるのは、哲学者がどの意識まで届いているかで、同じ言葉を使っていても違う事を言っているということが起こるためである。
2.実存主義の先駆者パスカル (00:10:32)
パスカルの思想を彼の到達していた意識のレベルから解説する。肉体のレベルの世界観ですら分裂しているために、混乱しているこの世界を鎮めるにはどうしたからよいか。パスカルの思想から読み解いていく。
3.パスカルは人間をどう捉えていたか (00:30:34)
人間を「偉大さと悲惨さという矛盾する二面性をもつ中間者」と考えたパスカルが、その悲惨さの中で見い出した人間の価値とは何だったのか。また、人間を「考える葦」とした世界観について、一般的な「考える」ことの悲惨さとパスカルが伝えたかった「考える」の真意を解説する。
4.「実存主義」とは?キルケゴールの思想 (00:55:44)
パスカルとも対比させながら無意識のレベルに到達していたキルケゴールの思想を読み解く。そしてそのままでは意味のわかりにくい部分を、同じく無意識のレベルに到達していたエックハルトの言葉を通して理解していく。
終わり(01:23:47)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「MY BEST よくわかる倫理」Gakken
- 「改訂版 倫理用語集」山川出版社
- 「仏教の思想2 存在の分析《アビダルマ》」櫻部建・上山春平著、角川ソフィア文庫
10件のコメント
ん~今日の午前二時、旦那の仕事用の携帯が鳴りました…。
竹下先生のご家族が平安な生活をされていることの素晴らしさをいつも感じております。
先はながいです~。
先人の書物がいつでも手にでき、
学校でもそれなりに学び、
そういう思想や本の山のてっぺんで、
いつでもそういうものは手に取れるんだとあぐらをかいて、
何も深く考えようとせずお菓子を食べながらテレビを観て
操作された情報に右往左往して人生を終わるところでした。
表面的に文字面だけで勉強してきた倫理に、
こんなにも深い人類の苦悩の末の叡智が込められていたということに、今更ながら驚嘆し、こんなにもわかりやすく説明して下さる竹下先生に、どんなに感謝してもしきれません。
ありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
いろんな人のいろんな考えを、上からでも下からでもなく綺麗に整理できる「ものさし」のようなものが自分の中でできつつあります。「愛」という言葉ひとつとっても、その人の意識レベルで意味がまったくちがうことがおぼろげながらわかるようになってきました。
竹下先生の世界観を学べる機会を無駄にすることなく、しっかりとついていきたいです!そして自分の中に落とし込み深めていきたです。ありがとうございました。
竹下先生の口から鷹野橋のSシネマの名前が出てきて親近感を覚えました^^
また、女性は悩みがあると友人に話しまくって不安を解消しがちだけど、真の解決にはならないというお話は確かにそうだなと思いました。
今の時代に必要な実存主義の意味がよく分かりました。
科学的思考、客観的真理の限界を感じます。「自分の内側と向き合わなければ何も解決しない!」竹下先生からの教えに反し、社会では全く逆の方向に進んでいると感じます。
何もしない事の価値。
何もしない事の豊かさ。
この言葉がしみ込んできました。
全ての人々がその豊かさを感じて生きられるような社会に早くなってほしいと心から思います。
詩人の霊感というのは、自然と一つになっているから言葉が湧いてくるのであって、頭の中に言葉が一杯あると出てこないとのこと。そうだと思います。プラトンの『イオン』も同じことを言っています。
実存主義とはどのようなものかつかめるものがありました。ネットでも精神的貧困、孤独な老人の記事が流れていましたが、実存主義のように、外の対象ではなく具体的な自己を見つめるあり方は豊かな内面を作るために重要なものだと感じました。
◯的実存、倫理的実存、◯◯的実存が、とっても面白かったです!この三段階の図を書いてくださってありがとうございました、分かり易くなりました。実存の三段階に関して、絶望が必ずしも否定的なことではないことに気づきました!!!「◯の前に単独者として立つ」ことの深淵さに心がぎゅっとしました。エゴも嘘もごまかしも度を越した欲望やいわゆるユメも何もかも持たず、まさに裸で、たった一人で◯の前に、あるいは真っ只中に立つ。立つだけでなく、永遠なる生命(いのち)をそうやって生き続ける。書きながら言葉を失なっています。。。。。
実存主義のことはまったく知らなかったので、次回もとっても楽しみです。
あと、「その人の到達した意識レベルによって」言葉の意念が変わるということも新鮮でした!!!新鮮過ぎて、感動してます。どこかに書きましたでしょうか、キムさんという、ある相談を受ける女性が、父親に愛されなかったと訴える相談者に、貴方のお父さんはそう見えてもきっと、貴方を愛していたと思うわ、なぜって、意識の高さによって愛の形は異なるの、と答えているビデオがありました。そのビデオを観たときのショックを思い出しました。
再度、観ました。
どの深みの意識(顕在意識(エーテル体)、潜在意識、無意識)に触れているかで、同じ言葉を使用しても意味がまったく違うということはよくあります。
肉体意識というのは、五大欲求(食欲とか)に意識を合わせているとは思う。
人間は経験や体験が大事だと思っていましたが、どんなに経験を積もうと本質的な部分に触れることができなければ、人間もAIと変わらないのかもしれない。人もひとつの言葉の意味しか汲み取ることができなくなっているというのは、AIと似てる。
「神」という概念だって、潜在意識まで届いている人の表現は独特なものがあるかもしれない。
例えば、とある人の文章の意図を汲み取って理解するということを大半の人は肉体意識で聞いているとしたら、そこには意識の深みの食い違いや隔たりがありすぎるわけで、意味さえ通じ合えないだろうと思う。涙。
何を云ってるのかよくわからないような哲学者は、潜在意識まで触れているのだとしたら、その意味不明な言葉は、肉体意識で生きている人には理解しようもないと思いました。