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概要
前回は、カントのコペルニクス的転回という認識論について説明をした。今回は教科書のレベルを超えて、もっと深い認識論の重要な部分を解説する。ここを理解していると、あらゆる哲学や量子力学も非常に理解しやすくなる。
目次
1.認識論の混乱〜主体とは何か〜 (00:00:00)
デカルト以来、様々な哲学者や宗教が認識論における主体を誤解してしまっている。デカルトや仏教ではどう言っているか、カントの「感性と悟性の合一」とは何を指しているのか。それぞれの誤りを指摘し、それらとは全く違う私(竹下氏)の考え方を説明する。
2.自性(意識、心、物)の構造図 (00:12:45)
カントを理論を理解するために、意識、心、物について解説をしておく。意識は意識のレベルでの展開があり、最後に肉体意識がある。それに相当する心、物の展開も意識に対応して存在する。そして、まず意識が心と物質と分かれ、次に心が出てきて最後に物質が現れる。
3.書き換えられた「純粋理性批判」とヘーゲルの批判 (00:19:07)
カントは「純粋理性批判」の2版において感性と悟性の共通性を否定してしまう。その部分についてのヘーゲルの批判を取り上げ考察していく。ヘーゲルは神々や天使のものの考え方について説き、カントは人間の理性について考察をしていた。
4.意識の違いによる認識の仕方の違い (00:44:55)
肉体意識での認識とエーテル体意識、幽体意識の認識は全く違う。人間の認識力は神々、天使とどのように違うのか。また、死んで霊体意識となったらどうなるのか。地上の物質的世界に転生に入っている人間とか動物だけが特別な認識をしている事がわかる。
5.晩年のカントの思想 (00:53:41)
晩年、カントはそれまでと全く違う事を言い始める。認識論が肉体意識に納まらない事に気づいたと思われる。物自体の世界で生きている人は絶対に物理学の法則を導き出す事は不可能で、天才はエーテル体意識、幽体意識で仕事をしていることをアインシュタインを例にとり説明する。
終わり(01:03:16)
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参考文献
- 「カント「純粋理性批判」入門」黒崎政男著 講談社選書メチエ
18件のコメント
とても明快で面白い講義を有難うございました。
サイババ様の物質化を今回の内容と関連させて説明できるのでしょうか。もし機会がありましたら答えて頂けるとありがたいです。
今までの哲学・倫理・人生観 の講座の中でも一番に面白かったです。
これまでの内容がすべてつながって理解できました。
普通だったらこんなに難しそうな単語のいっぱい出てくる哲学書は全く理解できそうもないのに、非常に判明に、しかもほかの哲学者の内容とリンクさせて教えてくださるのは竹下先生だけだと思います。
これは何度も見たい講義でした。
肉体的認識と霊体的認識の違い。
カントとヘーゲルの違い、カントの晩年の変化などおもしろい内容でした。
先生の展開図による解説は、難しい内容にかかわらず理解を助けてくれます。
なぜ肉体をまとった私たちだけがこのようなハンディを負っているのかと思いました。
魂の経験値を上げるためでしょうか。
地上で誤解や食いちがいが絶えない理由の一つに、回りくどい認識方法もあるかもしれません。
先生のおかげで、まったく縁遠かったカントにも興味が持てました。
物質世界の特異性、面白いと思いました。
私たちは宇宙の中でも、なかなか得難い経験をしているのですね。
貴重な経験をしていると思うと、
いろいろあるけど、この物理世界での体験を
じっくり楽しみ、味わおう~♪という気になってきます(^^♪
以前、別の講座で竹下先生に教えていただいた推薦図書
「エマニュエル・スウェデンボルグの霊界Ⅰ」が、
理解の一助になりました。
一回目見終わった後から、いろいろな疑問がわいてきて、
翌日もう一回見ました。
より理解が深まったような気がします。
私たちは、物自体を直接見てはいない、とのこと。
ある意味、脳内で再構成された、ヴァーチャルリアリティの世界を
生きているのかもしれないなあ~と思いました。
外界と内界が、あたかも分離しているように見える仮想世界。
「この世はマーヤー(幻影)だ」という言葉の意味が、
腑に落ちた感じです。
確か、スウェデンボルグの本に、
霊には物理的世界が見えない、と書いてありましたが、
私たちが体験している世界は、肉体をまとった私たちにしか
体感できない世界なのかもしれませんね。
今分からないことも、霊になったら氷解するのかなあ~
ふだん意識が向かない部分を刺激され、
心に浮かぶ疑問の答えを、自分であれこれ想像して、
にわか哲学者の気分を味わっています(笑)
とてもわかりやすく素人の私でも楽しめた講義でした。
ここまで終えて、やっと量子力学へ進む事ができるのですね。皆様のコメントに惹かれ、いつかは量子力学を聴きたいとおもってました。が、やはり、順序と言うものがあるわ~と、「家族の絆」で実感しましたので、丁度良い具合いに扉が開かれた様で、うれしいです。それに、いつも黒板に書いて下さる表が、こんかいの講座で立体視が可能になって、内心ウキウキ出来て、私自身が厚みが増した錯覚を起こしました。とにかく平面的~立体的に、次はどんな展開になるのか、胸ふくらませてます。
非常に密度の濃い講義でした。「認識」についての核心の部分を、ずっと最後まで聴いていたような感じです。物理的次元とそれ以上の次元では、認識方法が全く違うということがよく理解でき、また驚きでした。
この講義で使われた、詳しい意識の展開図による解説は、必見だと思います。すべての講義を視聴しているわけではありませんが、「家族の絆 〜夫婦(43):中国の思想〜」の54分以降や「第9回 意識の進化と界層(5つの鞘と3身体)」も理解の助けとなると思います。
毎日何気なく唱えている、「除霊と浄化の祈り(12のシステム)」の祈り文の中の「〜意識下の……身体に対応する〜」の意味が改めて良く理解できました。
ありがとうございました。
大変にわかりやすい講義、ありがとうございました。
いつも思うのですが、わかっている人の話というのは、こういうものなんだなということです。本当にわかりやすい。
わからない難解な本や解説本は、アッサリと脇にどけておいていいですね。竹下先生の講義の後に読めば、何がどう間違っているのかも自然とわかってくる。
カントは心がきれいな人だったのだなという印象を受けました。探求の姿勢は見習わなければならないと思いました。
また、サーンキャ哲学の概念があると、いろいろな意味で照らし合わせることが出来るので、土台としては大切だと思いました。
経験に由来することだけしか認識できないのなら、絶対に物理学の法則は導き出せないとのこと。自分が別世界を認識できなくても、認識できる人の言うことをもとに考えればいいと思います。
竹下先生 ありがとうございました!
とても面白くまた腑に落ちて良くわかりました。
このようなことを学ぶのは、とても大切なことであり、
また必要なことだと思います。哲学書って、解説をしてくれる人が
居たら(竹下先生のように)読むべきですね?
実際に今肉体を持った人間として生きていますが、実のところ、
人間てどうなっているのかと、私には疑問だらけです。
どうして、頭の中が様々な思いや考えや独り言が、エンドレス
に回っているのか。止めたい時があっても自分の自由にはなりません。
宗教講座でも物質、心、意識の違いについての
説明がありましたが、ここではさらに詳しく
肉体意識とエーテル体意識の認識の違いについて
学ぶことができ、とても勉強になりました。
地上に転生に入った人間や動物だけが、
特殊な認識の仕方をしているということですが、
意識レベルはまだまだよちよち歩きなんですね。
最近になって、宗教講座は個我(ジーヴァ)以上の
意識レベルを学び、顕在、潜在、無意識レベルの学びが
夫婦の講座だと知り、ありゃー逆からいっちゃった~と
思いました。
講義の中で出てくる文章を読んでわかりづらく思う時でも、後に、先生が音読されるのを聞いていると、
伝わって、理解がやってくるので、言葉や音や理解の不思議さ深さをも感じ、講義の凄さを思わされます。
講義からこういった深い広い認識を受けることで、日常の生活や、考え(自他問わず)、に対しても、
落ち着きの様なものをもって対せる様に少しずつなってきている気がします。
ありがとうございます。
ネガティブな時、美しい音楽や自然に触れたり神様を思うと、楽になる、軽くなる、いうのは、
イメージ等ではなく、実際に意識が広がっている(与えられている)という事が起こっているのでしょう。
それを思うと自分の普段の思いや行動を気を付けようと思わされます。
ごめんなさい。ありがとうございます。
今まで一つしか竹下先生の講義を視聴したことがないですが、カントの構想力という題名が気になって見てみました。
認識論についてカントを軸にして、ヘーゲル、仏教、スウェーデンボルグまでアグレッシブに展開されていて知的好奇心が掻き立てられ面白かったです。
普段いかに我々が肉体意識によって認識している精神現象世界に囚われているかを考えさせられました。
また、天才と言われてきた人がエーテル体意識を使って世界を構築しているのだと聞いて、どうすれば我々がエーテル体意識を使って世界を認識できるようになるのか気になりました。
他の動画を見ていくことで謎が紐解かれていければと思います。
ありがとうございました。
難解である哲学を意識・心・物の展開図を駆使して、こうもわかりやすく説いてくれている。
さらにカントやヘーゲルの立ち位置から見えていたもの、また同じカントでも意識が拡大された最晩年における立ち位置の違いの明確化、こんなことがわかる先生の立ち位置とは??いかに・・・・
いったいどこまで意識が届いておられるのだろうと驚嘆せざるを得ませんでした。
天井にぶち当たって、うんうん言っていた私の意識を引き上げてくださりありがとうございます。
誰も何も認識していないので、誰もわたしを認識していないから、すごくひとりな感じで孤独が楽しいと思っていた矢先に何故かこの講座を聞くことになって、このページにたどり着き、講義を聞くことができました。NHKで見た数学に魅せられて世俗を離れた数学者とか、ピアニストとか、囲碁の棋士とか、そういう生活に憧れます。
母親と父親が、暗示にかかりやすく、全く認識をしようとしないだけでなく、ただの暗示を狂信することに絶望感を感じて、再度このビデオを見ました。暗示にかかりやすいという特質を利用しようとする人たちがいることとか、そういったことに思いを馳せて、こういう絶望感はどうしたらいいのか、わたしの躁鬱で鬱の時に巡ってくる考えなのか、堂々巡りになります。
心(精神)は、主体だと思ってましたが、主体は意識で物質と精神が客体だと知ると、心(精神)を客観的に観て理解していくことで、感情なども理性で見つめていける気がしました。
このことを、知ってると感情にまみれずに済むための予防が出きる気がしました!
意識という概念は、本当にないですね。
精神を病む人が非常に増えているのは、肉体意識レベルでどういう事が起こっているのでしょうか?
意識、心、肉体意識のバランスが崩れてしまうのでしょうか?