家族の絆 〜夫婦(48):カント:構想力〜

【映像時間】

63分[500円+税]

【内容の一部紹介】

今日はカントの2回目です。「認識は、感性と悟性という全く異質なものが合一することによって成立する」というのがカントの考え方なのです。感性は肉体的、物質的なもの。悟性は概念の領域なので心の方。カントは感性で捉えたものと悟性が合成したものが、合一・一致したときに認識が成立すると理解したんです。これでは意味が良く分かりません。
私はこのように考えています。
自性という根源の物質原理が、意識・心・物質の3つに分かれます。インドの哲学では3つのグナといって、サットヴァ・グナ(明るい性質)、ラジャス・グナ(激しい性質)、タマス・グナ(安定した性質)を考えます。ただし、心と物質は分けられず、一つの実在と考えないといけません。心と物質はお互いに影響し合っている、対で一つの実在なのです。意識は一つで実在です。
意識という実在が主体で、心と物質の2つの実在が客体になるのです。何千年にもわたる宗教の誤解、デカルト以来の誤解は、心が主体で物質が客体として、心が物質を見ると思っている。これが完全に誤りです。意識が心を聴いている。こう考えるのが最も自然でシンプルなものの考え方なのです。これが分からなくて、心と意識の区別をつけていない。認識論というのは明白なものなのに混乱しています。

《取り上げられた人物》
・カント

【概要&目次】
前回は、カントのコペルニクス的転回という認識論について説明をした。今回は教科書のレベルを超えて、もっと深い認識論の重要な部分を解説する。ここを理解していると、あらゆる哲学や量子力学も非常に理解しやすくなる。
1.認識論の混乱〜主体とは何か〜 (00:00:00)
  • デカルト以来、様々な哲学者や宗教が認識論における主体を誤解してしまっている。デカルトや仏教ではどう言っているか、カントの「感性と悟性の合一」とは何を指しているのか。それぞれの誤りを指摘し、それらとは全く違う私(竹下氏)の考え方を説明する。
2.自性(意識、心、物)の構造図 (00:12:45)
  • カントを理論を理解するために、意識、心、物について解説をしておく。意識は意識のレベルでの展開があり、最後に肉体意識がある。それに相当する心、物の展開も意識に対応して存在する。そして、まず意識が心と物質と分かれ、次に心が出てきて最後に物質が現れる。
3.書き換えられた「純粋理性批判」とヘーゲルの批判 (00:19:07)
  • カントは「純粋理性批判」の2版において感性と悟性の共通性を否定してしまう。その部分についてのヘーゲルの批判を取り上げ考察していく。ヘーゲルは神々や天使のものの考え方について説き、カントは人間の理性について考察をしていた。
4.意識の違いによる認識の仕方の違い (00:44:55)
  • 肉体意識での認識とエーテル体意識、幽体意識の認識は全く違う。人間の認識力は神々、天使とどのように違うのか。また、死んで霊体意識となったらどうなるのか。地上の物質的世界に転生に入っている人間とか動物だけが特別な認識をしている事がわかる。
5.晩年のカントの思想 (00:53:41)
  • 晩年、カントはそれまでと全く違う事を言い始める。認識論が肉体意識に納まらない事に気づいたと思われる。物自体の世界で生きている人は絶対に物理学の法則を導き出す事は不可能で、天才はエーテル体意識、幽体意識で仕事をしていることをアインシュタインを例にとり説明する。                                                                                                                     
終わり(01:03:16)

【参考文献】
  • 「カント「純粋理性批判」入門」黒崎政男著 講談社選書メチエ
【キーワード】
せれなさん、アストラル体意識、ア・ブリオリ、ア・ポステリオリ、インドの哲学、グナ、サットバグナ、ジーヴァ、スピノザ、タマスグナ、テレパシー的、ニュートン、プラクリティ、ベルリン天使の詩、マイケルソン・モーリーの実験、メンタル体意識、ラジャスグナ、万有引力、原型的知性、客体、思惟形式、根源的直感力、根源的綜合的統一、概念、演繹論、潜在意識、無意識、物質原理、産出的構想力の原理、直感的悟性、直観形式、瞑想、神霊、縁起、自性、超越論的構想力、陰謀論、霊能者、顕在意識

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12件のコメント

  1. 参考になった(2)

    とても明快で面白い講義を有難うございました。
    サイババ様の物質化を今回の内容と関連させて説明できるのでしょうか。もし機会がありましたら答えて頂けるとありがたいです。

  2. 参考になった(4)

    今までの哲学・倫理・人生観 の講座の中でも一番に面白かったです。
    これまでの内容がすべてつながって理解できました。
    普通だったらこんなに難しそうな単語のいっぱい出てくる哲学書は全く理解できそうもないのに、非常に判明に、しかもほかの哲学者の内容とリンクさせて教えてくださるのは竹下先生だけだと思います。

  3. 参考になった(4)
    ぴょんぴょん on

    これは何度も見たい講義でした。
    肉体的認識と霊体的認識の違い。
    カントとヘーゲルの違い、カントの晩年の変化などおもしろい内容でした。
    先生の展開図による解説は、難しい内容にかかわらず理解を助けてくれます。

    なぜ肉体をまとった私たちだけがこのようなハンディを負っているのかと思いました。
    魂の経験値を上げるためでしょうか。
    地上で誤解や食いちがいが絶えない理由の一つに、回りくどい認識方法もあるかもしれません。
    先生のおかげで、まったく縁遠かったカントにも興味が持てました。

  4. 参考になった(3)

    物質世界の特異性、面白いと思いました。
    私たちは宇宙の中でも、なかなか得難い経験をしているのですね。
    貴重な経験をしていると思うと、
    いろいろあるけど、この物理世界での体験を
    じっくり楽しみ、味わおう~♪という気になってきます(^^♪

    以前、別の講座で竹下先生に教えていただいた推薦図書
    「エマニュエル・スウェデンボルグの霊界Ⅰ」が、
    理解の一助になりました。

  5. 参考になった(3)

    一回目見終わった後から、いろいろな疑問がわいてきて、
    翌日もう一回見ました。
    より理解が深まったような気がします。

    私たちは、物自体を直接見てはいない、とのこと。
    ある意味、脳内で再構成された、ヴァーチャルリアリティの世界を
    生きているのかもしれないなあ~と思いました。
    外界と内界が、あたかも分離しているように見える仮想世界。
    「この世はマーヤー(幻影)だ」という言葉の意味が、
    腑に落ちた感じです。

    確か、スウェデンボルグの本に、
    霊には物理的世界が見えない、と書いてありましたが、
    私たちが体験している世界は、肉体をまとった私たちにしか
    体感できない世界なのかもしれませんね。

    今分からないことも、霊になったら氷解するのかなあ~
    ふだん意識が向かない部分を刺激され、
    心に浮かぶ疑問の答えを、自分であれこれ想像して、
    にわか哲学者の気分を味わっています(笑)

  6. 参考になった(3)

    ここまで終えて、やっと量子力学へ進む事ができるのですね。皆様のコメントに惹かれ、いつかは量子力学を聴きたいとおもってました。が、やはり、順序と言うものがあるわ~と、「家族の絆」で実感しましたので、丁度良い具合いに扉が開かれた様で、うれしいです。それに、いつも黒板に書いて下さる表が、こんかいの講座で立体視が可能になって、内心ウキウキ出来て、私自身が厚みが増した錯覚を起こしました。とにかく平面的~立体的に、次はどんな展開になるのか、胸ふくらませてます。

  7. 参考になった(0)

    非常に密度の濃い講義でした。「認識」についての核心の部分を、ずっと最後まで聴いていたような感じです。物理的次元とそれ以上の次元では、認識方法が全く違うということがよく理解でき、また驚きでした。
    この講義で使われた、詳しい意識の展開図による解説は、必見だと思います。すべての講義を視聴しているわけではありませんが、「家族の絆 〜夫婦(43):中国の思想〜」の54分以降や「第9回 意識の進化と界層(5つの鞘と3身体)」も理解の助けとなると思います。
    毎日何気なく唱えている、「除霊と浄化の祈り(12のシステム)」の祈り文の中の「〜意識下の……身体に対応する〜」の意味が改めて良く理解できました。
    ありがとうございました。

  8. 参考になった(0)

    大変にわかりやすい講義、ありがとうございました。
    いつも思うのですが、わかっている人の話というのは、こういうものなんだなということです。本当にわかりやすい。

    わからない難解な本や解説本は、アッサリと脇にどけておいていいですね。竹下先生の講義の後に読めば、何がどう間違っているのかも自然とわかってくる。

    カントは心がきれいな人だったのだなという印象を受けました。探求の姿勢は見習わなければならないと思いました。

    また、サーンキャ哲学の概念があると、いろいろな意味で照らし合わせることが出来るので、土台としては大切だと思いました。

  9. 参考になった(0)

    経験に由来することだけしか認識できないのなら、絶対に物理学の法則は導き出せないとのこと。自分が別世界を認識できなくても、認識できる人の言うことをもとに考えればいいと思います。

  10. 参考になった(1)

    竹下先生 ありがとうございました!

    とても面白くまた腑に落ちて良くわかりました。
    このようなことを学ぶのは、とても大切なことであり、
    また必要なことだと思います。哲学書って、解説をしてくれる人が
    居たら(竹下先生のように)読むべきですね?
    実際に今肉体を持った人間として生きていますが、実のところ、
    人間てどうなっているのかと、私には疑問だらけです。
    どうして、頭の中が様々な思いや考えや独り言が、エンドレス
    に回っているのか。止めたい時があっても自分の自由にはなりません。

  11. 参考になった(0)

    宗教講座でも物質、心、意識の違いについての
    説明がありましたが、ここではさらに詳しく
    肉体意識とエーテル体意識の認識の違いについて
    学ぶことができ、とても勉強になりました。

    地上に転生に入った人間や動物だけが、
    特殊な認識の仕方をしているということですが、
    意識レベルはまだまだよちよち歩きなんですね。

    最近になって、宗教講座は個我(ジーヴァ)以上の
    意識レベルを学び、顕在、潜在、無意識レベルの学びが
    夫婦の講座だと知り、ありゃー逆からいっちゃった~と
    思いました。