宗教学講座 初級コース 第95回 大乗仏教(般若心経:有部と龍樹)

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概要

今回から「般若心経の空とは何か」(公認会計士 武田紀久雄著)を取り上げる。これはホームページの住所から取り寄せた本であり、前回見た「現代語訳 般若心経」と比較することで般若心経の多面性を示したい。今回は、仏陀の教えと説一切有部、ナーガルジュナの思想を簡潔に要約した武田氏の文章を用いて、これまでの復習をし、次回はこれを踏まえて般若心経を説明する。

目次

1.才能のバランスシート (00:00:00)

バランスシート(貸借対照表)の等式「資産=負債+資本」を才能(または富、権力)に当てはめると、説得力のある説明ができる。

2.霊性を否定して宗教は成り立つのか? (00:08:50)

仏教関係者には霊や霊性を否定する人が多い。だが経典には、仏陀が瞑想中に過去生を回想する場面があり、彼は輪廻の主体(幽体)を認めた、と取るしかない。しかしアートマンに関しては、仏陀は沈黙を守った。

3.仏陀の教え(復習) (00:17:58)

無我、五蘊、カルマ(業)、縁起の法などに関する仏陀の教えを復習するが、私(竹下氏)の立場から誤りを正していく。また、これまでも指摘してきたが、文章は読み手の解釈により真にも偽にもなるという事例が随所に現れる。

4.説一切有部の思想(復習) (00:52:56)

「五蘊=有為」の他に「涅槃=無為」の世界も認識対象に加えた有部の思想を復習していく。この思想には誤りが多いものの、現代物理学に近い発想をしていて、世界を上手く説明する非常に有効な方法だと思われる。

5.ナーガルジュナの思想(復習) (01:19:13)

自立的、恒常不変、単一の三つの性質をもつものとして実体を定義し、有部の実在論を否定したナーガルジュナの思想を復習する。

終わり(01:32:05)

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参考文献

  • 「般若心経の空とはなにか~お釈迦さまの悟りとナーガルジュナによる再生、般若心経を完成した聖者の真意~」武田紀久雄著、発行 有限会社 経営企画
お釈迦様、アビダルマ、アートマン・我、クオーク、コンダンニャ、ゴータマ、ジョン・F・ケネディの父、スリランカ上座部、ブラフマン・梵、プラトンの哲学、プルシャ、ホツマの神、ヤクザ、ヴァスミトラ、主宰神、五唯、五大、五蘊非我、仏の十大弟子、倫理・道徳、光子、全知性、八正道の瞑想、南伝仏教、場、夜摩天、実体がない、岡の上の立派な家、有為法、有能なつくり手、株、構成要素、武烈天皇、滅尽定、無為法、無限遡及論法、煩悩、生老病死、相互依存の関係、私・自己・自性、空の思想、結合・分離する法・ダルマ、絶対神、絶対者、般若波羅蜜多、色法・物質的、葬式仏教、虚空無為、解脱、輪廻転生、重力、阿羅漢、陽子、雄略天皇、電子、電磁気力
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4件のコメント

  1. 参考になった(3)
    わらうりうまうみ on

    カルマの法則って、支配されるものではない絶対的なものだと思っていました。
    目からウロコです。本当にふざけています。
    でも、返る返らないが問題ではなく、負のカルマの記録を残さないように生きたいと思います。

  2. 参考になった(0)

    理解できない事柄が多い内容ですが、カルマのこと、歴史の流れをどう受け止めるかなど、示唆に富む学びがありました。

  3. 参考になった(2)

    カルマそれ自体ではただの記録なので、因果応報は働かない、それを裁く者がいるから働くとのこと。その者の徳目が重要になりますね。

  4. 参考になった(1)

    改革前のカルマや因果応報の実態には驚きました。
    カルマが返らない、法の上の存在がいたんですね。
    ヤクザと変わらないと形容された、高位のホツマの神々の実態に唖然といたしました。
    この世の権力者やハイアラーキー達が、
    法の上に立ち、法を超越した存在になろうとしたのも
    こういった上司(神々)の影響から来ていたのかもしれません。
    改革によって正された秩序を、今後も大切にしていきたいと思います。

    後半は、ブッダの教えに対する誤解や、説一切有部とナーガルジュナの等式の
    ざっくりとした復習ができました。
    改めて、随分と難しい事を学んで来たんだな~、と思いました。