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概要
今回は「中観と空Ⅰ」(梶山雄一著)から、前回説明した三性論(三性説) に関する文章を紹介していき、三身説や仏の四智など三性論を補足する内容を付け加えていく。
目次
1.三分説 (00:00:00)
認識(知識)というものを説明するには、主観と客観に分けるニ分説の他に一分説、三分説、四分説がある。今回は主観、客観、自己認識に分ける三分説を用いていく。
2.形象虚偽派と形象真実派 (00:13:33)
唯識論における知覚の二通りの解釈を三性説を用いて比較していく。一方は形象虚偽派(無形象唯識派、以下「虚偽派」と略記)、他方は形象真実派(有形象唯識派、以下「真実派」と略記)と呼ばれ、主・客の形象を虚偽と見るか、真実と見るかに大きな違いがある。両派においては解脱、また空という言葉の意味が異なっている。
3.三性と三無自性の対応 (00:50:08)
阿頼耶識は転換するものであり空性を本性としている。遍計所執性(妄想されたもの)には姿形に実体がなく相無自性と呼ばれるなど、三性は三無自性と対応付けられている。しかし、ここに詭弁が含まれていることを指摘する。
4.三身説と仏の四智 (00:59:50)
「真如を獲得することで阿頼耶識に転換が起こり、法身の大円鏡智が現れる」など、八識、三身(法身、受用身、変化身)、仏の四智(大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)を関連付ける大乗仏教の理論を、その目的、真実性も含めて解説する。
終わり(01:26:55)
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参考文献
- 「中観と空Ⅰ」梶山雄一著作集 第四巻、春秋社
2件のコメント
円成実性では、すべては幻影(マーヤー)で、存在するのは照明作用(自己認識)のみとのこと。照明作用を実在で常住と考えないと、何と比べて幻影なのかわからなくなります。
仏の四智が転換するパタパタパタがウケました。でも根拠の無いパタパタだったんですね。
”空”は分かりませんが、慣れました。
選民思想からくる悟りと差別は、大乗仏教を作ってきたハイアラーキーという集団の本質が現れていますね。
虚構の理論と本当の霊的事実を知ることで、何が本物かピンと来るようになれればと思います。
映像配信を見ることで読誦に励み、本物と偽物を見比べて、識別力を上げて行けたらいいなと思っています。