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- 81分
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概要
文章では分からない密教の世界観は、絵として表現された曼荼羅を通して理解できる。既に核心に当たるフラクタル構造は解説したが、金剛界・胎蔵の違いをはじめ、より詳細な部分をこれから3〜4回の講義で説明していく。今回は胎蔵曼荼羅の構造について、一般的な解説に含まれる誤りを論証し、新たな理解を提示したい。
目次
1.曼荼羅に描かれた「仏」は登録商標だった (00:00:00)
曼荼羅には大日如来をはじめ多数の仏が描かれているが、実際には解脱者ではなく、一般的な理解としての仏ではない。関連した余談として、一つの時代の終焉を告げる兆候について話す。
2.チベットの胎蔵曼荼羅の構造:須弥山思想 (00:18:27)
仏教と密教の世界(霊的な宇宙)観を界層図を用いて比較し、レベルの違いを示す。そして、色界の大梵天以下の世界を表現した「須弥山(しゅみせん)」思想を詳しく見ていくことで、胎蔵曼荼羅が何を描いているのかが明らかになる。
3.日本の胎蔵曼荼羅の構造 (00:41:30)
前章で見たチベットの曼荼羅は、インド様式に忠実な原型と言える。一方、日本に伝えられている胎蔵曼荼羅は、そこに色々なものを付け加えた、ある種の完成形である。元は三重構造だったものが中台八葉院から始まる十二院に区画割りされている。これらについての松長氏の解説を見ていく。
4.十二(十三)の区画割りの意味 (01:02:00)
十二院の区画と三重の区画割りの対応について従来の説を紹介し、そこに誤りがあることを論証する。そして、私(竹下氏)が見れば明らかな十三院(十二院+四大護院)の意味を示す。
終わり(01:20:58)
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参考文献
- 「密教」松長有慶著、岩波新書
- 「図説・マンダラの基礎知識 密教宇宙の構造と儀礼」越智淳仁著、大法輪閣
4件のコメント
胎蔵曼荼羅の説明が延々続くので退屈していたが、1時間16分以降に鮮やかな指摘・謎解きがあり、やはり見てよかったと思いました。
非常に面白かったです。何冊か曼荼羅の本を読みましたが、役に立たず困っていたところに、先生のサイトに出会いました。本当に簡潔に最重要点を押さえておられて頭がすっきりしました。ありがとうございました。
最近の錬金術の講座の流れから、密教の講座全8回を通しで視聴中。
冒頭の余談で、最近話題の某ホテル食品表示偽装について語られている模様。
2年前に既に予言されていたとはビックリ。
内部告発する社員(出入業者)側と、
早めに謝って火消しに奔走する経営者側との攻防戦が展開中。まあよくある話。
おっと本来の感想から逸れたもよう。
曼荼羅って今まで有難いモノだとずーっと思っていたのに、解説でスッキリというかガッカリ。
ハイアラーキーや階層構造のことを知らない者にはサッパリ。
(ハイ、ここまで我慢して読んでくれた方、2回目はラッパー風に韻を踏んで読んでみヨウ)
ごめんなさい。ふざけすぎました。
マクロコスモスの象徴的な表現が胎蔵曼荼羅とのこと。金剛界を男に、胎蔵を女に配するのは適切だと思います。