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概要
前回はサーカーの経済民主主義という考え方を紹介した。それは、活性化した各地方が緩やかに連合して国となり、自立した国々が緩やかに連合し全体としてまとまるという世界観だった。これに続き今回は経済民主主義の三層構造(小規模の個人経営・協同組合・大規模な基幹産業)について説明するが、経済民主主義の実現において重要な役割を担う銀行業務の話題にも十分な時間を割く。
目次
1.小規模の個人経営(銀行業務の実態) (00:00:00)
家族経営レストラン、小売店など小規模な個人経営の事業を成功させるには、銀行の融資が受けられるか否かが重要な要素になる。ここでは近代銀行業務の始まりや現状を中心に話していく。
2.グラミン銀行 (00:14:45)
バングラデシュのグラミン銀行は、1983年に経済学教授ムハマド・ユヌス氏が、貧しい人々(主に字の読めない女性)に無担保で貸付を行う銀行として発足させた。貸付の97%以上の回収を実現する驚くべき成功を収め、ユヌス総裁は、下から経済・社会的発展を創造していく努力に対して2006年のノーベル賞を受賞した。
3.協同組合 (00:56:01)
「経済民主主義において、自分たちの企業を所有し集団的に経営するのは労働者の基本的な権利である。工業、商業、農業、銀行業は生産者協同組合と消費者共同組合によって組織されるべきである。それは・・ほとんどの生産物とサービスを生み出し、プラウト経済の大部分を構成する。」(余談:東北被災地復興、除染の1兆円について)
4.大規模な基幹産業 (01:13:45)
「輸送、エネルギー、電気通信・・などは、経済の不可欠な部分で・・分権化は困難である。そのような基幹産業は公益事業として行政が設置する自治的機関によって「無利潤ー無損失」の原則で経営されるべきである。」とプラウトは提案する。輸送、電気など多くの基幹産業が民営という、とんでもない日本の現状について余談を交えながら語る。
5.完全雇用 (01:33:57)
「民衆経済の一つの責任は、全ての人に雇用を確保することで・・グローバル資本主義においては、ユートピアの夢であるが・・経済民主主義ではこれを実現できる。」ここでも銀行が大きな役割を担うことを解説し、最後に余談として、広島で雇用を生み出し地方を活性化する、私(竹下氏)のアイデアを述べる。
終わり(01:49:19)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「資本主義を超えて[新時代を拓く進歩的活用理論(プラウト)]」ダダ・マヘシュヴァラナンダ著、岩崎信彦監訳、世界思想社
3件のコメント
健全な社会の例を示していただきありがとうございます。
この映像配信によって世界は変わる気がします。
今回も大変おもしろく興味深かったです。どうもありがとうございました。
田舎には宝の山がわんさと眠っている~~~♪
本当に林業復興~水資源~海・お酒などなど それぞれの地方地方でより豊かな経済活動は可能だと思っています。雇用促進にもなりますし、そのための銀行融資のあり方早くなんとかしたいです。
先生の、被災地支援についての、あまりに的を射た内容と心揺さぶられる迫力にジ~ンとし、
ついで、それに勝るとも劣らぬ迫力で日本酒を語られる熱さに、ぷぷっとなりました。