試聴映像
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概要
サーカーのプラウトという思想を紹介してきているが、今回は、資本主義経済・自由貿易における搾取の問題を主要テーマとし、プラウトでは搾取のない健全な経済が実現可能であることを見ていく。余談として、世界金融・経済崩壊のシナリオ、日本の経済が破綻した経緯など、ここでまとめて話しておく。
目次
1.余談:経済崩壊のシナリオ (00:00:00)
この前も話したように、現在の経済システムがあまりにも異常なものなので、早晩崩れ、恐らく壮絶な終焉を迎えると思われる。そこで余談として、世界経済崩壊の一つのシナリオと日本への影響、備えなどについて話しておく。
2.勞動の搾取(余談:ウォルマートの実態) (00:26:37)
ほぼ20年間、合衆国経済(GDP)は成長してきたが、これを支える莫大な労働の搾取がある。これを示す具体例・余談として「金で買えるアメリカ民主主義」よりウォルマートの創始者サム・ウォルトンが完成させた労働搾取の実態を紹介する。最後にプラウトにおける、経済の健全さを測る指標について説明する。
3.デフレ・インフレへの対処法 (00:49:09)
まず経済の基本として、需要(お金)と供給(物・サービス)のバランスがデフレ・インフレの決定要因であることを解説し、プラウトでは安定した健全な経済が可能であることを見ていく。余談として、本当は簡単なデフレ脱却法があるにもかかわらず、日本で20年もデフレが続く原因を指摘する。
4.余談:狙われてしまった日本 (01:05:52)
ここで余談として、橋本構造改革以前には残っていた日本型の経営が一気にアメリカ型になり、日本が経済的に破綻するまでの経緯をまとめて話しておく。これは陰謀ではないか、と思いたくなる。
5.交易 (01:14:20)
資本主義・自由貿易においては、富んだ国・強力な国による貧しい国の搾取が必然である。地域間・国家間交易の最良の形態は、バーター(物々交換)や二者間協定によるものである。これらは外貨(米ドル)を必要とせず双方に恩恵をもたらす。具体例として、他に先駆けてバーター交易を行なっているベネズエラのチャベス大統領の事例を紹介する。
終わり(01:42:10)
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参考文献
- 「資本主義を超えて[新時代を拓く進歩的活用理論(プラウト)]」ダダ・マヘシュヴァラナンダ著、岩崎信彦監訳、世界思想社
- 「金で買えるアメリカ民主主義」グレッグ・パラスト著、貝塚泉・永峯涼訳、角川書店
9件のコメント
今回も分かりやすいお話でした。
竹下先生のこの講座を聞き始めてから、TV番組への突っ込みがますます増えました。
耳当たりのいい言葉に騙されないようにしないと。
これからは「蒸留酒」ですね!(笑)
めちゃめちゃ勉強になりました!分かりやすい説明で、いかに経済について分かっていないかが分かりました。少しずつ全体像が見えてきました。ありがとうございました。
多くの人に見て貰いたい内容です。
とても参考になりましたが、いくつか消化不良が・・
・デフレ時代に公共投資をすることはデフレギャップを埋めることになるので、いいことなのでは?
・ただお金を増やすだけでは、貯金にまわるだけで意味がないのでは?
・通貨を発行する権利は日銀だけではなく政府にもあるのでは?(硬貨)
自分も勉強不足なので勘違いしてるかもしれません・・
質問があります。娘が専門学校で、奨学金ローンを組んで勉強してます。経済破綻で、借金もなくなると、いうことですが、ローンも借金だとすると、無くなるという事でしょうか。その場合、「不盗」の戒律を犯すことにはなりませんか。踏み倒したわけではないので、私は影響ないとおもうのですが、気になります。
夫婦(90)を見て、驚きました。奨学金ローンも裏付け無しのものですか。それで勉強出来てるのも驚きです。少しカルチャーショック受けてます。わけわからなくなってきました。
チワ 様
竹下氏からの回答です。
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100万円分の金(ゴールド)を購入しておくと、いずれ数倍になると考えられ、返済は楽になると思われます。経済が破綻すると、インフレ率が高くなり、借金は相対的に楽になりますが、資産もまた無くなります。そこで、今のうちに金(ゴールド)に替えておくと良いと考えられるのです。
フルフォード氏の言うように、一旦すべての借金をチャラにするというのは、これまでの歴史ではなかったものなので、期待はしない方が良いでしょう。政府は銀行は救済しますが、個人は救済した例がありません。
ただし気をつけないといけないのは、金(ゴールド)を保有しつづけると、いずれ政府に取り上げられる可能性があることです。アメリカで実例があります。良いタイミングで、値上がりした金(ゴールド)で借金を返済してしまうのが賢明です。
(竹下雅敏)
御返事ありがとうございます。援助をあてにしない生き方をしてきたつもりでしたが、最近時事ブログでビクビクしっぱなしで「苦行」はどこえやらの毎日でした。とどめを貰えてよかったです。おかげで、迷わず進めます。ありがとうございました。
経済に疎く、大変勉強になりました。
この講義を聞いてアベノミクスを調べると、デフレ下でやるべきことが全く真逆で、そもそも経済対策になっていないことがよくわかりました。
さらなる増税など考えられないすね・・・。
需要と供給のお話は大変わかりやすく、
とても理解しやすかったです。
お話を聞いていくうちに、支配者たちのあまりのえげつないやり方に
コメントする元気もなくなるくらい凹みますが、
現実をしっかり受け止めることの大切さも感じました。
「思わず首を絞めたくなる・・」
私は思わず頭上から大きなたらいを落としたくなりました。