試聴映像
- 1. テーマ:西方ミトラ教の神話
- 2. ズルワンによるミトラの創造
- 3. 「始めの双子」:"闇の王"と"善なる光"の創造
- 4. ギリシャやローマの神々の習合から見えてくること
- 5. ミトラの誕生神話と新約聖書
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概要
前回、ミトラ教の概説としてミトラ教の流れを見てきた。今回も前回に引き続き、東條真人氏の「ミトラ神学」という本から、西方ミトラ教の神話の部分を抜粋してあらすじを見ていく。そうすることで、古代の神話と宗教、また宗教と哲学についての非常に重要な関係性を理解することができる。
目次
1.神話を読み解く難解さについて (00:00:00)
神話は地域や時代によって変節していくもので原典を辿るのは大変難しいものである。そのため、骨格となるもの、また現代にも受け継がれている要点を繋ぎ合わせて読み解いていく必要がある。今回あらすじを追う「ミトラ神学」の著者東條氏は、神話を歴史的事実とは認識していないため、独自に編集していると思われる箇所が見受けられる。それを踏まえた上で、宇宙、人類の創造をどう考えているかということを読み解いていく。
2.「ミトラ伝説」の解説と考察 (00:08:20)
ミトラ神話のあらすじを追いながら、非常に簡単で簡潔な描写が暗示している事実や世界観を、わかりやすい事例も用いて丁寧に解説、考察していく。そこには、新約聖書の記述と驚くべき一致を見せている内容も多数存在する。
3.ミトラ神話から導き出されること (01:15:02)
ミトラ神話を最後迄読み解いてみると、キリスト教の教義がほとんどここからの引用だとわかり、エッセネ派の真の姿が浮き彫りにされる。そして、プラトンやストア学者の哲学はミトラ教のマギの教えが大本になっていることからも、霊的な世界を否定し、知的な学問として文献だけしか学ばない現代の哲学は全く無意味であると言える。そしてそれは哲学に限ったことではない現代の姿に繋がる。
終わり(01:25:04)
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参考文献
- 「ミトラ神学」 東條 真人著 国書刊行会
4件のコメント
一番最後のお話、とっても納得できました。そのように世界を見ると人間てなん何なのかなと思ってしまいます。心を清めて真実を見る目を養うしかありません。
今回もありがとうございました。
ボーっと講義を聴いておりましたが、私も“盗み出し”“新しい正義”ん!“新しい”に引っかかりました。
虚構の世界、少しずつ引っかかって生きたいと思います。
古代ギリシア語のphilosophia(哲学)という語は、philos(愛)とsophia(知、智)の複合語なので、「哲学」ではなく、「愛知学」か「愛智学」と訳すべきだったのです。古代ギリシアや新プラトン主義の哲学者にとって哲学と宗教は一体のものだったのは、philosophiaの語源からすれば当然です。科学的なものであれ、宗教的なものであれ、何であれ、知(智)を愛し探究することがphilosophiaなのですから。
西方ミトラの神話、読んだことはありませんがそのまま記してあることをどう理解するか・・・は、非常に無理があると思った次第です。
そのまま夢のように理解して翻弄されてしまっては、なんの意味もありませんです。
習合も神格からすれば なぜ、あなたとわたしが同じなの!といいたくなるのかもしれません。
古代の哲学者(ミトラの秘伝を授かったひとたち)は、哲学と宗教と秘教がひとつになっていたのですね、でも、授かるにはやはり波動のいい哲学者から授かったほうがいいと思いました。
グルジョフ、空海、イエスも秘教集団で修行、、、でも、結局ハイアラーキーの秘教なのですよね、そういうものに関わらずに秘伝を授かる方法はないのかと思いました。