試聴映像
- 1. テーマ:真相をついているプラトンの哲学
- 2. 通俗的なプラトン理解
- 3. プラトンの優れた世界観
- 4. 100人に1人の"知の愛求者"と世界が混乱する理由
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概要
前回はプラトンのイデアについて解説をした。引き続き、藤沢令夫氏の「プラトンの哲学」という本から講義を続けるが、本の中で藤沢氏は通俗的なプラトン理解というものを批判している。この批判は正しいものであり、プラトンの哲学は、2000年以上経っても基本的な枠組みに間違った部分がなく、一番最初に人類が手にした哲学であるにもかかわらずその完成度は驚愕すべきものがある。無視されてきた霊的世界の視点も踏まえ、真のプラトン哲学を読み解く。
目次
1.今回の講義のポイント:プラトンが終生闘い続けてきたこと (00:00:00)
プラトンは霊的世界の実体も含めた上で哲学を構築しているのであって、霊的世界の実在を無視し、哲学的な概念で理解しようとする哲学者や現代人に理解できるはずがないと言える。この現実の世界の様々な有り様でさえ、論理で説明しようとしてもその論理は破綻するように、真実とは論理を超えるものであることがわかる。
2.プラトンの哲学:「魂と身体、二つの生き方」 (00:25:42)
「魂と身体」についてのプラトンの言説は、肉体を穢れたものとして軽蔑し、霊的なイデアの世界を肯定しているとする単純な二元的世界観だと捉えられているが誤りである。そこに身体的なものへの否定はなく、肉体を持ちながらも欲望に引きずられることなく、どれだけ清い生き方ができるかで死後が決まるという仏教さながらの世界観を持つプラトンは、極端に走ることのないバランスのとれた理想的な哲学者であることがわかる。そしてソクラテスやプラトンは、人々の心や意識が一番大事なものだとし、物的な世界に向かう人たちを哲学で変革し世界を変えようとしたのではないか。
3.プラトンの哲学:「太陽」、「洞窟」の比喩 (01:03:34)
プラトンの哲学は、ミトラ教の世界観、カルデアのマギたちの宗教観をある種哲学化したものであると考える。そこでミトラ教の世界観とも対比させながら読み解いていく。プラトンの究極善というアイデアを理解する過程で、具体的に中国の九寨溝をイデア界と仮定し考察してみると、善のイデア、悪のイデアを抽象的に概念として捉えることは不毛だと思われる。そして「太陽」や「洞窟」の比喩では、非常にわかりやすい例えで人間がなぜ正しくあるべきなのかということが明快に説かれていることがわかる。
終わり(01:33:16)
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参考文献
- 「プラトンの哲学」 藤沢令夫著 岩波新書
13件のコメント
竹下さんの講義のおかげで、
単に歴史上の偉人の中の一人であったソクラテスやプラトンが、
私たちと同じ、血のかよった”同志”、、あ、それは言い過ぎか、、汗
とにかく
、血のかよった愛すべき存在になりました。
今回の講義で、特に!
宗教学講座を観る時は、つい緊張してしまうのですが、
絶妙な例え話でズッコケた拍子にその緊張がいっぺんに解け、
そうやって弛んだ状態で理解が深まるという竹下さんの教える能力はすごい。。
予備校で竹下さんの授業が受けたかったですっ
何度見ても、約56分~約1時間2分の箇所で涙が溢れてきてしまいます。
霊的な感受性が強くて困っている人々がいます。
そういう方の場合、霊を無視するのが最善と思っていましたが、霊を助けられる方法がわかりうれしいです。
自分も実行しようと思います。
前回でもそうでしたが、ウ○コの話になると先生が力説されるのでハッと目が覚めます。
そして講義のその部分だけが、やけに印象に残っていつまでも忘れません。
不正と戦っているすべての人に、哲学は難しくて読めないという人に、ぜひ「ゴルギアス」だけは読んでみてほしいと思います。文庫で安く手に入りますし。三人の権力者のソフィストとソクラテスが討論する話ですが、表題のゴルギアスは権力こそはすべて。というがスクラテスの質問にいっこうに答えず、睨みをきかせて威嚇するだけで沈没。次の名前忘れましたが、ソフィストは結構粘るが、ソクラテスに論破されます。最後のソフィストのカリクレスは強敵です。藤沢さんの新書は、このカリクレスの哲学なんていい年こいてやってるやつはぶんなぐってやりたい、というとこまで引用します。その後を補うと、その知性を社会で重要な位置につくために使え、自分の精神に閉じこもるな、という。さらに、権力で人を服従させ、気に入った女を自分のものにし、従わないものを力で押しつぶしたりしてそれが最高じゃないか、という。さらに、突き詰めれば、ここが極め付けですが、自分が迫害されるより、迫害するほうがいいのが当たり前だという。ソクラテスは迫害するより、迫害されるほうがいいんだという。この時点で、ソクラテスに同意する人は百人に一人かそこらだろう。テレビによく出るサンデルの正義論はこのあたりをネタにしているんだと思います。「ゴルギアス」は、アマゾンのレヴュー読むだけでも楽しいですよ。もちろん、迫害についても、ソクラテスは論破します。ニーチェは実はカリクレスのこの部分を読んで、「そうだー!」といい、力への意志を発明して、現在の管理社会という名の現代思想の嫌な時代の源流になりました。
プラトンの喩えが非常に分かり易いという事がわかりました。2000年以上も前から我々が成長していないというのも悲しいですが、ソクラテスやプラトンが地球に存在し、そして竹下先生がその素晴らしさを教えてくれている事が救いであると思いました。明日は「カルマ軽減の祈り」を行おうと思います。
妖精や精霊たちの行動,心の美しさに心動かされました。
NHK教育TVでの、311時無念の死を遂げた人たちの霊が・・・
という話とリンクし、改めて、ガヤトリーマントラの凄さを教えていただきました。
今までにない、先生の叫び声!!!
「この世界をいい世界にしようと思ったら子供を正しく育てる…ここに尽きている。」
正しく育てられれば、哲学を教えられる必要もない。子供達も幸せであり続けられるのでしょうが…。子供より、自分のことばかりの大人が多過ぎますね。現実ですね。
シャンティ・フーラのブログで6月2日の講演会の様子の記事に、初めてコメントした夢想する女ですが、思うところあって、ニックネームを夢想するクモに変更します。
すいません。
さて、本題ですが、かずゆきさんの紹介されていた「ゴルギアス」、興味をそそられ、私も買って読みました。
私の買ったものは、岩波文庫の、訳が加来さんという方のものです。
ゴルギアスは、実際あった話をプラトンが記録したものなのかな、と勝手に思ってましたが、解説を読むとプラトンの創作で、ソクラテスはもちろん、ソクラテスと対話する、ゴルギアス、ゴルギアスの生徒のポロス、カリクレスはどうやら、その当時実在した人物らしいとのことです。
印象的だったのは、ソクラテスが相手の矛盾を指摘しながら、相手に対して敬意を払ってるのが感じられたのと、(自分よりかなり若いポロスの性急さをからかい半分、たしなめているのが面白かったですが)最後、カリクレスに対して、愛をもって呼びかけていることでした。
ソクラテスをこのように表現したプラトンはきっと、ソクラテスを正しく理解していたのではないかと思いました。
プラトンが、師を敬愛していたのが感じられ、プラトンにとても好感が持てました。
夢想するクモさんのコメントみましたら、ちょっと知った振りをしたかなとおもいました。八種なので普段あまり人に話を聞いてもらうことなく、協調性もあまりありません。どんどん書き込みしてすみません。ソクラテスについて、書き込みをしたのは、プラトンの講義だったこともありますが、自分だけが、戦っているような気がしていたからです。シャンティーフーラさんの時事ブログで紹介されているような、絶対に表にでてこないようなことについて、自分もまだ20代後半ですが感じていました。カントのある著作は、「誰でも自分を売りとばすにみあった金額がある」という引用からはじまります。いまはそういう時代性が強く出ていますし、自分もいつか何かの活動のために、自分を売るのかなとか思って生きています。前のコメントの迫害については、岩波文庫より、迫害をする、あるいは不正をするものは死んだときに「神の眼」をみれない、とソクラテスはいいます。また、不正をなしたものは、いつか自分が裁かれるから、不正を行って罰を受けないことこそが不幸だといいます。最後にですが、本日の竹下先生のどなたかの返答に、神智学へのコメントがあり、ちょうど現在、神智学の本のたぐいを読んでいます。メンタル界などに興味があるためです。しかし裁かれたものが多いということで、悪影響を受けないように気を付けたいとおもいます。講演はいけませんでしたが、これからも、講義を楽しみにしています。中級が始まらないうちは、とうりゃんせ、の心境で、独習したいとおもいます。長文失礼しました。
追記ですが、夢想するクモさん、お相手していただきありがとうございました。白井さんがた、感想を掲示板みたいにしてしまいすみません。
99%の人は身体の愛求者で、知の愛求者は1%だというのは、そうだろうと思いました。私は、正しい子育てを受けていませんが、社会でひどい苦しみに遭い、身体の愛求の馬鹿らしさが身に染みてわかったので、知の愛求者になれました。一方、本当に苦しんだことがないので、身体の愛求から抜け出せない人もいます。人間万事塞翁が馬ですね。
人間の存在自体が精霊たちの居場所を無くしている、失礼なことをしているのですね。
うんこも人間が本当に健康的ならコロコロとしたうんこで紙はいらないのだそうです。
もし、わたしが自然の精霊なら人間大嫌いになると思います。
九塞溝のサイトを、見ました。波動の高さを感じる美しさ、となると、よくわからない、とゆうのが本心です。綺麗な所だ、とはおもいましたが。半世紀前の子供の頃に見た、カレンダーに、使われていた写真に、似てます。波動の高さを感じた、最近の写真は、新年の挨拶に使ってあった、富士山の写真です。富士山の麓にうすく広がるのは、朝靄なのか、雲なのか、これ富士山が、羽衣をまとっているかのようでした。富士山は登山者が多いので、もっと人間方が、衛生管理に、トイレ一ぱいになったら、登山客を制限しようとか、提案があったようですが、肉体を抜け出して、見に来ている霊体が、そこで、用を足せる話には、驚きました。できるの!身体は、お漏らし状態になるのではないでしょうか。なにせ、そんなに長い間霊体でいること事態、経験ないし。夢では、トイレや食事はあるけれど。特に、う○この夢は、大吉とか、聞いてました。私も、神様は、トイレも食事もしないと、想っていた一人でした。