試聴映像
- 1. テーマ:資料からストア派の宇宙観を知る
- 2. ストア派の二元論:技術的な火
- 3. ストア派が考える二つ原理の在りよう
- 4. 資料からストア派の神秘的世界観がよく理解できる
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概要
ストア派の3回目として、論文が極めて少ないストア派の宇宙論を、これまで見てきたヘルメス文書、ミトラ教、カルデアンオラクル、プラトンの思想と照らし合わせながら詳細に見ていく。そうすると、全部同じ世界観であることがわかるとともに、ストア派の思想は、現代物理学をも超えた高度な唯物論であることも明らかになる。そして彼らの思想は霊的なものの見方なしには読み解けない神秘思想であり、これを読み解くことによって、後に取り上げるプロティノスの新プラトン主義を理解する基礎ともなる。
目次
1.今回の講義のポイント (00:00:00)
今回取り上げる山口氏の論文は、概略、概説のレベルのものではなく、ストア派の人たちが、神秘的で霊的な世界観を非常に色濃く持っていたことがわかる所まで深く踏み込んだものである。この論文に添って、通常の物質観とは相容れないストア派の世界観を、独自の見解も交えながら解説していく。
2.ストア派の宇宙論の概要 (00:13:12)
ストア派の世界観は、ミトラ教のズルワーン主義を母体にして生まれたというポイントを押さえつつ、ミトラ教、ヘルメス文書、カルデアンオラクル、神智学、プラトンの思想を対比させることによって、ストア派独特の宇宙論の概略をつかまえる。
3.宇宙論の二つの原理 その1.受動的原理 (00:20:50)
受動的原理の「質料」という言葉は、アリストテレスに由来する用語であるが、ストア派とアリストテレスの「実体」の捉え方の違いからみると、「質料」というものの考え方が真反対だとわかる。
4.宇宙論の二つの原理 その2.能動的原理 (00:30:23)
ストア派は、プネウマと霊魂をほぼ区別しておらず、これを階層性のある能動的原理とした。能動的原理であるロゴス、或は技術的な火は、人間の遺伝子のような種子的ロゴスを包括していると考えている。そして、「技術的な火」という言葉からは、ストア派の言う二元論は単純な二元論ではないということがわかる。また、クリュシッポスの「心魂論」からストア派の宇宙観を詳細に読み解く。
5.宇宙論の二つの原理 その3.種子的ロゴス (00:44:45)
ストア派は、種子的ロゴスには遺伝子と同じように時間的なプログラムが入っていると捉えていた。そして自ら動く心魂にも、そのプログラムが内在され動いていると考える。また、プログラムを起動させるポイントに占星学の影響を大きく考えていたと思われる。この事からも、彼らが自然に神々と結びついていたことがわかるが、こういった側面を現代人が見失っていることで、本当の事を理解出来ない原因となっている。
6.宇宙論の二つの原理 その4.二元論的性格 (01:25:53)
ストア派の「同じ場所に二つ以上の物体がありうる」という混合に関する考え方は、ストア派の思想の中で最もユニークで他の学派に例をみないものである。嘲笑の対象にすらなるものだが、独自の空想も交えて考察すると、ストア派は世界を霊的に捉えており、霊的世界を体験的に知っていたとしか考えられない思想であることがわかる。
終わり(01:45:39)
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6件のコメント
“人間の感情とか精神ということに関して言うと、実は神々の影響が絶大…。”
天界の改革後のこれからの世界が楽しみです。
人間も意識を、神々と共に生きる方向へ切り替えていかないといけないんですね。
一見何を書いているのか理解に苦しむ内容を詳しく解説して下さって
、すっかり理解できたぞ!やったーー!と思っていても。。
再度出てきたときに、単語や名称だけでは、「あれ?どういうのだっけ?」
とすぐ出てこなかったりして非常に焦るのですが、
一見引いてしまう例えで説明してくれていたことで再度説明して下さると、
一瞬にして思い出すことができます笑笑笑
今回の余談も、自分自身の生き方について考える大きなアドバイスでした。
「学校の廊下走らない!」ということ。
常日頃、疑問に思っていましたので
(自分が走るから汗)目からウロコの提案でした。。
それから6種なので、「死」を覚悟した人の生き方にとても感じ入りました。
今回もありがとうございました。
命を捨ててまでも最後まで真実を貫ける人になれるかどうか。
前回のセネカさんご夫婦の壮絶な最期を思い出しました。
毎日真剣に魂を見つめて生きている人でないと、いざという時にできない芸当だと思います。
1か所に同時に物体存在しえること、のお話では「フリンジ」というドラマを思い出しました。
ある装置を使って、壁を抜けて銀行強盗をはたらくのですが、潜水艦のお話と同じように最後の人が壁にはまって殺されちゃいました。怖かったです。
注意深く講義をみていると、終了10分ちょっとまえから、うさぎの耳が、先生のあたまに、フュッ、フュッ! っとくっ付く瞬間があるのだ。わっはっは。
全然追いついておりません私にとって、いつもタイムリーなお話が色あせないで存在する事感謝致します。ストア派の唯物論の世界観、物質と精神を分けない、主観と客観は分けられない、そのほうが物事がよく分かる、本来分けなければいい、この講義より、実際に一般的に内在する問題がかなり解決する事改めて実感できました。(前々から先生はインパクトあったウルトラマンのブラの所でも講義されておられ、何度も仰る事だったと思いますが。)心に刻まれました。
*チャベスのお父様の、戦時中でも正しい生き方が出来きていたお話、無法地帯でこそ人間の真価が問われ、正しい正義で魂の方を大切にする事響きました。
★それにしても、”水のみ鳥のごっ君”ず~と講義を頷きながら~御聴講おつかれ様~で~す!幼い頃遊んだ記憶あります。先生の案の様に水先案内人ウンディーネ”としてお船の漕ぎ手として活躍してもらえたら、人気☆美のフリ~エネルギーの頂点さんになりそう?今人気のtvあまちゃんの”原宿純喫茶アイドル”にも、登場されていますね^^。
@@”卓上のお花さん達もすごく~カラフルでいつもいつも♪綺麗で素敵にデザインされていて♪見目をひいております♪癒やされま~す♪(左右か前後の方のデザインかなぁ~?)
ありがとう☆御座いました☆
言葉と行いが違うのは、ほとんどの場合、偽善です。この世界は上から下まで偽善者だらけです。私がこの世界で関わった団体で、運営者に偽善者がいないと断言できるものは一つもありません。教師だけでなく、人を導く立場にある者は、言行を一致させてください。それができないなら、その仕事を辞めてください。社会に有害ですから。