宗教学講座 初級コース 第226回 秘密伝承(アーサー王伝説:概要)

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  • 1. テーマ:アーサー王伝説が作られた歴史的経緯
  • 2. アーサー王伝説の原作者と創作意図
  • 3. アーサー王伝説:映画と原典の違い
  • 4. アーサー王伝説と聖杯物語

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89分
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概要

前回、聖杯の秘密とその在処について言及した事で、一連の聖杯に関する解説は一応決着を見た。今回から、聖杯伝説の大本であるアーサー王伝説と聖杯伝説の元の部分を手繰り、なぜ物語が作られたのか、予備知識が全く無くてもわかるように説明していく。

目次

1.今回の講義のポイント (00:00:00)

物語は信憑性を高めるために、史実とフィクションを混在させ作られていく。その動機には多分に政治的なものがある。そういった成立の過程を知らない人は、物語を史実だと思い込む。丹念に資料を精査しながら、フィクションとその背景を読み解く。

2.アーサー王伝説の原典「ブリタニア列王史」とは (00:05:32)

「ブリタニア列王史」に出て来るアーサー王の話が出発点となって、後のアーサー王の物語や伝説、聖杯伝説が作られていく。書かれた経緯を検証し、私(竹下氏)自身の直観も交え、その真偽と書かれた意図を読み解く。

3.アーサー王という人物像と歴史的背景 (00:13:17)

アーサー王という人物に焦点を当て、イギリスという国の成り立ちから歴史を見ていく。当時英雄視されていたアルトリウス将軍はアーサー王なのか。また、アーサー王伝説の舞台に想定されているアヴァロンという地名から、聖杯伝説へと結びつける意図を明らかにする。

4.アーサー王伝説に見る歴史の改変 (00:37:55)

支配者が権力を握るために歴史はその時々に改変されてきた。「ブリタニア列王伝」の著者モンマスがイギリス王宮に仕える人であった事から、何のために、どういう理由で歴史の改変を行ったかを考察する。

5.アーサー王伝説の検証 (00:54:01)

物語の想定を詳しく辿ってみる。そうすると、これは史実ではなく、遺跡などを組み合わせて作った虚構の物語だというのが明らかになると共に、聖杯物語を後で付け加えるため、舞台設定を与えたと思われる箇所が見られる。

6.アーサー王伝説と聖杯探求のエピソード (01:22:46)

アーサー王伝説に唐突に出て来る聖杯探求のエピソードは、誰によって追加されたのか。この事からアーサー王伝説が作られた意図が明らかになる。また、アーサー王最期のシーンの検証からも、この物語が純粋にファンタジーである事が確信される。

終わり(01:34:16)

※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。

参考文献

「キング・アーサー」、アリマタヤのヨセフ、アングル人、アンジュー朝、イエス、イエズス会、イギリス最初のキリスト教教会、イグレーヌ、ウェールズ、ウーサー・ペンドラゴン、ウーゼル王、エディンバラ、オクスフォードの教師、カドベリーカースル、カンパニア州、カーディフ、ガリア人、キャドベリーキャスル、キャメロット王国、クレルヴォーのベルナール、グィネヴィア、グラストンベリー、グラストンベリー・トア、グラストンベリー修道院、グラバー商会、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、コーリフォード湖、コーンウォール、サクソン人、ザビエル、シトー修道会、ジャーディン・マソセン商会、ジュード人、スコットランド、ストーンヘンジ、ダルマチア、テラビル城、テンプル騎士団、ディズニー、トロイの王子、トーマス・マロリー卿、ドズマリープール、ノルウェー、ノルマンディー地方、ハドリアヌスの長城、バイキング、ファンタジー、フィンランド、フランス王、フランデル伯フィリップ、フリーメーソン、ブリテン島、ブリトン王、ブリュ物語、ブルターニュ、ブルート物語、プランタジネット朝、プリンス・オブ・ウェールズ、プロパガンダ、ヘディベア卿、ヘンリー(アンリ)二世、ベルファスト、ボドミン、マリ・ド・シャンパーニュ泊夫人、マーリン、メロヴィング朝、モルゴース、モルドレッド、ユリウス・カエサル、ロスチャイルド、ロバート・ワース、ロンデニュウム、ロンドン、ローマ皇帝レオ、中央アジア、円卓の騎士、南イタリア、吟遊詩人、坂本龍馬、天皇陛下、奴隷、宮廷詩人クレティアン・ド・トロワ、征服王ウィリアム、憲法、明治維新、東ゴート人、湖の貴婦人、王太子、王権基盤、異邦人、筆頭百人隊長、血筋、西ゴート、騎馬将軍、魔剣カリバーン、9人の聖女
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2件のコメント

  1. 参考になった(3)
    ぴょんぴょん on

    これまでもグラストンベリーやアーサー王についてをもっと知りたいと願っていましたので、今回の講義は「待ってました!」って感じです。

    数年前にアイルランドに旅行したついでに、友達がどうしても行きたいというグラストンベリーに前知識なしに立ち寄りました。
    あのトーと塔以外には何も見るもののない場所でした。
    でも泊まった宿はサービスもよく朝食もおいしくて、たくさんの日本人が来るという話でした。
    あのトーに上ってみると確かに見晴らしはよいのですが、ひとりで行きたいとは思わない場所です。
    先生のお話を聞いて「やっぱし!」と納得しています。

  2. 参考になった(0)

    歴史は権力者に都合のいいように作られてきたとのこと。事実の捏造や改変は許されませんが、それらがなくても、記述する事実の選択や解釈によって、どうしても歴史は特定の立場に偏ります。特定の用途向けの歴史以外は、人類の精神的・霊的成長(あるいは堕落)の観点から歴史を編纂するのがいいと思います。