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前回に引き続き、説一切有部の思想・アビダルマを見ていく。前回は、究極の実在についての有部の定義の誤りを説明したが、今回は、有部のもう一つの重要概念「永遠なる本体」を見ていく。
前回までで中論の基本を一通り押さえたので、漸く梶山氏の名著「中論と空Ⅰ」をテキストとして本格的な内容に入ることができる。ただ今回は、ナーガルジュナの論法を明確に理解するために、彼が批判した説一切有部の主張とその誤りについてもう一度復習しておく。
前回、小乗仏教において時間的な強意の因果関係と理解されていた縁起の思想を、ナーガルジュナが相互依存関係に拡大解釈して論理を展開したことを話した。今回はこの部分を突き詰め、丁寧に解説する。
中論は、大乗思想の基礎を確定した重要なものであり、しばらく中論の解説を続ける。今回は、ナーガルジュナの詭弁論法と呼ばれる論理的整合性を欠いた議論の具体例を、大まかに見ていく。
ナーガルジュナは説一切有部を論破したつもりになっているが、実際には自性の定義を誤っていること、さらに「自性でない」と「自性がない」を混同したため議論が全くかみ合っていないことなどを前回説明した。今回は、この事をもう少し具体的に見ていく。(注:なお、前回に続きホームページ「 空の思想 --- ナーガルジュナの思想 ---」から文章を拾って説明していくので、一読しておくことをお勧めする。)
前回は、中論・ナーガルジュナの導入部「帰敬偈」を解釈した。今回から本格的な内容に入っていく。ナーガルジュナは般若経で示された「空」のイメージを踏まえ、「空」を明確に定義したことで高く評価されている。しかし私(竹下氏)から見て中論には誤りが多く難解であるため、講義はゆっくり丁寧に進めていく。
前回まで、般若経を取り上げ大乗の基本的な考え方を説明した。今回から、大乗思想の二つの山(中論と唯識論)の一つ、ナーガルジュナの中論に入っていく。今回は最重要部「帰敬偈(ききょうげ:不生・不滅の縁起)」のみを解説する。
今回は、これまで説明してきた八千頌般若経を総論というかたちでまとめ、言い残したことを補足していく。
今回は梶山氏の解説文を参考にしながら、大乗が目指した悟りの内容を考察する。実は、大半の経典作者を始めマイトレーヤでさえこの悟りを得ていないが、ごく少数の悟得者が残した文章から悟りの内容を推論できる。これにより小乗と大乗の悟りの違いや大乗の教義と意図の全体像が明らかになる。
前回は、金剛般若経を受け継ぎ発展させた八千頌般若経を取り上げ、彼らが世界を幻影として見ていることを説明した。今回は、説一切有部や現代物理学の世界観と比較しながら、彼らが世界を幻影として見ることの意味を、より深く掘り下げて見ていく。
シャンティ・フーラ 映像配信
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