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- 時間
- 89分
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- 1.0 枚 500 円 ( 税込 550 円 )
概要
前回まで般若心経の実践的な読み方を紹介した。今回と次回は仏教教義に基づき、般若心経をスタンダードに解釈した「現代語訳 般若心経」をテキストとする。これは、現代的・科学的知見を交えた非常に分かり易い本であり、文体から著者の美しい光が出ている推薦図書の一つである。
目次
1.合理主義の限界 (00:00:00)
デカルトに始まる合理主義は現代人の常識になりつつある。玄侑氏は「理知(合理的な理性)を神のごとくに信じ、すべてが理知によって解釈されるはずだという科学主義に対し、命や幸せというリアリティーはそうではないのだと、般若心経は挑戦状を突きつけている」と捉えている。
2.色不異空 空不異色 (00:22:03)
「色」とは脳の中に立ち現れる画像、現象のことである。人間と他の生き物では感覚器官が全く違う事から、私達の世界は他の生き物には違って見えている。これにより色不異空を説明できる。
3.大脳皮質のでっちあげ:二元対立的概念 (00:48:19)
生滅、増減、美醜、善悪、尊卑など二元対立的概念は大脳皮質のでっち上げであり「空」である。しかし、これから美醜、善悪などが「ない」と結論付ける人は空即是色を理解していない。
4.因果律についての考察 (00:58:19)
般若心経は、説一切有部や小乗仏教において法・ダルマとして実体視されていた五蘊、十二処、十八界をはじめ十二縁起も否定する。ここでは十二縁起のもとにある因果律について考察していく。
5.「名づけ」の問題、対岸の「知」 (01:14:09)
言葉には概念化の力があり、言葉が定まると、それがあたかも実体のように感じられる。ここに陥るのが理系人間の愚かさである。最後に科学的・合理的知の対岸にある「知」について解説する。
終わり(01:29:29)
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参考文献
- 「現代語訳 般若心経」玄侑宗久著、ちくま新書
5件のコメント
自分の心がきれいになると、他のものの心がわかるようになるのですかね。
まずは、心をきれいにしないと…色々な要求でいっぱいです。
政治家や官僚たちの多くは他者に共感する能力がないから、平気で国民を踏みにじる政策ばかり行えるのですね。
頭がいいだけに相当狡猾なやり方で人々を騙してくるので、本当にたちが悪いです。
学校教育は頭脳を発達させるだけでなく、気の感覚を養うようなことも取り入れるべきだと思いました。
受験勉強で培う頭の良さと、人としてもっと重要な共感的理解力はまた異なったものだということを学べました。
ある種の因果関係はあるが、固定したものではないとのこと。量子力学的確率論の世界だから、心次第で因果関係は変わり得るのですね。
”自分の心が変わると、美的な感覚も変わります”とのこと。
私も東洋医学セミナーを学んでいるせいか、自分自身の中にある
美醜の感覚が変わってしまいました。感覚の変化と共に体感も変わり
以前より、様々なことに敏感になってきたのがわかります。
まさか自分にこんな変化が起ころうとは、まさに色即是空、空即是色です。
とても良い変化だと思っています。
バランスと調和を大切にして、様々なものを発達させていきたいです。