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概要
これまで説明した3名の方の般若心経の解説は、私(以下竹下氏)から見て般若心経の正しい理解とはいえない。しかし私の考えは余りにもジャンプが大き過ぎ現段階での説明が難しいため、今回と次回は、間を埋めるレベルに相当する宮坂宥洪著「真釈 般若心経」という本の解釈を紹介する。
目次
1.テキスト「真釈 般若心経」の特徴 (00:00:00)
今回のテキストは般若心経の解説本として極めて重要なものの一つである。学術的に優れ、的確に一番重要なポイントを押さえていて革命的な内容を含んでいる。
2.「般若波羅蜜多の修業」とは (00:07:57)
般若心経の全体の構成を見ていくと、これまでの解説で重視されていた「色即是空」とは別の所に重点が置かれていることが分かる。
3.「フリダヤ」の正しい解釈 (00:17:15)
「般若波羅蜜多心(経)」の「心」に当たる原語「フリダヤ」は、通常「精髄(のお経)」と解釈される。しかし宮坂氏は、これを「マントラ(のお経)」とするのが正しい解釈だと、学術的な根拠を挙げて解説している。
4.五蘊皆空 (00:29:16)
原典では色と空の関係が、Ⅰ「色性是空 空性是色」、Ⅱ「色不異空 空不異色」、Ⅲ「色即是空 空即是色」 の三段に分けて解説してある。しかし玄奘はⅡとⅢの二段に省略した。なぜ玄奘はⅠを省略したのか? またⅡ、Ⅲは同じことを言っているのか、それとも違うことを言っているのか? これらの疑問に対する宮坂氏の優れた解答を見ていく。
5.諸法は空相なり (00:56:30)
宮坂氏の解釈は、最初に見た「尾題」と次回取り上げる「マントラ」の部分は斬新で素晴らしいのだが、本章で見る中間部分は他の方の解釈とほぼ同じで、私から見ると不満な部分である。
終わり(01:08:24)
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参考文献
- 「真釈 般若心経」宮坂宥洪著、角川ソフィア文庫
5件のコメント
今までに(ずいぶん長い間)、勉強がおもしろい、知ることがおもしろいと思った事がありませんでした。(頭の中が完全に空です。)
ところが、先生のお話だけはもっと知りたいと思ってしまいます。(先が楽しみです。)
ありがとうございます。
今回ほど学ぶことの喜び、楽しさを感じたことはありませんでした。ある瞬間にフッと湧き上がってきた喜び、とても嬉しく思いました。ありがとうございます。
般若波羅蜜多心経の心(フリダヤ)とは、精髄ではなく、フリダヤ・マントラとのこと。サンスクリット語の文献には省略形がよく出てくるので、この解釈はあり得ます。
これまで竹下先生が、重要な事については言葉を変えて3回
同じ事を繰り返していたという事に、気付いていませんでした。
今後は気を付けて聞きたいと思います。
般若心経が”マントラの経”であるという事が、ほとんど解説されて来なかったのは
ご指摘の通り、大変不思議だと思います。
しかし、これまで大乗仏教の講義を受けてきたせいか
ワザとではないかと勘ぐってしまいました。
牛のナミさんには勇気づけられました。
繰り返し練習すれば、できないことは無いんですね。
牛のナミさんの話、自分のことのようでドキッとします。
牛どころか、かたつむりのまゆ・・
理解が遅い上に、おバカが全速力なのは、
役に立たないどうでもいいことで、
心がいっぱいになっているからなのかなあと思いました。
ああやっぱり・・
竹下先生のおっしゃるとおり、牛のナミさんの事しか頭に残っていない。
般若心経どっかいっちゃった。