家族の絆 〜夫婦(55):陽明学〜


【映像時間】

96分[500円+税]

【内容の一部紹介】

今回は、前回の朱子学と対立する陽明学の王陽明がどんなことを言っているかをざっと見ていきたいと思います。王陽明は現代の中国では嫌われているそうですが、彼の思想を見てみないと彼がどういう人物だったか分かりません。朱子と王陽明の違いは性即理と心即理。性即理の性はどう見ても良知です。良知が心の本体であることは王陽明も理解しているわけです。そうすると良知即理で同じではないか。王陽明のいう心即理の「心」には、情と欲も入っているんです。
(講演内容を元に編集:文責シャンティ・フーラ)

【概要&目次】
朱子学に対立すると言われる陽明学で王陽明は何を言っているのか。正しく理解をすると、朱子学と陽明学、また東洋と西洋という枠組みや時代を超え、一見全く違うように見えてほとんど同じことを言っていることがわかる。その世界観とはどういうものか。
1.朱子学との比較でみる陽明学の思想 (00:00:00)
  • 中国の明代の儒学者である王陽明が創始した陽明学とは、どういう思想の学問なのだろうか。意識の展開図を使い、朱子学と陽明学の思想を対比させながら、根本的な違いを見ていく。
2.王陽明の思想〜「良知」と「知行合一」 (00:15:15)
  • 王陽明は善悪をどのようなものと捉え、どのように善悪の分別をし善を実現するべきだと「良知」で定義をして説いたのか。また、「知行合一」で説いた、知識とは違う本当の知とはどういうものか。ニーチェの思想にもあてはめ解説をする。
3.朱子学と陽明学1.聖人への道〜王陽明の誤り (00:44:34)
  • 朱子の説では、聖人になる為には天下の物に格らなければならないと言う。これはどういうことなのか。実際に王陽明が聖人になるために行った間違った方法と、朱子が説いた正しい説を解説する。
4.朱子学と陽明学2.「格物」と「致知」の解釈の間違い (00:54:20)
  • 朱子は「格物致知」の「格物」意味を「大学」本来の解釈と違った解釈をした。王陽明はその朱子の解釈に行き詰まり「致知」の解釈を間違えてしまう。「大学」本来の意味ではないそれぞれの思想を交えた解釈を説明する。
5.朱子学と陽明学3.「欲」と「情」をどう捉えるか (01:08:47)
  • 朱子の主張である「性即理」は、「存天理、去人欲」とは調和的であったが、王陽明の「心即理」はどうであるのか。人間の「あるがまま」という状態を例にとり「心即理」という言葉の真意を説明する。
6.朱子学と陽明学4.「万物一体の仁」〜全ての思想家がたどり着く世界観 (01:21:28)
  • 王陽明の「万物一体の仁」を理解すると、古今東西の思想家達が最後にたどり着いた世界観と同じであることがわかる。その世界観とはどういったもので、現代の学問が教えていることとどう違うのか。
終わり(01:36:23)


【参考文献】
  • 「朱子学と陽明学」島田 虔次著、岩波新書
  • 「大学・中庸」金谷治翻訳、岩波文庫
【キーワード】
DNA、NHKの職員、うなぎ犬、アリストテレス、キリスト教、グル、ケムンパス、サマーディ、シュレーディンガー、スワミサッチダナンダ、デカルト、ドイツ、ナチス、ニャロメ、ニュートン力学、ニーチェ、ハイデッガー、ヒンズー教、メディア、ユダヤ教徒、リンドールのチョコレート、ワトソン、一体感、万物一体の仁、三綱領、世人、二重螺旋、五常、仁義礼智信、仏教、仮の道徳、伝習録、個我、偏差値、儒学者、優等生発言、先王の道、公務員、分子生物学者、劉瑾、四端、女帝、宇宙の構図、害薬、居敬、広瀬隆、性、性即理、性欲、悪人、愛、放射能、新聞記者、東電、枝野ブヒ様、武田先生、汎神論、江戸幕府、潜在意識、無意識、無知の知、父と子、物理学者、男尊女卑、畏敬の念、神、神即自然、科挙、竜場体験、聖人君子、聖女、聖者、臨済録、裸の王様、製薬会社、諌官、貴公子、赤塚不二夫、道、道徳、道理、遺伝子、韓国、顕在意識、駅丞、黄檗

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7件のコメント

  1. 参考になった(2)

    スピノザの神=(神即自然)
    道(老荘思想)

    朱子の理(性)=王陽明の良知(仁)=デカルトの理性(良識)

    生まれた時代、東洋と西洋という場所の違いがあっても、倫理について本当に極めた人達はすべて同じ認識に至れるのだという、そのあまりの共時性と共通性に驚きました。

    しかし、よく考えてみればそれはとても自然なことです。なぜならこの宇宙の原初の前にも理(ロゴス)があり、その後にこの現象世界が形作られたと思うからです。その過程はかならずイディア界からもたらされ、その逆はありえない。神即理です。

    現代のあらゆる学問、倫理でさえも知識偏重、利益追求に促された己の保全のための道具に成り下がっている。

    議論ができるからといって、その人が真理を会得しているとは限らない。

    真の学問とは「天地万物の一体感」を感じられるような、心のあり方であり、日々の一瞬一瞬のものごとを大切に生ききる態度。

    その先に世界を感じる仁の心があり、本当の幸福とは、愛とはなにか?を体験できるのだと思いました。

  2. 参考になった(2)
    わらうりうまうみ on

    せれなさんのブログより
    小出先生の言葉
    「普通の皆さんが原子力はどういうものなのかと気がついてくれること、つまり技術的にも危険だと言うことにまず気がつかなければいけないし、事の本質はそんなことではないと。さっき聞いていただいたように[差別の問題]なんだと気がついてくれれば止められるだろうと私は思っているのです。…」

    竹下先生推奨本,第二惑星からの地球訪問者より
    マスターの言葉
    「地球人がおかしている大きな誤りは、絶対に分割してはならない多くの部分を分割する習慣にあります。あなたがたは形式や教訓などに沢山の差別を設け、多数の人は好き嫌いをはっきりさせていますが、これらはすべて地球の混乱状態を増大させるのに役立っているだけです。…」

    小学校で、あんなに差別をしてはいけないと道徳の時間に習ったのに、ポスターだって描いたのに…。

  3. 参考になった(3)

    万物との一体感の中で、幸せに生きる者でありたく思いました。

  4. 参考になった(3)
    ぴょんぴょん on

    これまでの一連の倫理の講義を聞いて良かったなあと思いました。
    過去の偉大な教師たちがみな到達したところ。
    それが幸福になる鍵だよと教え導いてくれている境地。
    学校の倫理では絶対に学びえなかった、とてもとても大切なことを教えて頂き、ほんとうにありがたいと思います。

  5. 参考になった(5)

    神々の喜びが伝わるかのような講義でした。
    いつも真にありがとうございます。
    幸せな余韻に浸っています・・・

  6. 参考になった(2)

    素晴らしい講義をありがとうございます。

    万物との一体感、神即自然、いろいろな言葉であっても東洋西洋で同じことが語られていることの不思議さ。
    そして、現代の教育の弊害をますます感じました。

    人の心や意識の中に分離感がある限り、政治も宗教も経済も悪しきものになる。
    一人一人の心の綺麗さがやはりカギなのだと実感しました。

    動植物をはじめ、万物は一体感の中にある。
    たぶん、人間だけが浮いている。(*_*)
    王陽明や朱子、スピノザやデカルトなど、先人たちが到達した意識状態で、やっと動物たちとも仲間になれる。

    弱肉強食のヒエラルキーシステムは、もうウンザリ

  7. 参考になった(2)

    自分と宇宙との一体感を常に感じて生きている人は幸福だが、肉体意識レベルの学問は分離感ばかり教えているとのこと。野心が分離感を助長していますね。