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概要
今回から老荘思想に入るが、老子よりもわかりやすい荘子から解説していく。今まで解説してきたものよりも内容的に深いため、非論理的な文章になっている部分がある。その部分こそ東洋の思想の真髄で、西洋と東洋を思想的に分つ大事な部分である。
目次
1.荘子独自の用語の解説から読み解く世界観と基礎的な思想 (00:00:00)
自由人として生きたと伝えられている荘子。その思想の背景にある世界観とはどういうものか。意識の展開図を用いてこれまでの思想と対比させながら、また、原発問題を例に挙げ、荘子独自の用語を読み解き基礎的な思想を理解する。
2.荘子の思想(1)「至人(しじん)、神人(しんじん)、聖人」 (00:39:42)
『荘子』の中のたとえ話に出てくる想像上の生き物は一体何に例えられているのだろうか。現代にも通用するこの内容を意識の展開図を使って解説し、荘子の言う「至人」、「神人」、「聖人」についていろいろな角度から見ていく。
3.荘子の思想(2)「道枢」の境地 (00:51:12)
「道枢の境地」とはどういうものか。心斎坐忘によりその境地に至ると自他が消えるという概念を、荘子が見た有名な”蝶の夢”の話やその他の体験から説明する。
4.荘子の思想(3)天地は一指 (01:02:32)
言葉で荘子の教えを読み解こうとすると、矛盾した言語を用いた非論理的な部分があり理解出来ない。荘子の感覚を表現しようと思ったら、そういう表現にならざるを得ないのだが、言葉の後ろにあるものから世界観を読み解いていく。
5.荘子の思想(4)朝三暮四 (01:17:07)
「朝三暮四」という話を例にとり、私たちが陥りやすい間違った考え方と論理を解説をする。
6.荘子の思想(5)知の限界を悟ることこそ真の知 (01:30:02)
東洋的な世界観と西洋的な世界観の大きな違いは何か。荘子の思想から東洋の世界観の本質を捉える。荘子も、あらゆる賢者も等しく説いている生き方とはどういう生き方なのか。
終わり(01:48:04)
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参考文献
- 「MY BEST よくわかる倫理」Gakken
- 「倫理用語集」山川出版社
- 「荘子ー中国の思想」 竹内好・松枝茂夫監修 岸陽子訳、徳間文庫
5件のコメント
「荘子の思想」を、今の日本そして世界の原発問題と関連して話された竹下先生の、日本そして世界の将来に対しての杞憂される切実な思いが、ひしひしと伝わって来ました。
しかし、目を見張るべきはそういった最悪の状態を想定しながらも、心の平安は常に保たれているという心的態度です。それは4年以上前からこのような状態になることを危惧され、私たちに準備を促してきた張本人であるがゆえの、その大局観によるのだと思います。
そして今の放射能の影響の防護策として、その独創的なアイディアとして今までの物とは全く異なる太陽光発電システム、放射能利用などが、日本に住む私たちに与えられたアドヴァイスとして、リアルに迫るものがあり、現在の最重要課題としてのとても参考になる有意義なアイディアだと感じました。
また”ホーホー鳥の境地”にこそ、荘子や老子が説いた「東洋思想の真髄」を、言語による説明が難解な思想を、とても分かりやすい形で、ユーモラスに解説していただきました。
その至った境地の素晴らしさは、誰もが見習うべき日々の処世術として、とても参考になりました。
その境地に少しでも至れるよう、頑張らずとも至れる「無為自然」な境地になれるよう、日々を瞑想的な生活変えて行けるよう、心がけようと思いました。
つい先日関東から関西へと引越しを終えました。
引っ越した先の役場の仕事もゲットしました。
この映像配信のなかで先生が仰ってたまんまを地でいってるのがおかしかったです。
いつもありがとうございます♪
あるがままにすべてを受け容れ、心穏やかに生きつつも、
各々の価値基準は存在する…
というのが、とても分かりやすかったです。
自分にとっての「好き・きらい」「いい・悪い」等々があるというのは、
当たり前といえば、当たり前、
ごく自然な事だよなあ~と思いました。
自分の価値観に従って生きつつも、
自分の価値観に執着しない、
というのが道を生きるということなのかな~
肉体意識で生きている人は分別により差別心を持っているが、顕在意識や潜在意識に到達した人はすべての生命に対して敬意を持っているとのこと。わかりやすい指標ですね。
真の勇気は他社と争わない!大事なことだと思います。子どもの世界でも、好きなことを純粋に楽しませてあげたいのに、大人はすぐに競争させたがるなーって思います。競技させて、勝ち負けや順位をつける方に引っ張ろうとしてきます。
趣味が趣味でなくなってしまい可哀想に感じるので、我が家はさせていません。
勝っても優越感に浸るだけ!
今回の講義も、肉体意識で生きる人の特徴がよりわかりました。
母親が子どもを物理的にしか抱いていない話は、ものすごくうなずけます。
子どものことを、みているようでみたいないも同じですね!