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概要
これまで般若心経を説明してきたが、今回と次回の2回は私(以下竹下氏)の般若心経の解釈を説明する。前回に続き、宮坂宥洪著「真釈 般若心経」から好都合な文章を抜粋し、それに私が解説を加える形をとる。般若心経は、それまでの般若経典群をまとめたものだと一般に理解されているが、実際には全く次元の異なるものであり、私にとっては非常に簡単・明快な経典である。
目次
1.自性空(般若心経の空) (00:00:00)
自性空とは何を意味しているのか、また他の般若経典群の空との違いについて、まず結論を提示する。ここが分からないと般若心経は絶対に解けない。
2.般若心経の特殊性 (00:10:48)
前回の復習を含むが、般若心経は般若経の集大成である「大般若波羅蜜多経」六百巻には含まれていないことなど、般若心経の特殊性を示す事柄をいくつか見ていく。
3.「色即是空」の解釈 (00:29:38)
「色即是空」の私の解釈を提示するが、従来の「色(物質的現象)は空であり実体がない」という解釈とは根本的に異なるため、裏付けの一つとして般若心経の空(シューニャター)とそれまでの空(シューニャ)のサンスクリット原語の違いに関する宮坂氏の説明を見ていく。
4.ここにおいて諸法は空相なり (00:50:05)
本章では「舎利子、是諸法空相・・・亦無得。」を解釈する。以前ナーガルジュナによる自性・スワバーヴァの定義(性質)とその問題点を取り上げたが、ここでは般若心経における空(自性・プラクリティ)の定義(性質)が述べられている。また原典には「ここにおいて、舎利弗よ・・・」とあり、漢訳で省略された「ここにおいて」という言葉に著者が込めた意図を読み取っていく。
5.般若心経(瞑想体験)のレベル (01:08:32)
般若心経のレベルについてと、何故お坊さんには般若心経の解説ができないのか、その理由を説明する。
終わり(01:20:39)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「真釈 般若心経」宮坂宥洪著、角川ソフィア文庫
6件のコメント
なんか、もう、まいりましたって感じ。
はじめは鼻くそをほじったり、ビール飲んだりしながら見てたけど、思わずびっくりして、2回くらい見て、さらにもう一回みて、最後はビデオを何回も止めてノートまでとりました。
それにしても、なんて凄い解釈なんだ! 話が明快で、一点の曇りもない。通常の学習による推論などでは、こんな解説はまず不可能。圧倒的な霊格を感じた。
般若心経が他の経典群とどこが違うのか、よおくわかりました。
簡潔明瞭で、少しの疑いもなくストレートに理解できます。
仏教教義にとらわれず、自身の瞑想体験の上に立った明晰な解説のおかげです。
般若心経研究者、必見の講義です。
五蘊を全部否定しようと思ったら、それ以上のもの(自己、自性)を仮定せざるを得ないとのこと。仮定しないと、否定は意味をなしません。
レベルが違う〜。
世間に氾濫している情報とは次元が違うと、私でも(*^_^*)わかりました。
しかも、圧倒的に面白いです。
仏教の知識や概念に縛られていない人や、それらに疑問を抱いている人、自分の瞑想体験が一体どのレベルなのかわからないなんて人には、非常に示唆的な内容になっていると思いました。
また、勘違いしている人なんかにも。
ヽ(;▽;)ノ
丁度、子供が外で泥んこ遊びをして帰ってきた後、お風呂に入ってキレイになったようなスッキリ感があります。
変な比喩ですが。
アナログ的にも、デジタル的にも、両方で分かる感じですね。
素晴らしいです。
ありがとうございます。
疑問に思った時に何度でも見返せる動画配信は大変に便利だと思います。
ピンポイントで疑問が少しずつ解消されていきます。
”遠離一切顛倒夢想”の解説には脱帽しました。全く逆ですね。
般若心経が、大乗仏教の根底を覆す内容であったことが良く分かりました。
竹下先生による般若心経の「空」の定義により、全然違った意味になるのですから面白いです。
仏教各派の意識の到達地点を明確に提示できるからこそ、可能な解説です。
般若心経を正しく理解するには、それに匹敵する瞑想体験があれば容易だそうですが
解説するお坊さんが学者のレベル、すなわち顕在意識以下のレベルで解釈しようとするから分からない訳ですね。
説一切有部、大乗仏教、各派の認識論を越えていた般若心経の出現は
仏教史における大きなポイントだったようですね。
”深般若波羅蜜多”への瞑想は、幽体離脱が必要だそうですが
ハイアラーキー達には、最初から無理だったかもしれませんね。
彼らは幽体離脱できない処置が施され、エーテル体離脱しかできなかったそうですから。
す、すごい。復習のつもりで観たの新たな発見や初めてのような感じがしました。般若心経は大乗の教えと全くレベルが違う、ここまで深い解釈があるなんて、、まだ呆然としています。