試聴映像
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概要
今回から、整体師で気の大家である野口晴哉の『叱言以前』という子育てについて書かれた本を紹介する。気という感覚が分かる人には言っていることが明快に分かるのだが、頭で理解できるような文章で書かれていない。講話という形で説かれており、論理的に筋道を立てて説明されているものではないので、非常に分かりにくい。それを出来る限り明確に物事の順序を押さえて説明をしていく。
目次
1.整体師 野口晴哉の本 (00:00:00)
整体師、野口晴哉の『叱言以前』という子育てについて書かれた本の内容について、気の感覚がわからない人にも、理解できるよう、できる限り明確に物事の順序を押さえて説明をしていく。
2.間違った価値観 (00:01:57)
子供と関わる時に、心のレベルのことを問題にしているのは、野口晴哉の本ぐらいである。「子供の教育というのは、子供に施すのではなく、親自身の問題である。」親がどういう価値観を持っているかが、子供の価値観を決めてしまう。大人から見た子供の“問題行動”が、親の価値観、意識の反映であるということの実態を、『叱言以前』に書かれた具体的事例と共に見ていく。
3.損得による行動 (00:13:48)
人は、右顧左眄で他人の目の為に動く。それが“大人”だと言われている。心にもない行動をとり続けると、どのような人間になるのか。「こんな勉強してなんの得になるの?」と質問する生徒の心理について。本当の勉強とはどのようなものか。学ぶことの喜びを破壊する教師の問題について苦言を呈する。
4.心の世界とモノの世界 (00:38:14)
“なんとなく”人生を過ごしている人は、損得の知識で判断する。子供の純真な感覚を大人は簡単に破壊してしまう。文明人が未開人に、“文明を与える”という形でしてきたすさまじい暴力と同じことを、大人が子供達に対してしているということを理解しなければならない。
5.自発の行動 (00:48:05)
子供にとっての一番大切な自発の行動は遊びである。自発の行動の二つの方向性、愛情要求(集中要求)と、独立要求(うっ散要求)について説明する。本当の意味での知恵を得るために、自発の行動は欠かすことができない。しかし、まずは愛情要求を十分に満たしてあげる必要がある。独立要求がピークになるのが思春期である。独立要求と性との関わりについて説明する。
6.愛情の要求 (00:59:05)
愛情要求が強いタイプと、独立要求が強いタイプ、体癖によって違いが出る。今回は、愛情要求を妨げたらどうなるか、という点に重点を置いて説明していく。子供の要求を拒むと、その子供はどうなるか。母親は、子供の問題行動の裏にある心の問題を理解する必要がある。そして母親自身が反省し、子供に対してまずしなければならない重要なこととは何か。
終わり(01:09:30)
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参考文献
- 「叱言以前」野口晴哉著、全生社
6件のコメント
本来、学ぶこと自体が喜びのはずなのに、一般に日本の初等中等教育はその喜びを伝えずに、試験(損得)のために無理やり勉強させて、学ぶ喜びを台無しにしていますね。勉強が嫌いになるような教育なら、しない方がましだと思います。
今回の講義は全て心から納得する事ができました。小学2年生の時に大人に理不尽な目に遭わされたとき、はっきり間違っていると感じ子供の天心に寄り添った考えではないと思ったので、今、自分が子供の心を持つ間にPHPの冊子をたくさん読んで子育ての勉強をして、将来子供に全く不満を抱かせない、今自分がいやだと思うことを絶対しない親になろうと決意してたことを思い出しました。教師と勉強の話は本当にその通りだと思いました。いま、受験勉強に励んでますがもし学歴がなくても将来に保証が有るのなら自分は日がな絵を描いていたいと思いました。小学生の時日がな絵を描いていた頃の幸せさは、まさに天心だったのだろうと思われます。この講義の内容がすべての人の周知の事実になったら社会も教育も変わるだろうと思います。私ももっと違う意識で勉強に取り組まねば、と心を改めさせられました。
なにか得するから勉強するという勉強は面白くないですね。受験勉強、資格勉強・・・科目にもよりますが嫌々ながらも長くやったくちなので、その消耗たるや激しく・・・。純粋に楽しいと思うものを学ぶ時間がいまはこのシャンティフーラの講義になっています。
親子の講義は結婚して子供ができた人はもちろんですが、未婚の人、子供のいない人でも知っておくべき様々な知恵が語られていると思います。
「心にもないことばかりしていると(自分の対して嘘をつく)損得で考えるようになる」
「自分の価値観を子どもに押し付けるのは暴力である」
この言葉が印象に残りました。
多くの方々に視聴していただきたい内容でした。
ありがとうございます。
先住民の方々に対する侵略者の態度と、子供に対する◯の態度の例が余りにも適切で、こちらでは電気がともる、という表現をするのですけれど、眼が開きました。
面白いと思ったのは、家族の中の男性に話した所、全く理解してもらえず、うちらは何もそんなことはしていない、という答えをもらったことです。男性は世界の超超有名大学の博士号を取得しており、それと相対的に、13と16の娘の理解の早さも印象的でした。16才の子のコメントは、彼は社会を否定的に見たことはまだないからね、というものでした。社会を否定的に見るには、自分の生い立ちから始めないといけません。そうするとどうしても、殆どの人間は先住民的な扱いを受けた経歴がある、ということになりますね。
一体誰の人生を生きているのやら、というお話も、前日自分で悟った事実だったので、グッドタイミングでした。ありがとうございました。
自分の幼年時代を思い浮かべながら拝聴しておりました。わたくしも両親の機嫌を伺うような子供でしたが、機嫌を取るということはなく即座に家出か非行に走るという問題行動を起こし補導されたこともありました。涙。
そして、大人になった今、ラストの言葉に大変共感しました。
野口晴哉の子供の問題行動に対して、ただの対症療法では効果はありませんです。対症療法などでは効き目はないので、子供が大人になっても傷は癒えないのです。両親が間違った子育てをしたことをハッキリと自覚し、子供に謝らなければいけないのだと思います。
ですが、両親が自覚するということは今後もないと思います。涙。