家族の絆 〜親子(9):叱言以前(独立の要求1−いたずら)〜

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概要

前回から、野口晴哉の本『叱言以前』から重要なところを抜き出して話をしている。子供の要求には、愛情の要求と独立の要求のニ方向ある。愛情要求は具体的には甘えてくることであり、独立要求は遊びとして表現される。前回は、愛情要求を拒否した場合にどんな問題が出てきたのかを見た。今回は、独立要求を拒否した時にどういう問題が出てくるのか、その具体的な例を見ていく。

目次

1.愛情要求と独立要求のおさらい (00:00:00)

この本は、要点を掴まなければ非常に読みにくい本になっている。整体の知識のないものが子育てに生かすためには、基本的な原理原則をきちんと確立し、具体的な知識にしていくことが大切である。子供の要求の二つの方向性について、前回のおさらいから入る。

2.自己がない親 (00:05:46)

子供の独立要求を妨げたらどうなるかについて、具体的な事例と共に見ていく。日本人のほとんどが、自己を確立していない、いわゆる“良い子”のアダルトチルドレンである。そのことが、子育てや、実生活に引き起こす様々な弊害について。

3.子供にとって重要な二つの要求 (00:19:37)

“確たる子育て”の方法論において、押さえるべきはたった二つのポイントである。愛情要求と独立要求を満たすこと、子供の心を育てるということについて。

4.子供のいたずら (00:23:31)

独立要求を妨げたら子供はどのような態度を示すようになるか。子供が起こすトラブルの根本にある問題と、うっ散の潜在意識レベルでの関わりについて。弱い者いじめをする子供に対し、高圧的態度をとる母親の誤った論理と、思春期以降にそれがもたらす、破壊的な問題について。そうならないために、母親が理解しなければならないこと。

5.親の抑圧行為 (00:34:17)

これまでの流れを見ていて「私には関係ないわ」と思っている多くの母親がいる。しかし、決してそうではないのだということを理解してもらいたい。子供の「遊びたい」というエネルギーを押さえつけるとどうなるか。抑圧された人間の鬱滞感がもたらす破壊的感情・感覚と、暴力との深い繋がり。本当に抑圧のない社会にしていかなければならない切実な理由がそこにある。

6.子供の泣く行為 (00:54:50)

子供にとって泣くことは非常に大切な行為であり、それには優れた作用がある。それをあやしたりして遮ってはならない。子育てにおいて当たり前になってしまっている多くの過ちが、いくつかの事例を通してはっきりと浮かび上がる。人間の心と身体の作用・反作用を深く理解し、それを活かした竹下氏の大変画期的な人間関係のコツを紹介する。

終わり(01:13:17)

※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。

参考文献

  • 「叱言以前」野口晴哉著、全生社
ありのままに見る、いじめ、うっ散、うっ散要求、しつけ、ためしてガッテン、アクション映画、アダルトチルドレン、アニメ、イラク、ウニ、エネルギー、クラブ活動、ゲーム、コントロール、ザ・ドリフターズ、ストレス、タイミング、テレビ、ドラマ、ナチスドイツ、フセイン政権、レイプシーン、万引き、上官、不平、不満、主体性、人気番組、人間の本質、仕事、便宜供与、八つ当り、凝固、力関係、勉強、動物、北朝鮮、反抗、告げ口、呼吸、命令、喘息、喧嘩、圧縮、大地震、天才教育、奥義、子分、実(じつ)、家事、家庭内暴力、密偵、対等な人間、専門家、巨大津波、廃人、強制的、快感、怒り、性暴力、性的要求、悲しみ、愛情要求、才能、抑圧、抵抗、支配、日本人、日本軍、最前線、校内暴力、殺人事件、比較、漫画、潜在意識、独立要求、痴漢、破壊、社会、緊張状態、胎教、脅迫、良い子、英才教育、虐待、虚(きょ)、行動、親、親子関係、通り魔、遊び、邪気、部下、集中要求、非国民、飴と鞭、3種-7種体癖、5ちゃい、5種、7ちゃい、7種
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15件のコメント

  1. 参考になった(3)

    他人と比較されることも、勉強しなさいと言われたこともない私は、幸せな子供時代を過ごしたんだなと
    あらためて親に感謝しています。

  2. 参考になった(4)

    子供の愛情要求と独立要求を満たさずに、子供を抑圧すると、さまざまな問題が生じることがわかりました。竹下先生の言うように、親は、子供の問題から自分の非に気づき、自分の心の中の抑圧を解放し、心から子供に謝らないといけませんね。

  3. 参考になった(2)

    久々の親子シリーズでした。
    2歳以降の記憶がしっかりある機能不全家族に育った私は、このシリーズを聴くのはかなりヘビーなことです。特に愛情欲求の話になると。子育ての機会もなかったというに、それでも多分22話まで聴講するように思います。
    ためしてガッテンのウニの話にあった、主体的にでは無く、まわりに合わせて判断してしまう人間の本質は、怖いと思いました。生命の危機的状況で咄嗟に取る行動が、自分は主体性を持って判断できるか、大変疑問に思いました。
    主体性を育む必要があるのに、過去の辛かったことにフォーカスしてしまうのは愚かしいことと思いました。

  4. 参考になった(4)

    終わりのほうの雑談の「人に頼み事をするときの奥義」がすごい!ちゃんと子育てをした人には当たり前にこんな達人技ができるんですね。さらに体癖別に表現を変えるなんて神業です!まあそりゃそうか。

  5. 参考になった(3)

    うわ~・・・反省することばかりで,頭が混乱してます。(ついつい3講話連続拝聴,聞き入ってしまいました。)自分中心に子供達に頼みごとしてました。子供達に申し訳ない。。。心から反省して今日から出直すぞ。

  6. 参考になった(4)

    抑圧行為がどれほど子供にも大人にも悲惨な結果を及ぼすのかが具体的な例でお話しされていてよくわかりました。相手に自分の非を認めて謝るときは相手の非難も説教もただ黙って聞いて相手の不満をうっ散させてあげる。相手にも非があったとしても中立的な視線でそこは飲み込む。そして自分は相手にひたすら謝る。そんな人間関係を家庭の中で子供に対して愛を持って行うことが、まずは初めですね!

  7. 参考になった(1)

    悲しみ苦しむ人々を見る度にあからさまに笑い、痛みに耐える私を見て嬉しそうだった親の謎が解けました。
    そして、私にも少なからず同じ心があることを知りました。
    安倍政権の向かう先は、誰かを苦しめて喜ぶ人々が溢れ、自他の人間性を破壊する、恐ろしい社会なのですね。
    心の中から抑圧を解放していきたいです。
    この度も、大切なお話を、ありがとうございました。

  8. 参考になった(1)

    「所謂、大人ですね、、」
    おもわず、
    「私だ」
    と感じました。いたる所で感じます。
    「12才以下かも、」
    と。

  9. 参考になった(3)

    独立欲求を妨げるとどうなるか。
    私は反抗期(独立期)親との対立が酷かったので、それを気や心の観点からみたらどういうことなのか疑問を抱いています。それが今、『叱言以前』のシリーズを観て、少しずつ解けて行ってる気がします。
    親の子供の接し方だけでなく、自分自身の子ども時代の自分の行動、親の行動を理解するのにとても役に立つ講話です。
    まず自分を理解して、私自身が母親になったときに、きちんと子どもに接することができる様に学んでいこうと思います。

  10. 参考になった(2)

    今まで購入した講話を初めから聴講しています。 
    おさらいのつもりだったのですが初めてのように新鮮で、でも初回の時よりももっと深く理解でき、スルーしていたことにも気づくようになって、学ぶ喜びを実感してます。ありがとうございます。

  11. 参考になった(1)

    こわいですね。私も親子関係の映像配信を見始めのころは、例として挙げられる事例はあまり自分には関係ないことだと思ってました。
    いまは何てことをして来たのだとの思いです。子供たちに謝る機会を探して行きます。そして妻にも。

  12. 参考になった(1)

    夫の両親と同居しながらの子育てだったので、
    「人に笑われる」が口癖だった姑と、
    いつも怒鳴り散らかしていた舅を思い出します。
    何から何まで抑圧だらけの抑圧一家。
    子育てできるような環境じゃなかったなあ。

  13. 参考になった(0)

    とても勉強になります。
    子どもは居ませんが、自分の性格を形成してきたものごと、子どもの頃の心の葛藤を少しづつ理解できるようです。
    決して次の世代に引き継がないように、省みて、日々に活かしていきたいです。

  14. 参考になった(2)
    はちみつ紅茶 on

    動画視聴しながら自分は抑圧の中で生きている!と気づきハッとしました。両親からの強烈な抑圧を受けた子供時代でした。
    結婚で実家を出てからは、抑圧から開放されたと思っていましたが、心の方は抑圧から解放されていなかったのだと気づくことができました。だからいつも呼吸が浅いような、息苦しいような感覚があって、「自由になりたい、解放されたい」という思いがあったのかもしれません。私自身が人に対して「抑圧、自由を奪う行為」をしていないかしっかりと見る必要があると思いました。ここ最近つくづく思うことですが、身体的にも心も力を抜くことリラックスすることが大事なように感じています。いつもありがとうございます。

  15. 参考になった(1)

    私はまさにアダルトチルドレンなのだということをはっきりと自覚出来るお話でした。なので子育ても子どもが小さいうちは親と同じようにしてしまっていたし、今回のお話でなんと子どもに酷いことをしてきたのかと猛反省しました。