宗教学講座 初級コース 第24回 サーンキヤ哲学(25原理)

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概要

前回は、世界がプルシャ(自己)とプラクリティ(自性)の結合から展開するところまでを説明した。今回は、展開していく様を界層図を用いて解説し、サーンキヤ哲学の優れた部分、誤りや不備な点を指摘する。また、パラマートマン、愛という意識原理など、これまで語らなかった内容を初めて明かす。

目次

1.ブラフマン(絶対者)とパラマートマン(最高我) (00:00:00)

ブラフマンに関して、サーンキヤ哲学では女性原理、ヒンドゥー正統派・ヴェーダーンタ学派では男性原理と理解されている。私がサーンキヤ哲学の説を支持する理由を説明する。また、本講座の第5~7回の内容を復習しながら、これまで「ブラフマンの悟り」と表現してきたものを、より正確な表現に訂正する。

2.ブラフマンとパラマートマンの代理人 (00:11:50)

なぜプルシャとプラクリティは結合して宇宙が展開するのか、その原因を明らかにする。また、生き物が進化の過程でいくつかの自己を獲得することや、愛という意識原理が生まれる進化段階などについて述べる。

3.展開の詳細 (00:18:00)

プラクリティ(原質)から次々に世界が展開する様を、界層図を用いて詳しく見ていく。

4.サーンキヤ哲学の長所・短所 (00:36:15)

サーンキヤ哲学は、大雑把ではあるが見事な地図を提供してくれる。しかし、哲学としては多くの不備がある。

終わり(01:00:52)

※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。

参考文献

  • 「インドの「二元論哲学」を読む」宮元啓一著、春秋社
アハンカーラ、インドリヤス、エーテル身体、グナ、サットヴァ・純質、サーンキヤ・カーリカー、タマス・翳質(えいしつ)、ドーシャ、ラジャス・激質、主要なるもの、五知覚器官、五行為器官、低次のブラフマン、内官、地、外官、我慢、水、火、皮・手・触、眼・足・色、空、粗大元素・五大(ブータ)、耳・口・声、舌・性器・味、風、鼻・肛門・香
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5件のコメント

  1. 参考になった(4)

    サーンキヤ哲学に非常に興味を持ちました。ありがとうございました。
    2点質問・確認させていただきたいことがあります。
    00:14:20以降「モナド」について。「プルショッタマを神智学ではモナドと呼んでいる」「神智学では真我と訳している」「どんな生き物にもある」と説明されています。
    一方、「第172回プトレマイオスの教説(ソフィアの転落)」01:22:00以降、「第180回反宇宙的二元論とヤルダバオ」01:27:00以降、「第199回プロティノス(プロティノスの生涯)」01:17:40以降などでは「ブルーパール」を「真実のモナド」「プルシャの反映」と説明されています。
    「モナド」には、ハイアラーキーが理解していた個我の下のモナド、ブルーパール、プルショッタマの3つがあるのでしょうか?
    00:24:40以降「無明」について。プルシャとプラクリティが合一したときに一番最初に顕われてくるのが「無明と行」ということですが、「プラクリティとマハット」の関係が、「ブラフマンと無明」の関係であれば、「プルシャとブッディ」の関係が、「パラマートマンと行」の関係という理解でよろしいでしょうか?

  2. 参考になった(4)

    Tomonori 様

    竹下氏からの回答です。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    神智学は説明不足で、疑問はもっともだと思います。
    ブラヴァッキー夫人を通して、現代神智学を伝えたハイアラーキーの覚者たちが、どのようにまちがった理解をしていたのかを探り出す作業なので難しいのです。唯識論も同一集団の思想なので、総合的に推理すると、この連中はモナドを個我の下にあるものとしてとらえていたと考えられます。

    しかし、シークレット・ドクトリンのスタンザはサナカの作であり、彼は正確にモナドをブルーパールの位置にとらえていたと考えます。要するに、ハイアラーキーの覚者たちはサナカの思想を理解出来ていなかったと思います。自分たちの意識レベルに合わせて低い段階で理解していたと言えるでしょう。

    2つ目の質問は、根本的な部分として、マハットもブッディもプラクリティから出てくるもので、プルシャは無関係です。従ってプルシャとブッディの関係というのはありません。

    (竹下雅敏)

  3. 参考になった(1)

    自己を認識と考えると、心と混同が生じるので、自己を世界の限界と考えるといいと思います。

  4. 参考になった(0)

    宗教初級23~26(サーンキャ哲学)を通しで再視聴しました。
    すごく解かりやすかったです。まず彼らの考えを説明し、次に間違えを指摘し、最後に正解(竹下氏の考え)を示し、更になぜ間違えたのか(勘違いしたのか)の推測までし、ダメ押しに素朴な疑問を示し矛盾を突き8種的なユーモアで笑い飛ばしてしまう、凄いです。多少の消化不良は今後何度も視聴して理解を深めようと思います。
     そこで一つ質問です。29:10~の「微細身はユウカイ(幽界?)の方にある~」のユウカイですが、何でしょうか?もしかして欲界・色界・無色界の色界以上の別名でしょうか?何度聞きなおしてもよく解かりませんでした。よろしくお願いします。

  5. 参考になった(1)

    ぼりさん様

    竹下氏からの回答です。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    幽界は幽体の存在する界で、色界とほぼ同じです。
    現代神智学で、身体を物理的次元(3.0~3.9次元)に限定すれば、色界はアストラル界(3.4次元)、無色界はメンタル界(3.5次元)になると思いますが、微細身はアストラル体とメンタル体で構成されていますので、微細身の存在する幽界は、アストラル界(3.4次元)と低位メンタル界(3.5次元の4~7層)を合わせたものになります。

    (竹下雅敏)