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概要
前回まで、マヌ法典が書かれた目的を説明した。今回は、マヌ法典に書かれている行為の準則(規則)の中で、最も問題になると思われる女性差別、結婚・婚姻、刑罰について見ていく。そしてマヌ法典が思想的に正しいものかどうかを検証する。
目次
1.同一ヴァルナ婚 (00:00:00)
マヌ法典が同一ヴァルナ婚を奨める理由は、異なるヴァルナ間の結婚が、神意に発するヴァルナ体制の社会秩序の破壊に直結するためとされる。だが、私(以下竹下氏を指す)から見ればこれは建前にすぎない。ここでその邪悪な本音を明らかにする。
2.八種類の結婚式 (00:10:22)
マヌ法典に述べられる八種類の結婚式を見ていくと、女性は単に男性の所有物とみなされている事が分かる。特に、ラークシャサ婚(羅刹の結婚式)は衝撃的で邪悪なものだが、クシャトリヤには正しい結婚式とされる信じ難い内容である。
3.女性差別 (00:28:10)
「女性は一生独立を享受してはならない」というような、マヌ法典・ダルマ文献の女性観や女性差別の実態を詳しく見ていくと、マヌ法典作者や、いわゆる聖者達の世界観は、有ってはならないものだと分かる。
4.刑罰の適用 (00:44:19)
次に、マヌ法典の定める刑罰を簡単に見ていき、最後に、宗教39回の関連として、サイババのカースト(ヴァルナ)に関する文章を紹介する。そして私のカーストに関する見解を述べる。
終わり(00:50:21)
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参考文献
- 「マヌ法典 ― ヒンドゥー教世界の原型」渡瀬信之著、中公新書
- 「マヌ法典」渡瀬信之著、中公文庫
- 「ヒンドゥー教―インドの聖と俗」森本達雄著、中公新書
4件のコメント
「聖典」にひどいことが書いてあっても、だまされてしまう愚かさが自分の中にあることに気づかされました。
その中で生きていない部外者でもそうなのだから、信じて生活してきた人々が抜け出すのは大変なことなのだと思います。
はっきりと間違いを正してくださる講話を聴き、理解できたことに感謝です。
衝撃的な内容ですね。ヒンドゥー教に女性聖者が現れない理由、インドで深刻な性犯罪が多発する文化的背景がよくわかります。「宗教的に生きる」ことと、「正しく生きる」こととは必ずしも比例しないことが理解できました。
娘は父親の所有物ではないし、妻は夫の所有物ではないとのこと。同じことが神々と人間の関係にも言えます。神々は人間を自分の所有物と思い、崇拝要求や不当命令をしなかったのでしょうか。
マヌ法典の中身を知れば知るほど、衝撃的で、女性に対する抑圧は酷いものだと思いました。モノ扱いと同じ。
世界中で陰湿な差別が未だに蔓延っていますが、法典で明文化されたものを見ると、どれだけ狂っているのかと驚きました。
日本でもいろいろな意味で差別はたくさん残っていますが、本当の幸せに気付くためにも、真実を知ることが大切だと感じました。
真実を知りたい…、これは人間に備わっている自然な欲求である。こうやって一心に講義を受けているのも、真実を知りたいという私の表れなのだなと思いました。