試聴映像
映像を観る
- 時間
- 85分
- 価格
- 1.0 枚 500 円 ( 税込 550 円 )
概要
今回でナーガルジュナ・中論の解説は終わる。これまで、般若経の世界観の概略からナーガルジュナの議論の細部まで見てきたので、彼の主張や限界は明確に理解されたと思う。今回は、最後に総復習としてナーガルジュナの思想を全体を通して見ていく。
目次
1.空と自性・プラクリティの定義 (00:00:00)
最初に、ナーガルジュナによる空と自性・プラクリティの定義を見て、彼の基本的な立場を確認する。また、彼の誤りについても簡単に説明する。
2.空性の真意 (00:12:50)
空性とは本体のない存在であって、存在の無ではないとナーガルジュナは言っている。簡単に言えば、ものは無常で、それが縁起・依存性であり空ということである。
3.最高の真実1.二諦(二つの真理) (00:27:09)
言葉で表現し得る真理・世俗諦は、言葉で表現できない真理・勝義諦を覆うものである。つまり、ナーガルジュナは言葉を外して世界を見れば、ありのままの世界、空の世界が見えると言っている。
4.最高の真実2.実体がないという悟り (00:55:34)
説一切有部も、本体の世界を勝義(最高の真実)と呼んだ。これとナーガルジュナの最高の真実を比較し、両者の世界観の違いを見ていく。
5.言葉の虚構と霊的世界 (01:07:32)
ナーガルジュナは、言葉そのものを否定したのではなく、言葉の対象に本体があると考えること、形而上学的な思弁の世界は全て虚構だと言っている。
6.ナーガルジュナの結論 (01:17:40)
ナーガルジュナの宗教では、如来も凡夫も本体がなく空性という同一の本性をもつ。同様に、輪廻と涅槃・解脱に区別はなく空性の他に悟りは無いということであり、これは私(竹下氏)の見解とはまったく異なるものである。
終わり(01:25:11)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「中観と空Ⅰ」梶山雄一著作集 第四巻、春秋社
4件のコメント
人間と犬の死生観の違いがおもしろいです。
「宇宙と分離した自分がいるわけないじゃ~ん」こっちが本当ですね。
「ご主人さまと愛し合ったペットの幽体は?」
大事なペットを亡くした人々にぜひ伝えたいお話でした。
「ことば」によって苦しむ人間。
「ことば」に苦しんだときは「アレッパプー?」におすがりして、パープリンになろうと思います。
主人に愛された犬は死後動物システムに帰らず、霊体がこのシステムに生き続けるとのこと。愛が霊的進化を促進するのですね。
この講義をずっと受けている人は、”禅的な悟り”をそろそろ得ているそうです。
今まで、瞑想や何かで( ゚д゚)ハッ!っと気づくのが悟りだと思っていたので
このご指摘は新鮮でした。
人間の愚かさは”言葉を上手く操れる人が偉い人だという錯覚”から来ているとのこと。
自分もこの錯覚にとらわれていた一人です。
一連の講義で「言葉の性質」を教えていただくまで、この呪縛の虜だったと思います。
霊的世界の解説で、魔女やお稲荷さんが実在していることを知ってから
おとぎ話や伝承は馬鹿にならないと思ってましたが
クトゥルフ神話は存在していないとのこと。よかった!
あんなのが存在していては大変です。でも人魚はいるそうです。
ここまで一連の中論の講義の総まとめ、おかげでこれまで分かってなかった部分もよく分かりました。猫や兎は死期を悟って、身体を隠して死ぬといいますがどうなのでしょうか。あぁ、猫のようになりたいニャー。