試聴映像
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概要
前回まで倫理の教科書を使い大きな枠の中で哲学・思想の全体像を示してきたことで、色々なものが分かり易くなっている。今までの知識を前提として、これから色々なものの考え方を紹介していくが、今回と次回はカリール・ジブランの有名な詩「預言者」からいくつかの詩(大半は抜粋)を紹介し、それを通して私(以下竹下氏)の世界観を伝えていきたい。
目次
1.「預言者」の思想・翻訳について (00:00:00)
カリール・ジブランは15歳の時「預言者」の草稿をアラビヤ語で書き、その後推敲を重ね40歳で出版した。15歳の少年の思想とは思えない深い内容を持つことから、これは霊感によるもの、上から降りてきたものと考えられる。
2.「子どもについて」 (00:11:19)
「あなた達の子はあなた達の子ではない」こと、子どもは知らずに親の考えを身につけることから、親の生き方・世界観が重要になること、そして射手(神)が弓(両親)を引き矢(子ども)を放ち、目標を射止めることなどについて詳しく説明していく。その関連で「夢を追わない生き方」についても触れる。
3.「施しについて」 (00:44:05)
大半の人は「たくさん持っているのにほとんど施さない」。一方で「なけなしの財産をすべて施してしまう人もいる。・・そんな人たちの金庫が空になることはない」というのは本当であり、ツイアビ酋長当時のサモアでは皆そうだったと思う。このようにおおらかで明るい社会を日本で実現する方法を論じ、最後に最高の施し方について語る。
4.「働くということについて」 (01:16:31)
次の詩は完璧に私と同じ考え方をしている。あらゆる生命が声をそろえて歌っているときに、人間だけが何の音も出さない葦である。お金のために働くので仕事が音楽になり得ない。ここでは、嫌いなこと苦手な仕事をこなすコツ、心を込めて働くことが喜び・生きがい・神につながっていくことなどについて話していく。
終わり(01:44:38)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「預言者」カリール・ジブラン著 船井幸雄監訳・解説、成甲書房
13件のコメント
すごくすごくわかりやすく身に染みるお話でした。
日々精進です。
私には,リアル,凄すぎる詩でした。
超感動しました^^!!
先生が手を鳴らされた時のシンプル感も素敵でした。
有り難うございました。
社会人になった約20年前に仕事で製作した時計の文字盤で、自分が全工程を持ち回りながら作ったものと量産ラインで作ったものの違いを感じた事がありました。最近は心、思い、気持ちなどが大きく影響することが確信できるようになりました。この講義で自分がさらに磨かなければならないものは何かを学べました。
今回もまた素晴らしかったです。
ありがとうございます。
今、自分がやるべきことが常に目の前にあるのだと改めて思いました。
誠実にそこに向かっていきたいとおもいます。
いや本当に今回も具体的で、目が覚めるようでした。
丁寧に心を込めて生きるって、清々しいです。
生活の仕方、生き方、働き方など
カリール・ジブランの詩を通して
”私の今のままで正直に生きて行ったらいいよ”
と、いわれているようでした。
「施しについて」
「働くことについて」
カr-ル・ジブランの詩をノートに書きとめました・
「痛みも感じないで
喜びも求めないで
道徳も自覚しないで」
『施す人』に
私はなりたいと思いました。
また、竹下先生の
「一人の個人が正しいものの考え方をして、
それを考えるだけでなく正しく生きること
そして個人の正しいものの考えや行いは
人々に影響を及ぼし、社会をゆっくりだけれども大きく変えていくことが出来、
多くの人々の共通のものの考え方になって
多くの人々の財産になっていく」
というお話に、私は心をうたれました。
日本のお米が不作の為、タイ米を輸入して、タイの人が亡くなった事を初めて知りました。あの時は「さぁ、どっちがタイ米でしょう!」と、家族で見比べてました。まるで昨日のようです。怖ろしいことを。人の生き血を吸って、生きてきた事を知り、これ程怖ろしく感じた事はありません。そして、知らないという事は罪です。こんな生き方をして、不安感が消えるわけがありません。知らなかったという言い訳は、今は通用しない時期なのだと、自分に言い聞かせてます。
働くにあたって求められる心のあり方が学べます。
苦手な仕事を得意にする方法や、心のあり方が仕事にどれだけ作用するかが語られてありとても参考になりました。
本当にすばらしかったです。 こんなすばらしい詩人がいることすら知りませんでした。この講義を見てよかったです。早速本を探そうと思います。
苦手なことにこそ心を込め、行為に専心することが大切なのだと分かりました。
カリールも心を磨き、詩にある種の重厚さや、説得力、深みを持たせるのに長い年月がかかり、ようやく詩を完成させたというエピソードがとても印象に残りました。
自分の夢や目的のための行動は、結果的には自分だけではなく周りの人や世界をも不幸にし、幸福から自分を遠ざける行為なのだと分かりました。
これからの行動の重要な「指針」を得ることができました。
ありがとうございます。
カリール・ジブラン『預言者』の草稿は霊感によるが、推敲の過程で心を磨き、言葉に命を吹き込むのに25年かけたのですね。霊存在とジブランの合作と言っていいと思います。
本当にカリール・ジブランガ気に入ってしまったので何回も見ています。神に霊導されているカリール・ジブランでさえ何十年もかけて心を清めてから本を出したのですね。素晴らしいです。
何度聴いても本当にいいお話です。
初めて観た後に本も買い、別の章も読みましたが
取り上げられていない章もすごく良かったです。
支援・被支援の関係における難しさを感じることもありましたが、
「施し」は神(生命)によって人々に遍く授けられるものであり、
神から人の手を通って物理的次元に顕現するものであると思えれば、
支援側の傲慢さや被支援側の自己卑下・自己嫌悪感も和らぐのではないかなと思いました。
私は何も持ってないし、体力もないし、能力もないし…と思うこともありますが、
夢を捨てる生き方をすることで、神が私を通じて表現したかった思いが湧いてきて
その道に導かれるように生きていけるのだろう、と前向きな気持ちになれました。
人間って管とかホースみたいなもので、雑念が通りを悪くしてるんですね…。
歌わない葦のまま生きる人生は苦しいものだなと思いました。