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- 時間
- 80分
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- 1.0 枚 500 円 ( 税込 550 円 )
概要
シリーズとしての大乗仏教は前回で終わり、今回から密教を解説していく。密教は大乗仏教とヒンドゥー教の間にほぼ区別がなく、本講座では「・・教」という枠組みにとらわれず、広く密教を捉えていく。今回は松長有慶著「密教」をテキストとして密教全体の大きな流れを見ながら要点を押さえる。
目次
1.密教の伝播 (00:00:00)
密教はインドに発し、現存するのは日本とチベット周辺地域のみである。だが日本密教とチベット密教は全く異質のものになった。その理由などを簡単に見ていく。
2.仏教の密教化の歴史 (00:13:11)
仏教は教線を拡大し4世紀には農村部まで広がる。そしてバラモン教(ヒンドゥー教)・民間信仰などの呪法・儀礼を積極的に取り込んでいった。仏教によく見られる、霊を支配下に置き仲間に引き入れる方法は、アメリカが巧妙に日本を統治し富を収奪する方法と同じである。
3.タントラ (00:27:44)
タントラとはヒンドゥー教の密教のことであり、口伝により師から弟子へ伝えられてきた。性的技法を用いるシャクティ派と結びつけて解釈されることが多く、一部に邪悪なものも含まれる。ただ危険を伴うがタントラの技法自体のまともさはラーマクリシュナにより実証された。
4.曼陀羅はフラクタル (00:36:18)
タントラの教えは梵我一如(大宇宙と小宇宙・人間の一体性・同相性)を体験的に悟るための実践法だった。この影響を受け、梵我一如を象徴的に表現したものが密教の曼荼羅である。ここでは曼陀羅を理解していただくために、数学のフラクタルの概念を紹介する(詳細は次回以降)。
5.密教に潜む闇 (01:08:05)
密教において、前章で見た華厳経の一部と曼荼羅は高く評価できる所である。だが一方で負の側面もあり、自己と絶対的な存在との一体化のために束縛からの自由を目指すことから、危険かつ異常な思想・行法が生まれた。
終わり(01:20:08)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「密教」松長有慶著、岩波新書
- 「フラクタルの世界―入門・複素力学系」宇敷重広著、日本評論社
11件のコメント
すごく神秘的な映像で、吸い込まれそうでした。
きれいな世界があるんですね。
まさか密教の講義に数学が出てくるとは思いませんでした。竹下さんが数学の先生だったらもっと数学が好きになっていたかも知れません(笑)。
フラクタルに嵌りました。宇宙を垣間見た気がします。
数学のフラクタルがこんなにきれいなものとは知りませんでした。
竹下先生の講義はいつもワクワクします。
お話の中で、
竹下さんが何気にわたしたちに問いかける質問は、
深いところまで届き、それまでの価値観を覆すものです。
とても美しい映像でした。
私達は小さいですが、頭の中に宇宙のような無限の広がりがある感じがしました。
密教に関する基本的な捉え方を、イントロダクションとして
ご説明していただいていると思いましたが、フラクタルの世界
観は面白かったです。先生が「やつ」と表現なさった時は、
より「やつ」がビビッドに感じられました.
あの影像の中でミクロの「やつ」にズームされていく様子は、
幼いころ、母の三面鏡に小さな手鏡を写し、鏡の連続したもの
が、奥の奥まで続いている様子をずっと見入ってしまった時の
感覚や、瞑想して違う世界に引きずられていくような感覚に
似ているなと感じ面白かったです。 ありがとうございました。
鉱物、植物、動物、人間、神など宇宙のすべてのものがフラクタルであると思いました。あらゆる段階のものが同じ本質を内包することを、私たちが悟ったら、すべてのものに対して敬意を払えるようになると思います。
密教に関心があったので見てよかったです。フラクタルは一~二次元という計算でこの世はやはりプラトンのいうところの洞窟に映った影絵の世界で実体や奥行きを持たないぺらぺらの薄い世界なのではないかという気がしてます。タントラの邪悪な方は●ームに利用されたのだと思いますが、まだここの区別がついていない文化人がいるのが残念です。完全に否定されていたのでほっとしました。
最近フラクタル構造のことを考えており、久しぶりに”やつ”の映像をみたくなり再視聴しました。
面白かったです。
ありがとうございました!
こんばんは。
途中でうとうとしてしまい、フラクタル・・相似形と聞こえたところで
はっとなり画面を見たら、あの、時事ブログで見たことがある動画のやつ?
の摩訶不思議的美しさの動画の場面で、これは宇宙といっしょじゃんと
感動しました!
現代社会において、TVやインターネットなどのあらゆるメディアで目にする機会のある為政者達は、権力の表の顔というだけであって、本当に権力を振るうことができるのは、このシリーズで紹介している密教関係者や、秘密結社の関係者達であると考えています。
何故ならば、表の顔を任せてもらっている人達は彼らに逆らったり、利用価値が無くなれば簡単にそのポジションを剥奪され、場合によっては殺されてしまうからです。
こういった統治構造を理解した上で戦略的に物事を動かしていくためには、自分自身も所謂、プライベートアーミーのような組織、つまり密教や秘密結社のようなものを所有できなければ、事実上何もできないという事になります。
竹下氏の言う「本物」とは、それができる人の事なのでしょうか。
国会でただ綺麗事を囀っているだけでは、簡単に消されてしまします。まずは、このシリーズをコンプリートしたいと思います。