家族の絆 〜夫婦(98):東アジア通貨危機「タイ・バーツ暴落」〜

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スティグリッツ氏の本の中の「アジア通貨危機」を紹介したいと思います。まず参考文献を上げておきます。「細野真宏の経済のニュースがよくわかる本(世界経済編)」小学館。数学の講師の人ですが、たぶん世界で一番わかりやすい経済の本です。この本は、東アジアの通貨危機がどういう風にして起こったか、そしてそれがどういう風にロシア危機、南米の危機に繋がっていったかということが、非常に上手く書かれています。基礎の基礎として非常に推薦できます。ただ細野さんの解説は全部金利で説明しようとするのです。これは実を言うと経済が分かっていない人のやり方です。金利が上がったから融資が増えたとか、貿易がうまくいかなくなって投資が逃げるようになった、危機が起こったとか、みんなそういう説明をするのです。経済の本質が分かっている人は本質は別の所にあることが分かっています。

【目次および内容の一部】

IMFは経済危機に瀕している国家に対して、外の投資を呼び込むために高金利を指導する。それによってその国家は投機の対象となり、破滅に向かっていく。IMFが指導している政策はことごとく国家を滅ぼす方向を向いている。

1.導入(0:00)

・スティグリッツ氏のグローバリズムに対する理解について。
・資本の自由な移動が起こすもの。
・経済発展には外からの融資が必要か?。
・参考文献≫経済の基本が分かる。細野真宏著「経済のニュースがよくわかる本(世界経済編)(日本経済編)」。
・経済を分かっている人は経済を“これ”で説明する。


2.1997年7月。タイ・バーツの暴落(17:40)

・その時、IMFは国民を見捨てた。
・IMF暴動(再録)。
・ギリシア経済危機の救済策を簡単に説明すると。
・経済をきちんと説明してくれる三橋貴明氏(ただし国債安全派)。


3.IMFは各国に金利の引き上げをせまった(34:28)

・雇用を守る視点での金利は。
・高金利によって起こる資本と投機資金の大きな変化。
・発展途上国が採用する為替ペッグ制には落とし穴がある。


4.資本主義のメカニズム(1:00:40)

・銀行から資金を借りることで資本主義は回っている。
・銀行の3つの借り手。国民・企業・国。
・緊縮財政で国家が滅びる。
・経済危機を救う「アジア通貨基金」。
・米国民は分かっていない「世界から嫌われるアメリカ」。


5.通貨危機における正しい対処法(1:20:22)

・対処の手順。
・経済混乱時に銀行に自己資本比率を上げさせるという愚行。
・IMFのせいで起こった混乱から今でも抜け出せない。


【キーワード】
金利、公共事業、
アジア通貨基金、アメリカ財務省、拒否権、
信用創造、信用収縮、為替、
不良債権、デフォルト、緊縮財政、
投機、投資
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4件のコメント

  1. 参考になった(3)

    外資、IMF、アメリカ政府などが発展途上国の経済をいかに破壊してきたかを知るにつれ、外資に依存しない経済理論であるプラウトを発展、普及させる必要性を痛感します。物質界に、多数の分身を持ちたいです。

  2. 参考になった(3)

    今回もとても興味深く学ばせていただきました。最後におっしゃっていた「みんなが本当のことを知る」というが本当に大事だな感じる今日この頃です。大多数の人にとっての共通認識は規制のかかった大手マスコミが提供する情報なので、働きかけをしてもこちらが「キチガイ」扱いのことが多いです。本当のことが共通認識になれば、国民、政治家、官僚、資本家の中から立ち上がる人が出て来たり、賛同する人が増えたりして、あっという間に良い世界になるのでは、、と思います。←甘い考えかもしれませんが。。

    ※水道事業の外資参入は、高知ではなく、隣の愛媛県の松山市です。

  3. 参考になった(3)

    私に英語がもっと出来れば経済とキリスト教の講座を訳させていただくのになー。
    早くこれらを世界に伝えたいですね。夫婦や親子ももちろん重要だけど、とりあえず衣食住の安心がなされないで愛に生きられる人ってあんまりいないと思うので。
    そういう人はきっと自分で真実を見つけて生きていくんでしょうし。
    日本人の性質的に、竹下氏の講座も海外で取り上げられて逆輸入した方が浸透が早い気がするし(笑)

  4. 参考になった(3)

    本日経済講義2本目ですが、IMFの悪魔的所業をまず皆が知ることが大事なのだと思いました。
    知人・友人にも説明できるよう経済の講義は繰り返し聞いていこうと思いました。

    しかしこれらの事実は本当に知れば知るほど暗澹たる気持ちになりますね。
    心が闇に覆われた気分になりましたので、今宵もしっかりガヤトリー・マントラに頼りたいと思います・・・。
    大変学びのある休日になりました。ありがとうございました。