試聴映像
- 1. テーマ:聖杯物語に秘められた本来の意味
- 2. 聖杯のイメージ
- 3. クレティアン・ド・トロワの聖杯物語①
- 4. クレティアン・ド・トロワの聖杯物語②
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概要
アーサー王伝説の中の非常に重要な部分である聖杯についての記述が、時代によって書き換えられていく過程と内容を詳しく検証していく。これまでずっと追いかけてきたテンプル騎士団の謎や秘密、そしてグノーシス的な思想を総合して全体的に見ることで、伝説の真相に迫る。
目次
1.文学と政治的な思惑 (00:00:00)
当時の文学が権力と密接に結びついている人たちのものであった事を考えると、一連のアーサー王の物語も政治的なものであると言える。物語は単に作家の創作ではなく、情報源であり、背後で画策した者たちの存在が浮かび上がる。
2.変遷する聖杯の意味(1)クレティアン・ド・トロワによる最初の聖杯物語 (00:05:34)
一般にキリストにまつわる物で、アリマタヤのヨセフによってブリテン島にもたらされたとされる聖杯は本来どんな物だったのか。クレティアン・ド・トロワにとってキリストとは?テンプル騎士団とは?聖杯物語を書いた意図を読み解く。
3.変遷する聖杯の意味(2)ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの主張する聖杯 (00:32:00)
13世紀初頭、未完に終わったクレティアン・ド・トロワの物語を完成させたヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハは聖杯を石とした。それは何を意味するのか。クレティアン・ド・トロワとは違い、血筋が洗礼者ヨハネなのかイエスなのかは根拠がないのでわからないとした彼の主張を考察する。
4.変遷する聖杯の意味(3)マロリーの描いた聖杯伝承 (00:39:59)
時代を経る毎にケルト的な要素がキリスト教的な要素に書き換えられていく。クレティアン、エッシェンバッハ、マロリーそれぞれに違う考え方が土台にある事を踏まえ、主張の違いを丁寧に読み解いていくと全てが具体的な事柄に繋がっていく。文学の衣をはぎ、この世的でリアルな事実を明らかにする。
5.アリマタヤのヨセフの伝承を読み解く (01:29:37)
伝承に込められた本当の意味を、実際に現地の写真を精査し丁寧に紐解いていく。そうすると、これらの伝承はグラストンベリー近辺に繋がっていて、真偽はともかく、伝説としてアーサー王の墓が当地で発掘されたという事にした真相が明らかになる。
6.聖なるサンザシの木が切られた事件に繋がる天界での出来事 (01:45:55)
聖なるサンザシの木が切られた事件が象徴的に意味することは何か。その事件の前に起こった霊的次元での出来事を解説し、この世界と密接に結びついている天界も含めた2000年の陰謀の本質について言及する。
終わり(01:56:46)
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参考文献
- アーサー王伝説と聖杯~聖杯の起源と変遷
- 「アーサー王物語」トマス・マロリー著、井村君江翻訳、筑摩書房
2件のコメント
待ちに待ったアーサー王、聖杯の秘密!おもしろかったです!
一番驚いたのは最後のエピソードに出てくる木のお話。
名前は忘れてましたが、どうも私、そこの丘に行ってます。
友達の説明では「アーサー王ゆかりの場所」とかで、木の前で羊の糞を避けながら写真撮ってます。
2010年の7月でした。
風が強い場所なので細々でしたが、まだ木は生きてました。
その後の運命を知り、おおお!と驚き、さらに意味を知って納得しました。
マグダラのマリアとサン・マクシマンの間の3人の子とアリマタヤのヨセフの関係が意外でした。陰謀を企てる者たちの世界は狭いですね。