試聴映像
- 1. テーマ:真実が含まれている"パルチヴァール"
- 2. 作者が強調したいパルチヴァールの純粋さ
- 3. ストーリーには意味が無い
- 4. 大切なのは物語から作られる系図
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概要
今回は中世のドイツの詩人ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの物語『パルチヴァール』を見ていく。物語の中で暗示されている事柄やその意図を読み解き、虚構の物語の中に存在する僅かな真実を捉え、マグダラのマリアの血筋の全体像とその目的を明らかにする。
目次
1.今回の講義のポイント (00:00:00)
今回は『パルチヴァール』のあらすじをまとめたホームページ上のものをテキストとして取り上げる。全部は紹介できないので、ストーリー性を失わないよう、大体のあらすじを網羅できるように圧縮、切り取り紹介する。
2.系図を読み解く〜アルトゥース(アーサー王)の家系と聖杯の家系 (00:05:47)
物語の複雑な内容を読み解くために、まずアルトゥースの家系図と聖杯の家系図から登場人物の人間関係を把握する。そうすると、聖杯家とアーサー王の家系が至る所で入り組んでいることがわかる。
3.『パルチヴァール』のあらすじを読む (00:16:55)
系図を参考に物語の内容を見ていく。物語の中で強調されている部分や作者の考え、その意図を考察しながら読み解いていくと、初期の聖杯物語の記述と比べ稚拙な部分や、事実が膨らんだり歪んでいる部分が読み取れる。
4.『パルチヴァール』が書かれた意図 (01:11:29)
『パルチヴァール』はその支離滅裂さからも史実ではない虚構の物語だと確信される。意味のない物語で何を伝えたかったのか。これまで示してきたメロヴィング朝の系図、アルトゥースの家系図、聖杯の家系図に、私(竹下氏)が直観で導き出した事柄も加え、全体像を掴む。
5.最大の謎〜マグダラのマリアと洗礼者ヨハネの子供サラの一族 (01:29:32)
聖杯物語は基本的にヨシュア、タマル、ヨセフの3人の子供の方の系列で作られている。彼らと、洗礼者ヨハネの直接の子孫であるサラの一族はどういう風に繋がっているのか。唯一の接点が描かれているローエングリーンの物語を考察し、その舞台設定から彼らの思想や主張を読み解く。
終わり(01:49:29)
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5件のコメント
血脈が重要だと思っていたのでできなかった質問ですが、なぜこれほどまでに系図が重要なのでしょうか。養子ということで家系を繋ぐことも、同等の意味をもつものなのでしょうか。
最近のブログでウォーク・イン現象についての情報がありましたが、憑依でないためには血脈や同意等が必要との法則があるからなのだろうかと思いました。
真実を知るに従い、
瀟洒で荘厳な教会やパワフルなインドへの憧憬がガラガラと音を立てて崩れ去りましたが、
今回は、
“ヨーロッパの古城巡りの旅”のあこがれも崩れ去りました。
そしてここの講義でバラバラに教えていただいた事柄が、
ええ??と思うくらい1本化されていく様子に驚いています。
たくさんの事を教えていただいて、
自分の頭の中でも雑然としていた事柄が、一気に整理された感があります。
本を読んで真実を拾い出し、そこから関係性を把握してその目的を考察する。
もし、自分でやろうとしたら、一体どれだけの時間と労力がいるだろう。。
そのことにも思い至った講義でした。
今回も、ありがとうございました。
言い忘れました!!
途中、竹下氏曰く、「稚拙な物語」にうんざりするかもしれませんが、
要所要所、特に後半、聞き逃すともったいないです!
始まりはたったの数名。
その一族ががこれほどしつこくつながって、支配層の中にゴキブリ(ゴッキーにたとえてゴメン!)のようにはびこっていたなんて!
しかし、こいつらによって地球にかけられた呪いはすでに解除されているんですよね。
良かった~~~
毎回このシリーズで真実を知っていくことが楽しいです。
世界支配を目指して対立する二つの勢力の両方が虚構だから、ハルマゲドンという根本的解決でないものへ止揚されるのでしょうか。