試聴映像
- 1. テーマ:パルチヴァールの原典「ペルスヴァル」
- 2. 訳ありの”美しい乙女”
- 3. ペルスヴァルを完成させたパルチヴァール
- 4. ペルスヴァルとパルチヴァールの原典について
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概要
前回あらすじを見た『パルチヴァール』とその元になったクレティアン・ド・トロワの未完の聖杯伝説『ペルスヴァル』、更にその大本であるウェールズの聖杯伝説『エヴラウクの息子ペレドゥルの物語』を比較しながらあらすじを押さえる。3つの物語に存在する錬金術の要素について解説するとともに、聖杯伝説の全体像を捉える。
目次
1.3つの聖杯伝説〜『エヴラウクの息子ペレドゥル』『ペルスヴァル』『パルチヴァール』 (00:00:00)
『パルチヴァール』のあらすじを読むと、聖杯伝説は本質的に家系図に由来していることがわかった。『パルチヴァール』が『ペルスヴァル』を元にして書かれたように、『ペルスヴァル』は、『エヴラウクの息子ペレドゥルの物語』という当時語り継がれていたケルト的な物語を下敷きに書かれたものである。
2.『ペルスヴァル』のあらすじを読む (00:07:45)
エッシェンバッハの『パルチヴァール』と比較しながら『ペルスヴァル』のあらすじを見ていくと、物語は全く同じ展開をたどることがわかる。またこの中で、普通は読み流してしまう部分が、言葉のすり替えをして全く逆の意味を持ち、性錬金術を色濃く表現している部分であることを解説する。
3.ブランシュフルールで繋がったレンヌ・ル・シャトーとの関連 (00:48:46)
『パルチヴァール』で結婚し子供をもうけたのは女王コンドウィーラームールスであり、『ペルスヴァル』ではブランシュフルールという名となっている。以前に解説をした「レンヌ・ル・シャトーの謎」との驚くべき関連について言及する。
4.『エヴラウクの息子ペレドゥルの物語』のあらすじを読む(1) (01:05:16)
『ペルスヴァル』の原点となった『エヴラウクの息子ペレドゥルの物語』のあらすじを、『パルチヴァール』『ペルスヴァル』と比較しながら見ていく。
5.『エヴラウクの息子ペレドゥルの物語』のあらすじを読む(2) (01:17:58)
ここから、他の聖杯物語とはかなりずれたあらすじとなっていく。一部一致する所もあるが、途中の冒険は省かれている。そしてクンドリーエに相当する女性が、実は槍を持っていた青年だったという記述の中に性錬金術の要素が色濃く暗示されている。
6.聖杯伝説の全体像〜血筋とその陰謀 (01:34:28)
『エヴラウクの息子ペレドゥルの物語』と、その後に書かれた『ペルスヴァル』『パルチヴァール』は一見よく似ているが全然別のものである理由を解説する。直観によって立てた仮説は、詳細に事実を追うごとに新たな真相へと繋がり、驚くべき陰謀と血筋の全貌が明らかになる。
終わり(01:51:30)
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3件のコメント
一体、聖杯物語に関する講義はどこまで続くのだろうと思いながら講義を聴き始めるのですが、
予想を裏切り、毎回、新たな真実に目を見張ります!
そう、、驚くのは、毎回「ええ?」と思う山場がちゃんとある所です。
そして、それがテレビの連続ドラマのように最初っから意図したものではなく、
竹下先生もタイムリーに発見していく事実が数多く含まれていることです。
それから今回、W杯のブラジル大敗についての余談は非常に面白かったです。
想像もしていなかったこと。なのに、説明されると「そうだよね、、」と、
目が覚める思いがしました。
ありがとうございました。
今回はなんといっても、チープな物語のチープな映像が、よき息抜きでした~
そしておもしろかったのはレンヌルシャトーとのつながり。
その関係の地名が、近くにほんと、ゴロゴロありますね。
スポーツで八百長が行われているかどうかは、経済学的手法で判定できます。アメリカの経済学者スティーヴン・レヴィットは、大相撲八百長問題が発覚する約10年前に、相撲で八百長が行われていることを論証しています。