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- 58分
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概要
前回に続き、ウパニシャッドの哲理を見ていく。今回は「カルマ(業)を無くさないと解脱できない」と「解脱者はカルマを超越している」という世界観の成立過程を見、これらの世界観に含まれる誤りを実例を挙げながら正していく。結論として、いかなる聖典であれ、その内容を盲信して崇拝する事の愚かさが分かる。
目次
1.導入 (00:00:00)
これまで話してきた「アートマン」、「ブラフマン」と「解脱」の復習から始めて、ウパニシャッドで、「輪廻と解脱」の問題が重要視されることになった過程を見ていく。
2.カルマと解脱 (00:11:30)
「輪廻の原因はカルマであり、カルマを無くさないと解脱できない」と言うウパニシャッドの世界観と、これに付随して現れた思想に含まれる誤りを正していく。そしてカルマに関して最も重要な事は何かを示す。
3.闇に落ちたアートマン (00:25:50)
原理的には「アートマンは無悪」であるが、実際にはアートマンが闇に落ちる事もある。その実例を指摘し、各自がこれを確認する方法を伝える。
4.転落した解脱者達 (00:37:20)
「解脱者は善悪を超越しており、何をしてもカルマが付かない」という思想の誤りを正していく。特にダンテス・ダイジの例を詳しく見ていき、最後にウパニシャッドのリシ(聖仙)、聖者らが殺意を持って呪詛をかけた事について話す。
終わり(00:58:28)
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参考文献
- 「ウパニシャッド」 辻直四郎著、講談社学術文庫
- 「インドの「一元論哲学」を読む」 宮元啓一著、春秋社
- 「ニルヴァーナのプロセスとテクニック」ダンテス・ダイジ著、森北出版
10件のコメント
よかれと思ってしたことが、過ちを犯したことになる具体例を教えていただけて感謝です。
解脱に関する勘違いや、間違いが多いことにも驚きました。
こうして多くのことが、正されていくことをありがたく思います。
アートマンやブラフマンの悟りを得て、解脱しても、
悪を為して、転落する者がいるとのこと。
何のための悟り、何のための解脱だろうと、考え込んでしまいました。
苦行や荒行で、ことさらに解脱や悟りを求めるよりも、
植物が花を咲かせ、自然に実をつけるように、
全てを大いなる宇宙の流れに任せた方が、いいのかもしれないと思いました。
日常生活をていねいに生きることこそ、
一番大切なことかもしれません。
また、伝統や権威があるからと言って、
誰かや何かを盲信する必要は全くないのだと、あらためて実感しました。
カルマと解脱は無関係であることがよくわかりました。ありがとうございました。
第6回 意識の進化と界層(ニルヴィカルパ・サマーディ)の内容に関する質問で、
「太陽系第3レベル(国津神第5レベル)にモナドがある人の場合のアートマンの位置は、欲界の他化自在天の第4層です。」と回答をいただきましたが、
太陽系第三レベルの「ダンテス・ダイジのアートマンの上昇(46:50あたり)」に関する一連の説明におけるアートマンの位置は「瞻部洲の裏側の第5層」で、意識の上昇ルートは「瞻部洲の第5層の肉体から三十三天の第5層、次に瞻部洲の裏側の第6層そして同じく第5層のアートマンに没入」と説明されています。
いただいた回答どおりアートマンの位置が他化自在天の第4層だとすると、意識の上昇ルートは「瞻部洲の第5層から真っ直ぐ他化自在天の第5層まで上昇し、第4層のアートマンに没入」と考えればよろしいのでしょうか?
Tomonori 様
竹下氏からの回答です。
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申し分けありません。解説は説明不足、ないしは正確には誤まりです。ダンテス・ダイジは進化段階が低く、幽体離脱が不可能であったため、彼の体験はすべてエーテルダブルによるものです。彼がクンダリニー・ヨーガで到達したのは、解説の通り瞻部州の裏側の第5層です。しかし、この界層はエーテルダブルではとどかないため身体が消えたようになります。この意識はアートマンではなく、パラマートマンと同じ界層にありますが、一段低いもので、現在名称はありません。従ってダンテス・ダイジは解脱者ではないわけです。
(竹下雅敏)
回答をいただきありがとうございました。内容は今の僕には充分理解できないですが、ひとまず頭の隅に留めておいて、受講を続けようと思います。ありがとうございました。
アートマンやブラフマンにも波動があるとのこと。熟睡から目覚めた後、非常に気持ちがいいのは、アートマンの波動がアナーハタ以上あるからなのですね。
天界の改革で進化段階が高いにも関わらずヘキヘキするような不道徳な事を行う「神々」達がいましたが彼らは確かに魂は凄まじく進化しているのでしょうがアートマンの波動が低いのですね。
人のアートマンの波動の平均より「神々」の方が低い事が多いというのは計算高くてずるい人より動物の方が純粋で誠実な事があるようにより自然に近いのかもしれませんね。
せんぶ洲より高い次元に来れた人やそこに住んでいる神々も進化しようという意識が消失したら落ちてしまうのですね。
天界の改革で刑に処された神や人は概ねアートマンの波動が低く向上心を全く無くした者と思って良いのでしょうか。
神々の世界も人間世界も、過ちを犯すことは、同じなんだと理解できました。
どこの階層でどんな自分でも、マヤニヤマを実践して心がけていればいいんだなと思いました。なんとなく、自分の良心に従っていけば大丈夫!という気持ちにもなり、生前、母が神様は自分の中にある良心だよと言っていた言葉を思いだしました!
何より「カルマと解脱は無関係」ということを知れて、この講義を聴けた意味がありました。
今までずっと疑問に思っていたことがすっきりとしました。
それは宇宙の真理ヤマ・ニヤマが統べているため、どんな高い地位にあろうが、どんなに悟りが高かろうが、カルマを逃れることは出来ない。解脱をしたものにも等しくカルマが返る。
それは、至極もっともで当たり前のこと。
それを改めて再認識させられました。
最近こどもが親に虐待されて殺されるってい事件が多いけどどう考えればいいんだろう?
カルマによって住む世界や、波動が変わるなら虐待されたこどもは前世で大罪を犯した者たちと考えればいいんでしょうか?