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前回からヘルメス文書のポイマンドレースについて話をしていて、これから何回か講義をしていく。今回は前回に引き続き、「グノーシスと古代宇宙論」という本から具体的な内容に入っていく。
今日からヘルメス文書を取り上げる。ヘルメス文書とは、いくつもの作品が集まった冊子群である。その中でも、一番最初にあり、一番有名で重要なポイマンドレースの、由来、成立の過程をまずは見ていく。
前回はあるホームページから、グノーシスの概説というかたちで全体構造を捉え、復習とした。今回は、同じホームページから、『反宇宙的二元論とヤルダバオト』というグノーシスの論文を取り上げて紹介する。今回、特別にこの論文を取り上げたのは、ある種、グノーシスの本質を衝いている非常に重要なものだと感じたからである。
プトレマイオスの教説はグノーシスを代表する思想として、また三部の教えは後の神智学に繋がるものとして取り上げてきた。今回は、「グノーシス主義概説」というホームページから要点を抜き出して、グノーシスの基本的な構造や考え方を捉えることでこれ迄の復習としてまとめていく。その中で、問題点や、グノーシスでは解説し切れないレベルの事を押さえながら、後の神智学に流れ込む重要な思想に繋げる。
グノーシス三部の教えの3回目、最終回である。人間がいかにして造られ、どういう風に救済されるかという彼らの哲学を見ていく。そうしていく中で、その宇宙の創造のキーマンが誰であるかという部分が神智学と繫がる大事な部分になってくる。
前回は、グノーシスの『ナグ・ハマディ文書』の三部の教えという非常に重要な教えの概論を、大まかな全体図を掴まえる目的で、翻訳者の秀逸な解説の部分を取り出し説明した。今回は三部の教えの本文から、概論に添ってストーリー、あらすじを追いかけることによって、神智学のルーツを探る。
前回はマグダラのマリアの「マリヤの福音書」を説明した。以前、一番スタンダードな教えということで、女性が宇宙の創造主として出てきたが、これは神智学に繋がらない。この点で、男性であるロゴスが過失を犯して宇宙が創造されたとする宗派がある。三部の教えという教えなのだが、グノーシスの教説の中でも一番まとまっていて整然と説明されており非常に重要な教えである。今日はこの論理体系を大まかに見ていく。
前回フィリポの福音書に書かれた「新婦の部屋」の秘儀によって得られる宗教的な現象について説明した。今日取り上げる「マリヤの福音書」は非常に短い福音書であるが、グノーシス文献の中で最も重要なものの一つである。そこに書かれているマグダラのマリアが復活したイエスから授かった教えがグノーシスの救済理論の最奥義であること、そしてこの最奥義によって得られる宗教的到達地点について説明する。
今日は「ナグ・ハマディ文書 Ⅱ 福音書」の中のフィリポの福音書から、救済の到達地点である「新婦の部屋」に関係したところを集めて具体的に見ていく。「新婦の部屋」の儀式が実際にどういうものだったのかを推察し、そして最後にせれなさんのブログから、ヴィジョンを紹介する。
グノーシスの神話は、グノーシス派の人たちが自分たちの救済観にあうように創り出したものであり事実とは異なる。要点は、彼らの救済の理論が先にあって、神話はあとづけされたということである。従って今日話す「救済の理論」が大事なのであり、全てがここに流れ込むように神話が創られている。今回と次回で、グノーシスにおける救済理論と本当の救済について話す。
シャンティ・フーラ 映像配信
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