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- 71分
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概要
今回は、まず以前解説した原始仏教を復習する。そして原始仏教から大乗仏教へ移行していく過程を見ることで、両者が全く別の宗教であることを示す。
目次
1.導入 (00:00:00)
大乗仏教には分枝があり、「空」という言葉の意味も各派で微妙に異なっている。今後この微妙な違いを説明していくのだが、苦労しそうな予感がある。
2.仏教の復習1「ブッダの教え」 (00:04:33)
八正道、四聖諦、また性欲に対するブッダの思い込みなどを簡単に復習していく。ここでは在家の位置付けに大乗仏教との相違が見られる。
3.仏教の復習2「非我説と無我説」 (00:14:33)
自己(アートマン)は存在しないとする仏教の無我説は、ブッダの教えを完全に誤解したものであり、この誤解から大乗仏教の迷走が始まった。
4.仏教の復習3「無我説の広がり」 (00:25:21)
ブッダ入滅後、300年ほど経つと無我説が急速に広まり、以降、仏教は論理破綻してしまう。
5.仏教の新たな展開「部派仏教から大乗仏教へ」 (00:40:15)
一枚岩だった原始仏教は多数の部派に分裂するが、一様にブッダの言葉の伝承(アーガマ「阿含」)を奉じていた。しかし前3~2世紀、讃仏乗(仏の崇拝運動)が起こり仏教に根本的な変質をもたらした。そしてこれが大乗仏教へとつながっていくのだが、この仏教の変質を決定づけた、天界の本質的原因を明らかにしていく。
6.捨身飼虎 (01:00:09)
仏教の前世物語・ジャータカを取り上げ、私(竹下氏)の直観によりその嘘を暴露することで、宗教を霊導する者達の唖然とする実態を明らかにする。
終わり(01:10:46)
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参考文献
- 「インド人の考えたこと」宮元啓一著、春秋社
- 「わかる仏教史」宮元啓一著、春秋社
- 「大乗仏教入門」竹村牧男著、佼成出版社
8件のコメント
大乗仏教を学んだことがあります。常識的な方が教えてくださったので、得るところもありました。
しかしながら、竹下先生のこの講義を聴いて訂正すべきことを学び、広めていただきたいと思いました。
「盲信するな」という教えを盲信します(笑)
実は大乗仏教運動、神智学運動がつながっているというのは驚きでした。
こんなスゴイ宗教の理解の仕方を初級で学べているとは、改めて凄いことだと実感しました。
中級上級と一体どうなっていくのか楽しみです。
宗教を恐竜の学説の変化で例えたのは、とてもわかりやすかったです。
仏教の変質の背景に、紀元前332年の天界のクーデターがあったとのこと。教えが根本的に変わったのは、仏陀自身が変質したからなのですね。
飢えた虎に、自分の身体を自殺して与える捨身飼虎。本当にやっていた人がいたなんて、かなりショックです。゛宗教という名の狂信者゛本当に怖いと思いました。
自己と自性、両方、存在する!、どちらも存在しないと虚無・・・この虚無に陥ってしまった悟り系のひとたちが生きる意欲をなくしてしまったケースをつい最近、知りました。
魂と宇宙の関係、そして、感じられる対象があるというのは自性のこの世、変化するものは感じられるから美しくはなない、ああ、なんという世界なのでしょうか。
捨身飼虎、うさぎの自己犠牲の話など宗教者にされると、宗教というのは一般人にとっては及び難い崇高な生き方だと思い、尊敬してしまいます。しかしそのような行為はかえって重いカルマを積むことになると説いていただき、安心、納得できました。宗教では私欲を捨てることを礼賛されます。家族を捨て、俗世を捨ての仏教者は間違った方向へ人々を誘導してしまっているのかもしれません。勿論、自身ではその罪に気づかずにですが。毎回ですが、今回も根本的なところから考えさせられました。
原始仏教からどのようにして大乗仏教に移行していったのか、
よくわかりました。
道端で寅に出会っても、決して餌になるようなバカな真似を
しないように心がけたいと思います。
とても勉強になりました。