昨日、中国武術の達人の動画を紹介しました。中国武術は本質的に柔道や空手とは異なります。力とスピードではなく、気の武術なのです。多くの人は太極拳などの拳法の本質を見誤っており、中には単なる健康法だと思っている人までいる始末です。
　不思議なことに中国武術の本質を最も優れた形で表現しているのが、日本の合気道なのです。上の動画の5分辺りから２〜３分をご覧ください。相手に触れずに倒しています。多くの方は馴れ合いの演技だと思うようです。しかし合気道開祖・植芝盛平氏には多くの優秀なお弟子さんがおり、その証言からこの動画は本物であることがわかっています。どうしてこのようなことが出来るのか？　科学的にはまったくわかりませんが、科学で解明されていない現象は、非常にたくさんあります。
下の赤井英和氏の動画を９分辺りからご覧になって下さい。彼の人柄を考えると演技が出来るような人ではないだけに、この映像の内容は驚くべきものだと思います。こうした現象があり得るのだとすれば、植芝盛平氏の合気道の技は、十分に納得出来るものとなります。そして中国武術の本質は、元々このようなものだということもわかるのです。

　これは神業ですね。小柄で痩せた老人が巨漢を宙に舞わせる。これが武術のイメージですが、柔道でこれが出来るとは思いませんでした。