注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

戦後の国際体制が空中分解している。特に顕著なのが大西洋をまたぐ「北米・西ヨーロッパ同盟」の終焉だ。ドナルド・トランプは今、ロシアに急接近して米露同盟を構築し、力ずくでNATOを「新たな安全保障の枠組み」に置き換えようとしている。それを受けて西ヨーロッパとカナダの政府はアメリカに向けて「核の脅し」を始めた。これらは 戦後の世界では考えられなかった出来事。それ程までに今の欧米関係は険悪化しているのだ。
【 アメリカの動き 】
「欧米の決裂」と「米露同盟の構築」の動きは以下のニュース報道からも窺える。
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【2025年2月25日 6時20分】
ロシアによるウクライナ侵攻から3年となるのにあわせて開かれた国連総会で、ウクライナやEU=ヨーロッパ連合などが提出した戦闘の停止とロシア軍の撤退などを求める決議が賛成多数で採択されましたが、アメリカは反対にまわり、立場の隔たりが浮き彫りになりました …(中略)… さらにアメリカは
この決議案に対抗して「侵攻」などロシアへの批判的な文言を使わずに「紛争の早期終結」を要請するとした別の決議案を提出しました。…
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250225/k10014732181000.html
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この国連総会でのアメリカの動きを受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領は2月28日に慌てて渡米。マスコミの前でトランプと会談し、激しい口論に
(以下、有料部分)
※全文はツイッターをクリックしてご覧くださいアレクサンドル・ドゥーギン:
— Alzhacker ᨒ zomia (@Alzhacker) March 9, 2025
大国秩序における日本の覚醒:グローバリストの衰退と多極化の台頭により、日本は独立を取り戻すまたとないチャンスを迎えている
大国秩序における日本。ハンティントンが有名な著書の中で、日本を… https://t.co/mQczJHQB6I
※全文はツイッターをクリックしてご覧ください1/
— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) March 5, 2025
アメリカの真の狙いは中国に対抗できるアメリカ市場ブロックを確立することでは。
中国とデカップリングするわけだから、それなりの市場が必要となる。
そして、ここに入ってくるには関税を払えとなる。… pic.twitter.com/oLYL0xlG7x
2/
— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) March 5, 2025
アメリカは北、中、南、全て合わせると人口が10億人を超えます。
(下のチャートは2022年のデータです。ヨーロッパにはロシアが含まれていません。) pic.twitter.com/jzmEYRY5N6
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— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) March 5, 2025
メキシコの輸出先は80%ほどがアメリカ。
アメリカがメキシコに関税戦争をかければ、メキシコの経済は崩壊する。
なのでメキシコがアメリカにNoと言うのはありえない。 pic.twitter.com/htwGf54cyK
4/
— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) March 5, 2025
カナダの輸出先の8割がアメリカ。
アメリカがカナダに本気で関税戦争をかければ、カナダの経済は崩壊する。
すると、イギリスではなく、アメリカの言うことを聞く政権ができるだろう。 pic.twitter.com/m3EDvOJc2W
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— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) March 5, 2025
アメリカは現在、親米政権のアルゼンチンと公式な同盟関係を模索中。https://t.co/P1umK4L1JF
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— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) March 5, 2025
アメリカは現在グリーンランド獲得に向けて活動中。https://t.co/bpi8MVzqbH
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— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) March 5, 2025
パナマはすでにアメリカの手に落ちました。https://t.co/wzrmipVHZW
※全文はツイッターをクリックしてご覧ください8/
— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) March 5, 2025
戦争を続けたいヨーロッパを横目に、
アメリカ大陸市場の確立に動くトランプ政権。
しかし、アメリカ市場から締め出されるかもしれないイギリス、フランス、ドイツなどは放っておかないでしょう。
なんとかして、アメリカをヨーロッパにコミットさせ続けたい。…
今日のフルフォード情報「日本語版」には、“ドナルド・トランプは今、ロシアに急接近して米露同盟を構築し、力ずくでNATOを「新たな安全保障の枠組み」に置き換えようとしている。”とあります。
私も同じように考えており、3月4日の記事では、“私は、プーチンとトランプの間で、ヨーロッパはロシアの保護下に入り、中東はトルコの保護下に入るという密約がなされているのではないかと思っています。これなら、アサド政権崩壊の説明がつきます。トランプ政権にとっての最大の敵は中国であり、中国を封じ込めるにはロシアと協力して包囲網を築くのが賢明だからです。”とコメントしました。
フルフォード情報「日本語版」の有料部分には『トルコとの欧州共同安全保障計画は双方に利益をもたらすだろう:エルドアン大統領』という3月7日の記事にリンクが貼られています。
トルコは北大西洋条約機構(NATO)の加盟国ですが、欧州連合(EU)には加盟していません。
リンク先の記事には、“トルコはEU加盟申請を継続する…トルコとEUの関係において長期的かつ戦略的な視点で行動することは双方の利益になるとエルドアン大統領は述べ、「できるだけ早くすべての高官級会議を一緒に開催することを望んでいる」と指摘した。”とあります。
トルコのエルドアン大統領はロシアのプーチン大統領と良好な関係にあるので、トルコがヨーロッパのナチス勢力と連携してロシアと戦うとは思えません。
“続きはこちらから”のKan Nishida氏のスレッドにあるように、トランプ政権の「真の狙いは中国に対抗できるアメリカ市場ブロックを確立すること」ではないかと思われます。中国の一帯一路に対抗し、アメリカの覇権を維持するにはロシアと手を組むことで、中国の覇権を阻止するより方法が無かったのだと思います。
こうした巨大な地政学上の変化は、ウクライナ紛争でのロシアの勝利からもたらされました。こうした事を理解している日本人はほとんど居ないのかも知れませんが、ロシアの哲学者アレクサンドル・ドゥーギン氏は、“NATOは国際リベラル・グローバリストのディープ・ステートの別名である。多極化する世界では意味を持たない。冷戦の時代遅れの惰性でしかない。…今こそ、日本を再び偉大にする方法を考える時である。”と言っています。