[院長の独り言]原発は政府の補助なしでは成り立たない-米国経済専門家 〜「東京原発」を見ただけで原発は無理〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 「東京原発」は以前紹介しましたが、本当に面白い映画です。その一部が切り取られていますが、これを見ただけで、日本での原発は無理だとわかります。
 下の記事では、米国の経済専門家が、原発はコストが高いので電力を自由化すると原子力は経済的に成り立たない、大きな金融支援が必要になると言っています。原子力発電の電力が高コストだと言うのは当たり前のことで、この当たり前のことがわからないと言う人は、すでに“脳があべぴょん”なのだと思います。あまりにも嘘ばかりついていると、何が本当のことなのかさっぱりわからなくなるということで、原子力関係者の脳は、ほとんどあべぴょんに侵されていると考えています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)

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1405.原発は政府の補助なしでは成り立たない-米国経済専門家
転載元)
米国経済専門家である「エドガー・キー」氏の電力自由市場が原子力に与える影響について、原子力産業協会が紹介している。
・原発擁護と思いきや、「原発はコストが高いので、自由化するのは誤りである」と、原発高コスト体質の説明に大半を費やしている
・原発の輸出しようとしている原産協会が、このような論文を発表せざるを得ないところに、切羽詰まった業界の状況がうかがえる

(中略) 

NECGコメンタリーシリーズについての紹介と日本へのメッセージ 

エドワード・キーCEO、NECG

エドワード・キーCEO、NECG


私はニュークリア・エコノミクス・コンサルティング・グループ(NECG)CEOのエドワード・キーです。
私どもNECGは、電力産業と市場に焦点を置きながら、原子力発電プロジェクトが直面する経済やビジネス問題について助言を提供しています。

(中略) 

電力改革は原子力発電と両立しないかもしれない

日本は来年4月に電力システム改革を実施しようとしています。日本の原子力発電産業に将来性があるような改革方式を選択することが非常に重要です。
英国と米国における電力改革の経験から、改革後の電力部門は原子力発電と両立しない可能性のあることが分かりました。

英国の経験では、原子力は自由な電力市場では経済的に成り立たないので、新規原子力発電所建設には大きな金融支援が必要なことが分かりました。

(中略) 

米国の経験では、既存の原子力発電所は電力市場で財政問題に直面し、電力市場は新規原子力発電所建設を奨励しないことが分かりました。

(中略) 

英国と米国の経験が示すように、電力改革は新規原子力発電所の推進を困難かつ高コストにする可能性があります

(以下略)

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