加計学園疑獄:小池晃議員が政府関係者から資料を直接入手 「総理のご意向」により加計学園ありきで推し進められた決定的証拠 【前半】

竹下氏からの情報提供です。
 小池晃議員が「総理のご意向」により獣医学部の新設に向けて加計学園ありきで推し進められた決定的証拠を突きつけました。政府関係者から直接入手したというその資料に答弁者は「知らぬ存ぜぬ」の防戦一方です。これは総理に直接集中質問するしかありません。これまでの安倍政権の虚偽答弁を証明する重要な資料だと思います。
 昨年11月9日の国家戦略特区諮問会議で、安倍首相が「獣医学部の設置を可能とするための関係制度の改正を直ちに行う」と宣言していましたが、それ以前の9月頃に文科省内で作成されたとみられる今回の資料には、まだどこの大学が獣医学部の新設するのにふさわしいか決まっていない段階で“今治市分科会”の予定が記されてるおり、まさに「加計学園ありき」と言えます。
 "続きはここから"以降の5分02秒からは、文科省が平成30年4月の開学は無理だとして、わざわざ赤い字で3つの懸念を書き込み、内閣府に伝えていたようですが、“全て総理のご意向で一蹴され…内閣府が、来年の4月に開校だと言うことを押し進めた”と小池議員が喝破しています。
 明日掲載予定の後半では、獣医学部を新設するのにふさわしい大学が意図的に排除され、「加計学園ありき」で推し進められた証拠が暴露されています。安倍政権には「平等」とか「公正」という感覚は全く無く、国家を私物化するために嘘で塗り固められた政権だと言えます。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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加計学園5/22小池晃「直接 政府関係者から資料。動かぬ証拠」と:参院・決算委員会
配信元)

小池晃議員「安倍首相が腹心の友と呼ぶ人物が理事長の、学校法人加計学園が、愛媛県今治市に獣医学部を新設することになった経過について聞きます。5月17日にマスコミが、政府部内での検討経過を示す文書を報道いたしました。菅官房長官は、日時も明らかでない怪文書だと言っておられましたが、翌18日には『H28年9月26日18時半~18時55分まで、打ち合わせ概要』という文書も報道されております。官房長官、このような会合開かれましたか?

菅官房長官えー、私は全く知りません

小池晃議員「知りませんで済む話じゃないでしょ、文書が事実でないと言う風に言うんなら、それを反証する責任があるんですよ。それなのにね、知りませんで済ませると、こんなことが許されるわけないです。我々は、政府関係者から独自に文書、入手いたしました。それは全て、今まで報道されているものもありました。それ以外のものもありました。私どもが入手した9月26日の打ち合わせ概要には、対応した官僚の氏名も、明記されておりました。内閣府の対応者は、藤原審議官、佐藤参事官とあります。両者に直ちに問いただして頂きたい。昨年9月26日に、文科省との打ち合わせを行ったのか、そこで内閣府として、どのような主張をしたのか、調査して公表して頂きたい」

山本特区担当大臣「あのー、9月にですね、今治市の分科会をやっとりますので、それを踏まえて、事務的には、色んな打ち合わせ、やりとりがあったと承知しております。その、おー、日時がですね、はっきりと今、現時点では分かりませんけれども、そういう打ち合わせをしておりますが、しかし報道にあるようなことは全く違います」

小池晃議員「それ、おかしいじゃないですか、今資料がないのに、ここにあるのは違いますって。まったく矛盾した答弁ですよね。私は具体的に日時も示して、誰が出てるのかも言ったんですから、それをちゃんと調査して下さいって言ったんです。調査するかどうか、答えて下さい」

菅官房長官小池委員が言ってることは、全くよく分からないんですけども。私どもは、民進党に示された、そこ、私のとこにも8枚紙来ています。それについて私が、出元も分からず、信ぴょう性も定かでない、ですから、少なくとも、この文書については、怪文書みたいな文書だってことを申し上げたんです。で、その、8枚紙の中に、私の部分と、私の、官房長官補佐官という部分があったんです。これについては、全く説明を受けた覚えもないし、私ども、補佐官を問いただしても、会ったことさえない、こういう風に言ってました」

小池晃議員「そこだけね、否定してるだけで、それ以外のこと、何も言ってない。逆に言ったら、それ以外は否定できないという事になりませんか?しかも、私は具体的に言ってるじゃないですか、9月26日に会合があったと。これは最初に出た8枚とは別ですよ。その翌日に一部マスコミで報道されたものですよ。それを私は持っています。そのことについて、ちゃんと調査して下さい。当然ですよ」

山本特区担当大臣出元がハッキリしない、信ぴょう性も定かでない文書に基づいて、私どもが何らかのお答えをする立場にないと考えとります。ただ、あー、その頃に、各省の間で、色々やりとりがあったことは、それは私も承知しております」

小池晃議員出元がハッキリしないからいい加減だって言うなら、その日に会議が無いってことを、ちゃんと言えばいいじゃないですか。調べもしないで、それを否定することは出来ませんよ。しかも、得たいの知れない文書だと言うけれど、私どもはメディアからじゃないんです、直接政府関係者から、資料をもらってるんです。これね、はっきりしてる、デタラメな文書でも怪文書でもないわけです。


5:02

文科省に聞きますが、私たちが入手した一連の資料を見ますと、内閣府からは官邸の最高レベルの意向だとして、H30年4月開学を目指して逆算して最短のスケジュールを作成せよと迫られたことがうかがえます。

文科省は、来年4月の開校は無理だと思慮しており、その理由として3つ、1つは、成田市での国際医療福祉大学のケースと比べて、方針の決定が3か月遅れていること。これは、獣医師の需給については農水省が判断すべきなのに、それをやってないってことだと思います。だから成田の場合、医師の問題は厚労省とは一定の合意があったから。第二に、事業者を公募して競合があった場合に、事業者選定に、さらに時間がかかる見込みであること。第三に、教員の確保や施設整備等の準備が間に合わない可能性があること。文科省として、こういった懸念を、内閣府には伝えてましたね?

松野文科大臣「今、先生からご指摘の、それぞれの項目に対して詳細な通告を頂いてなかったものですから。個々に関して、私の方で、お答えはかないませんけれども。当時の文科省の立場としては、先生、御承知の通り、大学設立の申請は原則自由でございますが、医師と歯科医師と獣医師と、船舶乗船員に関しては、需給の観点から、長く抑制がなされてきたもの。国家戦略特区の中に於いて、内閣府の新たな、この需給分野に関する考え方が示されて、それが、全体としての需給に、関係省庁の判断で、ないということで、が、私達の、この国家戦略特区を判断する前提となる、という考え方をお伝えしていたものと承知をしております」

小池晃議員「今、私が言ったような懸念を伝えていたことは間違いないわけです。実際に『加計学園での獣医学部新設に向けた今後のスケジュール』という文書を私どもは入手いたしました。ここには、わざわざ赤い字で、今私が述べた3つの懸念が書き込まれているわけです。ところが、これが全て、全て、大臣、聞いてて下さいよ、全て総理のご意向で一蹴されたと。再来年の4月じゃないと無理だと文科省は言ってたのに、来年の4月で押し切られたと、そういう経過ですよね?

松野文科大臣「まず、今、先生がお引きになってる文書自体の存在が、確認をされてございません。当時の、文科省内であった議論は、先ほど、私が申し上げました通り、まず前提としての需給の問題、等々に関しまして、省内議論があり、それを内閣府、農水省と調整を進めていた、ということでございます」

小池晃議員その調整が出来てないまま、突っ走って行ったわけじゃないですか、これは。で、結果として、まさに、総理の意向を錦の御旗にして内閣府が、来年の4月に開校だと言うことを押し進めたわけですね。

8:38

後半につづく

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