ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第19話 ― 2002年イラク諜報機関レポート

 今から15年前、2003年3月20日、米国がイラクのバグダットにいきなり一方的にミサイルをぶち込み空爆し、衆人注視のもと「イラク戦争」という名前の「イラク人大虐殺」と大略奪を敢行しました。この国家大犯罪は現在も終了していません。イラクの無数の人々が殺害され、癒えない傷を負わされ、町を破壊され生活権を奪われています。イラクの極悪独裁者サダム・フセインが「大量破壊兵器」を所持しているとの虚偽でっち上げの言いがかりによる凶行です。それまでイラクが国連の査察に応じルールを遵守していたにもかかわらず、です。
 侵略者がバグダットを陥落させ最初に行ったこと、それはバグダット宮殿占拠とイラク国立博物館を押さえることでした。彼ら侵略者は、イラク国立博物館を破壊し、納めてあった貴重な歴史文化財を盗み出します。なぜ侵略者が何を差し置いてでも博物館を押さえたのか? 竹下さんは映像配信のどこかで「このイラク侵攻が始まる前にサダム・フセインが「これで、奴等も終わりだ。」と語っており、その意味はイスラエルの元々あった場所はパレスチナではなく、アラビアのアシール地方であったこと、その事実をフセインが掴んでおり、その証拠がイラク国立博物館に残されていたのではないか」とされていました。つまり証拠隠滅のため博物館を破壊し、文化財を運び出したという見立てです。
 これは事実でしょう。サダム・フセインのいう「奴等」とは誰か? 当時イスラムーアラブ世界の一員として、イラクが闘っていたのはイスラエルです。サダム・フセインの指す「奴等」とはイスラエルであり、同時に中東でイスラエルと同盟を組むサウジアラビアとトルコのはずです。そしてその後ろ盾となっている米英です。一口で言えばシオニストです。
 シオニストの主張するイスラエルが、パレスチナを占拠できうる根拠は、旧約聖書の中に出てくる「神がアブラハムを祝福しその子孫にこの地を与えることにした」との一節のみです。常識的には、こんな屁理屈が根拠になり得ないのは明白ではあります。しかしそのシオニストの主張である「約束の地」がパレスチナではなくアシール地方であるなら、シオニストの主張するパレスチナ占拠の根拠さえもが完全に崩壊です。証拠隠滅をシオニストが図るわけです。
 そして実はそれ以外にも、シオニストがその隠蔽を絶対に何としても実行せねばならない事実が、もう一つあると私は見ています。それはイスラエルと中東の地にて同盟を組むサウジアラビアとトルコの正体、とりわけサウジの王族サウード・ワハビ家の正体です。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第19話 ― 2002年イラク諜報機関レポート

サダム・フセインの諜報機関


米国に騙され、クエートに侵攻し、湾岸戦争で大ダメージを負わされたサダム・フセインのイラク。イラクは湾岸戦争後も次々と経済制裁等を負わされ、国家は疲弊衰退します。一方、建国以来中東戦争に次々と勝利したイスラエルは、中東で我が物顔に振る舞い、中東での同盟国のサウジアラビアとトルコも繁栄。


こういった状況の国家存亡の危機に、サダム・フセインは起死回生の一手を模索、特に米国に騙された苦い経験から、麾下の諜報機関に敵側の弱点発見を厳命したであろうことは想像に難くありません。そしてそれは見つかったようです。サダム・フセインから「これで奴等も終わりだ。」と言葉が漏れた報告が。サウジアラビアとトルコの正体を明かす報告です。

2002年サダム・フセイン政権下でイラク諜報機関がレポートを作成、それを米・国防省が公表したとの情報があります。情報の発信は2011年8月2日に独立史家デイビッド・リビングストン氏によりなされ、その要点の短縮和訳文が同年の8月4日「阿修羅掲示板」に投稿者ABCD氏にて以下のように投稿されています。
サウジ・アラビア王室を中心にしたワハビ派(サラフィス)は反・イスラム勢力である、という。

ワハビ派はイスラム教のサブ・グループとされるが、元は18世紀、英国のエージェントであったアブドル・ワハビが始めたカルトであった。オットーマン帝国時代(19世紀)は弾圧されたが、英国のアシストもあり、1932年、サウジを建国。それ以来、親米であり、イスラム原理主義過激派をそだててきた。アメリカの代理として、ソ連とアフガン戦争をした。

アブドル・ワハビとそのスポンサーであったイブン・サウッドが(隠れ)ユダヤ人であった可能性が出てきた。

トルコのドンメ―・ユダヤの出。ドンメ―・ユダヤは悪名高い偽メシヤ、シャベッタイ・ゼビの信者・その末裔
だ。ゼビは1666年、ユダヤからイスラムに回心(隠れユダヤ)している。

ヨーロッパでは、一世紀後、ゼビの生まれ変わりとされたヤコブ・フランクが主導者となり、このシャベッタィアンの中にロスチャイルドもいた。

ドンメ―はサロニカ市で活発で、これはフリーメーソンのホット・ベットと重なる。後のヤング・トルコ運動。

サウード・ワハビ家の正体



「2002年イラク諜報機関レポート」を明かしたデイビッド・リビングストン氏の元記事には創始者アブドル・ワッハーブがトルコのドンメーユダヤ族出身であったこと、その同盟者サウード家もドンメーでありイラクのバスラ地域出身のユダヤ族であったこと、またトルコのムスタファ・ケマルがドンメーであったことが記されています。

このことから、サダム・フセインはイスラエルの同盟国であるサウジアラビアとトルコの両国が、イスラムどころか、偽メシアであるサバタイの末裔のドンメーが支配する国家である事実を掴んでいたこと、そしてサウード家が、イラクの油田地帯バスラ出身のユダヤ族であった証拠を保持していたことが窺えます。

ムスタファ・ケマルがドンメーであったことに関しては複数の情報源があります。しかしサウード・ワハビ家の正体に関しては、その事実と証拠を握っていたであろうサダム・フセインが、歴史の表舞台から暴力で強引に引きずり下ろされた関係で、その情報は当然ながら極めて少ないです。支配層にとり、ムスタファ・ケマル以上にサウード・ワハビ家がドンメーであることは絶対に知られてはまずいのです。

しかし、私の感覚ではサウード・ワハビ家の正体は間違いなくドンメーです。これは前回指摘しましたように、サウジの国教で絶対服従を強いるワッハーブ派、これはスンニ派とするには重大な疑義があり、事実としてワッハーブ派が誕生・台頭するに対し、それを当時のスンニ派の最高宗教指導者カリフによってカルト指定され排除されていること。またイスラムを名乗りながらも、ワッハービズムはイスラム世界に猛烈な害毒を与えてきていること。更にワッハービズムから誕生させたイスラムを名乗るアルカイダやダーイッシュなどのテロ組織が、イスラム世界にダメージを与えながら、シオニストと言おうかサバタイ-フランキストの構想と利益のために活動してきたこと。これらの明白な事実が、サウード・ワハビ家の正体がドンメー、つまりサバタイ-フランキストであることを傍証しています。

逆にもしサウード・ワハビ家がドンメーで無いならば、イスラムを騙り、イスラムに害毒を与える理由が無いのです。

またサバタイ-フランキスト、彼らの詐術のやり口はお決まりのパターンがあります。どうも詐欺師は「一度騙せた相手は二度騙せる。二度騙せたら三度騙せる。うまく騙せたやり口は踏襲せねばならない」と決めているようで、ワッハーブビズムの方法、宗教を通し「厳格に創始者の行動とその時代に戻せ」とするパターン、この原理主義は民衆を騙すお決まりのパターンなのです。少なくとも客観的に見てワッハービズムは詐術を用いているのでありイスラムの筈がないのです。


シオニスト支配の破滅


pixabay [CC0] 1 & 2 & 3 & Author:Iqbal Osman [CC BY]


「これで奴等も終わりだ。」このサダム・フセインのつぶやきは頷けます。イスラエルとサウジアラビアとトルコは、サバタイ-フランキストが建設し支配する双生児の国家だったのです。サウジとトルコがイスラムで無く、ドンメーが支配する国家である事実を証拠付きで公表し、それをイスラム世界、そして地上世界の一般人が認識したならば・・・。余りのことに世界はしばし沈黙、その後は文字通り驚天動地の騒ぎでしょう。世界のシオニスト支配は破滅です。

サバタイ-フランキストが支配する国家と言っても、それは支配層なのであって一般国民はそうではないのです。先ずトルコもそうですが、とりわけサウジアラビアでは天地がひっくり返るに違いありません。何しろ政教一致国のサウジは、イスラムスンニ派の代表国とされ、従ってそのサウジの王族であるサウード・ワハビ家は、イスラムーアラブ世界にてイスラムの一大権威としてアラブの盟主を名乗ってきたのです。

しかし、そのイスラムの一大権威の筈が、イスラムどころか偽装イスラムのドンメー、つまりクリプト・ユダヤ人だったのです。サウード・ワハビ家は潤沢なオイルマネーを背景にしながらイスラムの権威者であると騙り、長年にわたり、詐術によってアラブ民衆に個人崇拝の絶対服従を強要してきたのです。服従を強要されてきたアラブ民集が、騙されてきたその事実を認識したならば、その反動が甚大であろうことと、苛烈であろうことは容易に想像できます。最低限サウード・ワハビ家は、キングの座から民集によって引きずり下ろされ、地を這う事態になるでしょう。無論その動きはサウジでとどまるはずも無く、全世界に波及していくでしょう。

従ってサバタイ-フランキストは、自分の正体が知られるのを極端に恐れるのです。彼らは徹底的に事実隠蔽と証拠隠滅に走ろうとするでしょう。

しかし・・・もう・・・彼らは止めること不能の破滅の坂を既に転がりつつあるように見えます。Pars todayでは繰り返し「ワッハービズムがイスラム世界に害毒を与えている。ワッハービズムからテロ組織が出てきてサウジが支援している。サウジがイスラムの統一と連携を阻んでいる。」この事実を報道しています。

「サウード・ワハビ家がドンメーである。」とまでは示していなくても、「サウード・ワハビ家がイスラムで無い。」このことはその報道内容で認識できます。私がその報道を読んでいるのです。基本的に世界の誰でもこの報道を知ることができるのです。いつまでも決まり切ったパターンの騙しは通用しないのです。世界の目覚めは進みつつあるのです。

pixabay [CC0]


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

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