アーカイブ: 中東

イスラエル軍が「イランの軍事標的に対する精密攻撃」を実施したものの空爆の効果は限定的でほとんど被害を与えなかった理由 / ロシアの新しい戦術によって壊滅的な被害を受けているウクライナの防空システム

竹下雅敏氏からの情報です。
 息子から興味深い記事を教えてもらったので紹介します。記事は二つあり、一つはイスラエル軍が10月26日未明に「イランの軍事標的に対する精密攻撃」を実施したものの空爆の効果は限定的でほとんど被害を与えませんでしたが、その理由を説明するものです。もう一つは、ウクライナの防空システムがロシアの新しい戦術によって壊滅的な被害を受けているというものです。
 ParsTodayの動画を見ると、イスラエルの攻撃をイランの防空システムがことごとく無力化している様子が分かります。
 イスラエルのF-35はステルス戦闘機でレーダーに映らないはずですが、イラン国境から数百キロも離れたイラク領空を飛行中に、イランの防空レーダーによって検知されていたというのです。
 このため、F-35は予定していた最適な発射位置に到達する前に、弾道ミサイルを発射せざるを得なかった。遠くからミサイルを発射するほど弾道の計算は精度を増します。イランの防空システムは、ほぼ完璧に機能したのです。
 ロシアはウクライナの防空システムを標的としたドローン攻撃に、イランのドローン「シャヘド136(ゲラン2)」に似た「ガーベラ」を使用しています。“続きはこちらから”の動画によれば、“ガーベラは発砲プラスチックと合板でできた安価な作り”で大量生産が可能です。ガーベラには信号諜報ドローン、爆発性神風ドローン、囮(おとり)ドローンの3つのバージョンがあります。
 囮ドローンには「ルーネベルグレンズ」と呼ばれる球体がいくつか積み込まれているため、レーダー画面上では大きく映るようです。防空システムはAIで制御されていて、囮ドローンに反応し迎撃します。ウクライナの防空システムが用いているレーダーの位置と周波数は、ガーベラの信号諜報ドローンによって捕捉されます。そして、オペレーターによる手動の神風ドローンが突撃すると言うわけです。
 ガーベラの神風ドローンが手動であるのは、そうすることでレーダーの検知にかからない低空飛行が実現できるためだと思われます。しかし、神風ドローンの破壊力はそれほど高くはなく、ウクライナの防空システムを完全に破壊することは出来ません。
 そこで、こうしたガーベラによる攻撃とともに、ロシアのSu-57ステルス戦闘機からKh-69巡航ミサイルが発射されるのです。
 2022年のウクライナ侵攻で、すでに実戦投入されているKh-31は超音速ミサイルで、防空レーダーからの信号を検出できる高感度ホーミングヘッドが装備されています。事前の偵察によって得た情報を元に、目標となるレーダーの周波数に合わせてその周波数だけを拾い、正確に目標に着弾します。
 Kh-69も同様だと思われますが、引用元の記事によればKh-69はその任務に応じて、“地下の掩蔽壕や司令部を破壊するために設計された弾頭など、さまざまな種類の弾頭を取り付けることができる”ということです。
 ウクライナにはロシアの超音速ミサイルを迎撃する術はありません。こうしたガーベラのドローン攻撃とSu-57の超音速ミサイルによる協調攻撃によって、ロシアは「毎日ウクライナ後方の目標を破壊している」ということです。
 ウクライナを支援している西側は為す術がありません。ウクライナでの戦争は決着がつきました。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
配信元)
————————————————————————
イラン上空で F-35 を「妨害」したのは誰か? S-300 か、それとも国防総省か?
引用元)
イスラエルはテヘランが開始した大規模なミサイルエスカレーションへの報復として、イランの主要軍事施設に対して一連の空爆を実施した。
(中略)
しかし、イスラエルの空爆の規模と激しさにもかかわらず、その影響は当初予想されていたよりもはるかに小さかった。イランの軍事インフラに与えた被害は最小限で、イスラエルの攻撃の有効性に疑問が生じた。
(中略)
ディフェンス・アラビックの報道によると、イスラエルの情報機関は、10月25日と26日の空爆の効果が限定的だった主な理由としてイランの防空能力を指摘している。
(中略)
イランは、F-35のような先進的な航空機を標的にできるさまざまな防空システムを保有しています。最も有名なシステムの1つはS-300です。このロシア製のミサイル防衛システムは、かなりの距離からステルス機を探知し追跡することができます。
(中略)
F-35 に対抗できる他のイランのシステムには、S-200 のより新しい派生型や、イランの新しい「バヴァル-373」ミサイル防衛システムがある。バヴァル-373 はイランの国産 S-300 バージョンであり、特にステルス機に対する探知能力と交戦能力が大幅に向上している。このシステムは、F-35 が通常運用できる高度で、機動性の高いターゲットをより正確に追跡し、無力化することができる。
(中略)
ディフェンス・アラビックによると、イスラエルのF-35がイランの意図した標的から遠く離れたイラク領空を飛行中にイランの防空レーダーによって「妨害」されたという報告がある。これらの情報筋は、この時点でイスラエルのジェット機はまだイラン国境から数百キロ離れていたと主張している。そのような距離でイスラエルのジェット機を検知できるイランの防空システムの能力は、イスラエルの軍事計画者にとって予想外の展開だった。

イスラエルの情報筋は、ロシアとイランの防空システムはイスラエルのジェット機を長距離から標的にすることができ、イランの空域に入る前に迎撃できる可能性があると示唆している。
(中略)
イスラエル当局は、イランのレーダーが自国のF-35アディールジェット機を探知し、予定していた最適な発射位置に到達する前に弾道ミサイルを発射せざるを得なかったことに驚きを表明した。
(中略)
この地域の力のバランスは変化しており、イスラエルはこうしたますます能力が高まる防衛力に直面して、航空作戦を実施するアプローチを再考する必要があるだろう。中東上空はもはやイスラエルの制空権の争点のない領域ではない。

» 続きはこちらから

キンバリー・ゴーグエンさん「アメリカ政府が全面的に支援する形で中東で戦争が起こる予定であり、膨大な資金の投入と、パイプライン計画や中東内の勢力図の再編が約束されています…この状況は1月で終わるだろう」

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシアのプーチン大統領は「私たちは現職のバイデン大統領がいいと思っています。彼は選挙戦から撤退しましたが、支持者全員にハリス氏を支持するよう呼びかけました。私たちもそうしましょう、彼女を支持しましょう。」と言っていました。
 トランプとバイデンならバイデンの方が良いというのは、プーチン大統領の素直な気持ちなのではないかと思いました。プーチン大統領にすれば、トランプの方が遥かに危険なのだと思います。
 「トランプじゃないなら誰なのよ?」というツイートを見ましたが、私の場合は「トランプと御カマラ・ハリス以外なら誰でも。」という感じです。 
 時事ブログでは、トランプと周りにいる人たちの言動から、“トランプが大統領になるとエゼキエル戦争を自らの手で起こしかねない”という懸念があることをお伝えしてきました。
 昨日の記事でお伝えしましたが、トランプ新政権に起用される4人の人物は全員がシオニストでした。
 4人の中で安全保障政策担当の大統領補佐官に起用されることになったマイケル・ウォルツ下院議員は、「トランプ大統領は、我々の生きている中で、イスラエルと中東にとって最高の、最高の、大統領でした。…アメリカを取り戻し、世界中の悪と戦う中で、これまでで最高の同盟国であるイスラエルと共に肩を並べて立ちましょう。」と言っています。
 トランプがCIA長官に指名したジョン・ラトクリフ氏は、「トランプ大統領の暗殺を試みるという戦争行為、そしておそらく最も重要なのは、フーシ派の反政府勢力を介して、3隻のアメリカ軍艦に弾道ミサイルを発射するという戦争行為です。イランによるこれらの戦争行為に対し、何の行動も、何の結果も返さないということは…これは、過去10年間における民主党のイランへの対応戦略の失敗を明らかにしているのです。」と言っています。
 これらの重要な役職に就く人物たちの発言から、アメリカはイランに対して強硬な姿勢で臨むという以上に、戦争をするつもりでいると考えた方が良さそうです。プーチン大統領がバイデンの方がいいと言っていた理由が分かる気がします。
 さて、この事を裏付けるキンバリー・ゴーグエンさんの情報が出てきました。時間のない方は、一つ目の動画の2分18秒から9分36秒のところを2倍速でご覧ください。
 “中東では依然として多くの混乱が続いており、ほぼ全ての国で交渉や約束が行われています。イラン、サウジアラビア、シリア、ヨルダン、イスラエルへの約束が行われており、さらに、ガザ地区、イラクなど、中東諸国の誰もがその輪に加わろうとしています。彼らが受け取っている情報では、アメリカ政府が全面的に支援する形で中東で戦争が起こる予定であり、膨大な資金の投入と、パイプライン計画や中東内の勢力図の再編が約束されています。この再編で誰が主導権を握るかという点では、残念ながら、そこでは複数の国が主導権を握ろうとしています(3分54秒)”と言っています。
 そして、22分10秒のところで、“中東のオペレーティブたちによれば、この状況は1月で終わるだろうとのことです。そのため、彼らが選んだ大統領が就任する頃には、中東諸国はもはや彼らと対話しようとはせず、あなた方は結局、世界大戦を始めることもできなくなるでしょう。これは、ムスリム、シーア派、スンニ派、そしてユダヤ側、イスラエル側を含む全方面での一致した意見です。そして、1月までには誰もあなた方と口をきかなくなるでしょう。今後数ヶ月、状況を引き延ばすことはできるかもしれませんが、実際に何らかの成果を得られるかは疑問です”とキンバリーさんは話しています。
(竹下雅敏)
————————————————————————
キムはジル・スタインに投票・想定される影響と今後のシナリオ |トランプの勝利は中東地域のさらなる混乱の幕開けとなるのか?|11/04/2024 UNN GIAレポート【要約】
配信元)

※動画は配信元でご覧ください(画像をクリックすると配信元へ飛びます)
————————————————————————
すべてを嘘で固めた政府の誕生|我々は政府を一切支援せず人々に直接資金を提供する|11/06/2024 UNN GIAレポート【要約】
配信元)

※動画は配信元でご覧ください(画像をクリックすると配信元へ飛びます)

石田和靖氏が語る「エゼキエル戦争前夜」 ~「ホルムズ海峡がやばいから…日本は一刻も早くエネルギー調達の供給路の調達路も多様化していかないとダメ」「僕に言わせたら、ハマスよりも第6次ネタニヤフ内閣の方がテロリストですよ。」

竹下雅敏氏からの情報です。
 「エゼキエル戦争前夜」という話を石田和靖氏がしています。深田萌絵さんが、“今さ、イランとイスラエル。対立が激化してきて、いよいよホルムズ海峡やばくない?”と聞くと、石田和靖氏は、“やばい。ホルムズ海峡がやばいから…日本は一刻も早くエネルギー調達の供給路の調達路も多様化していかないとダメですよ、やばいでしょって、ずっと言ってきたんだけどね。…岸田政権はさ、ロシアに経済制裁するって言うんで、ロシアの石油を禁輸しちゃってるから。2023年から。だからロシアの石油、今一滴も入ってこない。止まっちゃってるんですよ。止まっちゃった状態で、去年の10月7日のイスラエル・ハマス戦争ですよ。日本の中東への原油依存度ってのは、90%から97%まで引き上がったの。岸田政権が見事に引き上げてくれたんですよ。…石油がまあ、価格はこれから上がってくと思うのね。上がるだけで済めばいいけど、入ってこなくなる可能性も排除できないでしょ。そうなったら日本の経済動かないでしょ。…発電所とか、ガソリンなんかもちろんそうなんだけど…食料品とかも輸入品なわけですよ。輸入品を運ぶのに石油を使うわけだよね。コンテナ船とかオイルタンカーとか、みんな石油で動くわけじゃん。だから海運の運賃が上がるわけ、石油が上がると。そうすると日本に入ってくる輸入品の値段が上がるでしょ。…値段が下がるものを探す方が大変だなっていうぐらい物価が上がる(3分41秒)”と答えています。
 深田萌絵さんが、“今、イスラエルってどういう状態なのっていうところから、ちょっと教えて欲しいんだけど(7分52秒)”と聞くと、石田和靖氏は、“10月7日以前のネタニヤフ政権の話って、ほとんど出てこないんですよ。日本のマスコミでは(8分)。…ぶっちゃけ僕に言わせたら、ハマスよりも第6次ネタニヤフ内閣の方がテロリストですよ。毎日、人を殺してましたね。毎日毎日、パレスチナとかレバノンとかの人たち、民間人をですよ。殺してたというのが、これは別に作り話でも何でもなくて、そういうニュースは毎日のように出ていたんだけど、そこの部分はね、日本のマスコミは一切触れないんですよ。第6次ネタニヤフ内閣っていうのは、2022年の12月に組閣されたのね。ネタニヤフさんっていうのは、ほぼ犯罪者確定なの、この人は。21個の裁判を継続中なんですよ。全て汚職でね。…逮捕を避けるために彼は首相になったんですよ。彼の政党だけでは…過半数取れないから連立与党を組んだの。それが第6次ネタニヤフ内閣なの。その連立与党の中に3人の過激派シオニストが組み込まれちゃったわけ。彼らはネタニヤフの弱みをがっつり握ってるわけ。その人たちの言うことを聞かざるを得ない立場なんですよ(9分11秒)”と答えています。
 一部の過激派シオニストが目指しているのは「大イスラエル構想」(12分2秒)で、“こいつら(パレスチナ人)を全部追い出して、ナイル川からユーフラテス川まではカナンの地、約束された土地だと。これはきちんと旧約聖書に書いてあるじゃないかと(12分42秒)。…これが選民思想ってやつで、選ばれた民でしょ、我々は神様に選ばれた民なんだと。ユダヤ人以外は、もう動物同然なんだと。だから何やってもいいんだと。我々の正義のために何をやってもいいというのを、真剣に考えてる方々がこのネタニヤフ政権の中にいるわけですよ(13分16秒)”と話しています。
 そして、“エゼキエルさんっていう予言者の1人がいるんですよ。そのエゼキエルさんが書いた「エゼキエル書 第38章~39章」っていうのがあって、それが終末戦争の予言なのね。…ほとんどのユダヤ人はこれを一種の警告として見てるわけ。こうならないように、ちゃんとやっていかなきゃだめだよねって見てるわけ。でも一部の過激派のシオニストは、この聖書の通りになるんだと。もしくは聖書の通りに動かすんだと。そういう力が働いてるわけ。それが今、中東で起きている。だから、その今起きてることはエゼキエル戦争前夜かもしれない(34分46秒)“と話しています。
(竹下雅敏)
————————————————————————
越境3.0カズさんが警鐘「エゼキエル戦争前夜」
配信元)
————————————————————————
配信元)

» 続きはこちらから

まったく何の根拠もない妄想から、中東の混乱が引き起こされている! ~サイラス・スコフィールドの「新しい聖書」の偽造された脚注

竹下雅敏氏からの情報です。
 2023年11月13日の記事で、“イスラエルが建国される前の19世紀、ロスチャイルド家はキリスト教界の何人かと密接に協力した”という話を紹介しました。牧師のサイラス・スコフィールドは、“新しい聖書、スコフィールド・スタディ・バイブルの作成を依頼された”ということでした。
 ShortShort Newsさんの動画では、“世界シオニズム運動の創始者たち、とくにテオドール・ヘルツルの後継者であるハイム・ヴァイツマンは、アメリカを第一次世界大戦に引き込むために尽力しました。…アメリカは、ヨーロッパの政治とは全く無関係の10万人以上の兵士を失い、その結果、世界シオニズム運動はパレスチナと呼ばれる土地を獲得しました。…1917年までに、バルフォア宣言によってパレスチナ人の居住する土地に対して権利書なしの請求権が与えられた後、世界シオニズム運動は、アラブのパレスチナを占領することに向かって本格的に動き出しました。(1分50秒)”と説明しています。
 サイラス・スコフィールドの「新しい聖書」については、“スコフィールド注釈聖書は、1909年に著作権登録されました。…最も根本的な変更が行われたのは1967年のことです(2分44秒)。…スコフィールド注釈聖書とは、一体どんな本なのでしょうか(4分10秒)。…脚注には、「神は、アブラムの子孫を通してイスラエルの国民に、特定の領土を永遠に相続させるという無条件の祝福の約束をされました。」とあります。しかし、本文にはそのようなことは書かれていません。…神が誰かに永遠に土地を与えるという記述はありません。イスラエルについては何も書かれてはいません(6分22秒)。…19ページの脚注3には、「アブラムの子孫を祝福する個人や国家には祝福の約束があり、ユダヤ人を迫害する者には呪いが臨む」とあります。脚注では、ユダヤ人という言葉が使われていますが、ユダヤ人という言葉は、この出来事から2000年から3000年後に生まれました。…この脚注は偽造されたものです(8分25秒)”と説明しています。
 このようにまったく何の根拠もない妄想から、中東の混乱が引き起こされているのですが、これはハルマゲドンを利用して世界統一政府を作り出す「計画」の一部であることは明らかです。
 “続きはこちらから”のツイートはオマケです。参政党の神谷宗平氏は、「ヤマト・ユダヤ友好協会」の理事を2022年7月に退任していますが、イスラエルやユダヤ人をどのように考えているのでしょうか。
 kakuyokusyug氏は、“普段から耳障りのいい綺麗ごとを言う人ほど、よく観察しないといけない。…「何を批判するかよりも、何を批判しないのか」…そっちの方がよっぽど重要です。”と言っています。
 私は、参政党は言うに及ばず、支持政党も支持する議員もいません。あまりにも政治家としてのレベルが低すぎます。
(竹下雅敏)
————————————————————————
配信元)

» 続きはこちらから

ハバド・ルバビッチの指導者メナハム・メンデル・シュナーソンの墓に参拝するトランプ / トランプの娘婿クシュナーが属しているハバド・ルバビッチ派の思想とは ~「神への生贄として現在のイスラエルは滅びなければならない」

竹下雅敏氏からの情報です。
 10月5日の記事で、“ジャレッド・クシュナー氏はドナルド・トランプの娘イヴァンカの夫でトランプの娘婿です。クシュナーはベラルーシにルーツを持つ、ハバド派シオニストで、子供時代にユダヤ教終末派の過激派ハバド・ルバビッチの指導者メナハム・メンデル・シュナーソンと会っています。”とコメントしました。
 ShortShort Newsさんの動画には、1994年に死去したシュナーソンの墓に参拝するトランプの様子が映っています。
 “続きはこちらから”の記事で、クシュナーが属しているハバド・ルバビッチ派の思想の一端を知ることができます。彼らは、救世主が再び現れるための前提条件であるハルマゲドンを早急に実現させようとしています。彼らの思想では、ユダヤ人の犠牲の上に第2次大戦後にイスラエルができたように、自分たちがエルサレムから統治される統一世界「共和国」の支配者となるためには、神への生贄として現在のイスラエルは滅びなければならない、と考えているようです。
 今起きていることは、意図的にガザのパレスチナ人虐殺によって、イスラエルがアラブ人の怒りを買うように仕向けているのです。最終的にイランによるイスラエルへの核攻撃を誘導しているのかも知れません。
 2001年、ロシアのヴォログダ新聞「メンナケム・メンデル・シュナーソンの1994年の演説」の内容が掲載されました。
 ヴォログダ新聞に掲載されたものが、本当にシュナーソンが語ったものだとすれば、その内容は恐るべきものです。
 彼は「スラヴ人と戦うための我々の特別な戦術は、神に選ばれた民にのみ許される秘密の知識である。」と言っているので、これはカバラのことを言っているのでしょう。
 そして、「われわれの独裁から人々を導き出そうとするすべての民族主義運動を、火と剣によって破壊する。その代わりに、われわれは、われわれの民族主義、すなわちシオニズム、より正確にはユダヤファシズムの完全な繁栄を保証する」と言っています。
 また、「若者を堕落させ、変態にする! これが我々のモットーだ。セックス、ロック音楽、暴力、アルコール、喫煙、ドラッグで社会から若者を奪い、劣化させる。家族を破壊し、出生率を低下させる。」とも言っています。
 これをどのように行うのか?
 「家畜の群れの誰もが、傀儡の大統領を得ることになる。…君主制は…われわれの秘密の積極的な活動から大衆の注意をそらすだろう。大統領はスクリーンであり、人気投票によって選出されたように見え(そして我々は、すべてが合法的に見えるような方法で選挙手続きを偽造する)…大統領には無制限の権限が与えられる。治安機関のトップの交代を通じて、この大統領は治安機関のポストに我々の仲間を任命する。陸軍、すべての国家安全保障機関、そしてあらゆる種類の特殊部隊が、大統領に直接従属することになる。つまり、彼らは我々に従属することになる。」ということです。
 アメリカの億万長者ビジネスマンでカンター・フィッツジェラルドの会長兼CEOであるハワード・ラトニック氏は、トランプ政権移行チームの共同議長を務めており、“ジャレッド・クシュナー氏が次期トランプ政権のスタッフの「人材」確保に協力していることを認め、「彼は間違いなく積極的に私を助けてくれている」と語った。”ということでした。
 確かに、トランプが大統領に選出されると、治安機関のポストはジャレッド・クシュナーを介してハバド・ルバビッチ派に従属することになりそうです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
配信元)




» 続きはこちらから
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 187