本当は、原子炉の構造的欠陥が原因で、地震の2分後にはメルトダウンの危機に陥っていた!

竹下雅敏氏からの情報です。
 8月14日に、「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」という文春オンラインの記事を紹介しました。東海アマさんがこの記事をブログに取り上げているのですが、ブログの冒頭で、“津波の前に、「構内で自由に出歩けないほどの放射線が観測されていた」というリーク情報から、津波ではなく、地震によって一次冷却水配管が破断した可能性が極めて強いというのは、我々の間では常識”であると書いています。
 東海アマさんは、わざわざ文芸春秋9月号を買って、中身の要約を記してくれています。詳しくは、引用元で全文をご覧ください。
 元東電社員の木村俊雄氏が東電にデータの全面公開を要求し、そのデータから、炉心に流れ込む水の量を調べると、地震発生後90秒前後から、“炉心流量がゼロ”になっていたと言うのです。木村氏は、地震によって「ジェットポンプ計測配管」が破損したためではないかとしています。
 ただ、この記事には何か釈然としないものがあって、少し調べてみると、実は、2013年10月4日の岡山市の講演で、既にこれらのことを木村俊雄氏は指摘していました。動画の11分~15分37秒のところをご覧ください。この講演内容を、IWJが記事にしています。要点は、文芸春秋9月号の内容と同じだと思います。
 こうなると、文芸春秋がなぜこのタイミングで、木村俊雄氏の指摘を取り上げたのかが興味深いところです。ベンジャミン・フルフォード氏は、天皇陛下が権力を掌握したと言っていたと思いますが、私もそのように考えています。ゴールドマン・ファミリーズ・グループ(旧300人委員会)は、脱原発で地球上から原発を無くすことを考えています。なので、この方向で動き出したと考えて良いのではないでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発~木村俊雄氏「事故原因は”地震”だった」
引用元)
(前略)
文藝春秋9月号に書かれている、木村俊雄氏の指摘を要約する。
(中略)
炉心流量に関連するデータが一切公開されていなかった。(中略)… 2013年7月、記者会見を行って東電に不足データの開示を求めた(中略)… 以下のグラフは、横軸が時間、縦軸が「時間あたりの炉心に流れている水の量」を示す。
 
(中略)
地震前に毎時18000トンで水が流れていたが、14時46分に地震が発生すると、原子炉が自動停止し、放物線を描いて流量が下がってゆく。(中略)… その後、数値はスパイクし、1分30秒前後から、炉心流量がゼロになっている。
(中略)  
木村氏の経験から、過去の故障実績を考えると、圧力容器に繋がる細い配管である「ジェットポンプ計測配管」が破損したことが原因である可能性が極めて高い。
(中略)
津波の第一波が到着したのは、地震から41分後、15時27分だった。その遙か前、地震から二分後の14時48分頃には、原子炉は危機的状況に陥っていた。東電は「想定外の津波によりメルトダウンした」と発表しているが、これは真っ赤なウソ! 本当は、原子炉の構造的欠陥が原因で、地震の2分後にはメルトダウンの危機に陥っていたというのが真実である。
(以下略)
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配信元)


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メルトダウンは津波ではなく地震で引き起こされた! 木村俊雄さん
配信元)

日時:2013年10月4日
会場:長泉寺(岡山市)
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元東電社員、新事実を発表 ~木村俊雄氏「メルトダウンは津波ではなく地震で引き起こされた!」2013.10.4
引用元)
(前略)
木村氏は、7月、東電にデータの全面公開を要求。「過渡現象記録装置」と呼ばれる、航空機のボイスレコーダーのような記録装置が、100分の1秒単位で、津波の襲来で電源が失われるまでの状況を詳しく記録したものを入手しようとしたのだ。東電が全面公開に応じたのは8月末のことで、木村氏は、それからの約1カ月間を公開されたデータの解析に費やすことになる。
(中略)
木村氏が着目したのは、原子炉内で水を強制循環させるジェットポンプの中を流れる水量の異常。「地震が起きる前は、1時間で約1万8000トンあった。その後、地震の発生を受けてポンプが止まるが、通常は自然循環で同約2100トンは残る。が、あの事故では結局、ゼロ以下で安定してしまったのだ。東電は、この事実を隠したかったのだろう」。
(中略)
さらに木村氏は、国会事故調や原子力規制庁、原子力規制委員会が、東電の報告書の矛盾に気づかないことに苛立ちをみせた。「報告書は、『格納容器から放射能が漏れ出すのは、3月12日の未明』としているが、一方では『津波襲来後の3月11日17時19分、原子炉建屋に入ろうとした運転員は線量が高くて引き返している』ともしている」。
(以下略)  
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津波の前から始まっていたメルトダウン ~講師 元東電・原子炉技術者 木村俊雄氏 2013.12.7
引用元)
(前略)
木村氏は、福島第一原発の「過渡現象記録装置」による膨大なデータを解析した結果、地震による自動停止直後に、本来あるべき炉心の水の流れがなくなっていたことを指摘。炉心につながる小さな配管が、地震で破損した可能性があり、結果として、津波到達の前に、気泡が核燃料に張り付き、燃料破損をもたらす危険な状態「ドライアウト」に陥っていた可能性がある、という。木村氏は、今後、こうした見解を国会議員にも訴えていく予定。
(中略)
事故後に東電が公開した、原子炉の運転状況を記録した日誌から、冷却水の流体データが削除されていたことに気付いたという木村氏は、「地震発生から1分20秒後には、冷却水の流れが完全に停止していたことが判明した。原子炉内で、細い配管が破損し、核燃料に気泡が付着し、核燃料の破損をもたらす『ドライアウト現象』が起こっていたのではないか」と見解を述べた。
(以下略)

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