置くだけで最大で90%以上の揮発性有機化合物を除去する植物群が判明
(中略)
Selecting the right house plant could improve indoor air
American Chemical Society 2016/08/24
正しい観葉植物を選ぶことにより、室内の空気を改善することができる
室内の空気汚染は「シックハウス症候群」の症状につながるヒトの
健康への重要な環境脅威となっている。
しかし研究者たちは、
家の中に特定の植物を置き、それらの植物で自分の環境を取り巻くことで、シックハウス症候群の原因につながる揮発性有機化合物(VOC)の主要な汚染物質に対して、その
有害な影響と戦うことができることを報告した。
(中略)
揮発性有機化合物(以下、VOC)は、たとえば、アセトンやベンゼン、ホルムアルデヒドのような化合物であり、ガスとして放出されて、それを吸入した際に短期的および長期的な健康への影響を引き起こす可能性がある。
これらは、
塗料、家具、複写機やプリンター、清掃用品、さらにはドライクリーニングの服から発出することがある。
これらの VOC を大量に吸い込むとすると、それによりシックハウス症候群を誘発される人たちがいる。
シックハウス症候群になると、生産性能力が低下し、さらには、めまいや喘息、アレルギーを引き起こす可能性がある。
(中略)
ニューヨーク州立大学の研究者たちを中心としたチームは、いくつかの VOC が特定の濃度で含有する大気を持つ、密閉された実験室を建てた。そして、区切られたそれぞれの研究室内に異なるタイプの植物を置き、それぞれの植物がどのような早さと効率で大気中から VOC を除去するか、数時間にわたって VOC 濃度を監視した。
研究者たちは、一般的な家庭に置かれている5種類の植物を用意し、そして、8種類の一般的な揮発性有機化合物(VOC)をテストしたところ、特定の植物が特定の化合物の吸収に優れていることがわかったのだ。
たとえば、 VOC のうちのアセトンに関しては、5つの植物すべてがそれを除去することができたが、その中でも、
ドラセナが最もアセトンの除去率がよく、化学物質の 94%を除去した。
(中略)
アナナス類の植物(グズマニアなど)は、8種類の VOC のうちの6種類を非常に効率よく除去し、12時間の監視時間内に、これらの化合物のそれぞれの 80%以上を取り去った。
その意味で、これらの植物は家庭や職場で周囲に置いておくことにおいて良い植物である可能性がある。
(中略)
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