[創造デザイン学会]泰然たる柔道家プーチンが“レームダック”オバマに格の違いを見せつける

竹下雅敏氏からの情報です。
 タイトルが、全てを物語ってます。翻訳者の方は、“アメリカ帝国が、恐らく自国民にも愛想をつかされて沈んでいく光景が、誰の目にも見えてくる”とし、今回のオバマに対するプーチン大統領の行動が、“歴史を動かす事は確実であろう”と言ってます。そして最後の漫画を、“画像の見られない方は、是非、創造デザイン学会の方へリンクして見ていただきたい”とのことです。
 その漫画を見ると、やはり以前指摘した通り、勝負は神業の空気投げでついたようです。やはり、皆感じる事は同じだと思いました。
 蛇足ですが、オバマの場合は空気投げとは言え、まだプーチン大統領に相手にしてもらっています。ですが、我らのあべぴょんは、誰からも相手にすらされていません。うぅ…なんて可哀想なあべぴょん。わるい事は言わないから、早く消えた方がいいよ。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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泰然たる柔道家プーチンが“レームダック”オバマに格の違いを見せつける
転載元)
(前略) 

Moon of Alabama
December 30, 2016, Information Clearing House

オバマ政権が、いかにも彼らしい、卑小な復讐心をむき出しにして、昨日、35 人のロシア 外交官を国外追放し、ニューヨークとメリーランドにある 2 つのロシア資産を封鎖した。 オバマはまた、ロシアの外部情報局 FSB と軍事情報局 GRU、そのリーダーの一部に、彼ら の仕事への制裁を下した。

この動きはに、全く証明されていない、ロシアの、米選挙に影響を与えたという“ハ ッキング”をめぐるものであった。しかし、本当の理由は、シリアの新しい停戦交渉の成功 に、オバマが除け者にされて、面子を失ったことにあるようだ。

型通りにロシア政府は、ハイクラスの皮肉と寛大さによってそれに応えた。

最初の動きは、イギリスのロシア大使館からのもので、オバマ政権のあり方を、このように ツイートした――

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オバマ大統領が、冷戦時の再現のように、35 人のロシア外交官を追放――米国民を含む すべての人々が、この不幸な政府が早く消えてほしいと思っている時に。

このツイートは、1 万 7,000 の再ツイートと、1 万 9,000+の「いいね」を獲得し、「ベス ト・オブ・ザ・イヤー」候補は確実と思われる。

応答として、リークやいろんな空想記事が、オバマの行動への不届きなロシアの反応につい て、アメリカ寄りのメディアに現れた。

CNN は、ロシアが、モスクワのアメリカン・スクールを閉鎖するだろうと言った―― http://www.politico.com/story/2016/12/russia-american-school-sanctions-233048

    幼稚園児から 12 年生までの、国際的な生徒を入学させている非営利の日間学校が、モ スクワ郊外 Serebryany Bor にある米大使館の別荘とともに、閉鎖されるだろうと、 CNN は報じた。
 

続いて BBC などが、ロシアは 35 人の米外交官とスパイを追放するだろうと言った。 https://www.yahoo.com/news/russia-moves-expel-35-us-diplomats-foreign-minister-105423748.html?ref=gs

しかし本当の偉大さを示すのは、類をもって仕返しすることではない。ロシア大統領プーチ ンは、(またもや)その応答において、オバマとの格の違いを見せた――

    プーチン、米外交官をロシアから追放しないことを決定 
    http://tass.com/politics/923478

    モスクワ発、12/30/ タス/ ロシア大統領ウラジミール・プーチンは、ワシントンの最 近のモスクワに対する制裁への報復として、一人の米外交官をも、ロシアから追放しな い決定をした。


    プーチンはまた、ロシアは、(外交官たちの)家族や子弟が、新年の祝日の間、いつも 使っている休養やレジャー施設を利用することを、禁止したりしないと述べた。

    「それだけでなく、私は、ロシアの信任状をもっている米外交官のすべての子弟を、ク レムリンにおける新年とクリスマス・パーティに招待している」と、プーチンは述べた。
 

オバマが閉鎖した、メリーランドとニューヨークのロシアの敷地は、アメリカのロシア人子 弟の休暇のために使われるものだ。

プーチンのカウンターは、相手が気を抜いた一瞬を利用して、相手を倒すことである。これ は柔道の高度の技術をもつ者の、古典的な手である。

    「我々は、報復措置を取る権利を保有する。しかし我々は、いわゆる“台所外交”のレベ ルに身を落とすつもりはない。これは我々が、さらに一歩進んで、トランプ政権の方針を 考慮に入れながら、ロ米関係の回復を図るためだ」とプーチンは言った。
 

やられた! あの“レーム・ダック”ツイートは、すでにオバマに届いているに違いない。 しかしこれでは、あまりにも差が開きすぎて、オバマに追いつくチャンスはない。

2 度のオバマ政権の対外政策は、目も当てられぬ大失敗であった。彼の率先による大きな計 画と、彼の任期の終わりの結果を考えてみよう――

    ・ロシアとの“リセット”:失敗 
    ・イランとの交渉:成功したようだが、制度化されておらず、ひっくり返る危険が大
    ・アジアへの“ピボット”(軸足替え):失敗 
    ・TPP および TTIP 貿易協定: 失敗 
    ・新しい中東平和の唱道:失敗 
    ・ウクライナの政権交代:成功したように見えるが、巨大なファシズムの泥沼となる
    ・リビアの政権交代:成功したように見えるが、巨大なテロリストの巣窟となる
    ・シリアの政権交代:失敗
 

対外政策でオバマが達成したといえる唯一のことは、ヨーロッパのプードルたちを整列させたことくらいだろう。これは、ろくなヨーロッパの政治家がいなかったので、楽な仕事だ った。しかし彼は、プーチンのような偉大で泰然とした敵手に太刀打ちはできない。

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プーチンの高度な技が、きょう、一つの大統領政権に墓石を築いた。それについて歴史は、 現在のメディアの反響より、遥かにもっと悪い判定を下すことであろう。

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