文字起こし:28日予算委員会 質疑:山本太郎議員「総理、いつ辞めて頂けるんですか?」続く反対討論:名調子「総理の辞職、この道しかない」

 28日の参議院予算委員会質疑において、山本太郎議員が開口一番、最も国民を代弁する質問をしました。「総理、いつ辞めて頂けるんですか。」
全く忖度なしの追求です。あべぴょんでも分かるように、世の中の常識ではトップが責任を取るということは辞職だと丁寧に説明しますが、あべぴょんの答弁は「先の総選挙で国民に支持をいただいたので、その公約を果たすのが使命」というもの。すかさず太郎議員が「その総選挙の直前の国会がニセモノの文書で行われた可能性があるデタラメ国会運営だった」のだから総選挙での信を問う前提が崩壊していると切り返します。真相究明、再発防止は、次のリーダーのお仕事だと引導を渡し、さらにこれまで官邸が発した陰湿な発言の数々を、あべぴょんにブーメランにして差し上げています。
 あたかも佐川氏証人喚問で、事が終わったかのような自民党に対して、文書改ざん問題は証人喚問でスタートラインに立ったばかり、アッキード事件は、籠池氏しか証人に立っていない入口に入ったばかりの状況だと改めて確認しました。
 さらに、メインテーマとして、安倍政権の非道ぶりを経済政策から明らかにしています。
「全て社会保障費に使う」という理由で消費税増税をしたにもかかわらず、実際に社会保障費に使われたのは増税分の1割程度、詐欺レベルでウソをついた上に、その社会保障費については、総額で3兆円以上の削減をしているという唖然とする悪政を延々続けてきた上に、世界各国と比較しても最低の政府支出の「ドケチ」ぶりにより、あべぴょんのお友達だけが豊かになって、国民の生活を困窮に追いやっていることを批判しました。消費税増税をやめろ、政府支出を大胆に行え、その前に安倍総理辞めろという、明快な質疑です。

続く午後の予算案への反対討論では、短い時間に、安倍政権の悪行と情けない現状を見事な名調子で詰め込んで、思わず感心してしまいます。
締めは、これまたあべぴょんお得意の言葉をブーメランにして、
「まずは総理の辞職、この道しかない」で決めていただきました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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山本太郎「総理、いつ辞めて頂けるんですか?」:3/28参院・予算委
配信元)
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山本太郎 予算案・反対討論:3/28参院・予算委
配信元)
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文字起こし

【午前・質疑】
山本太郎議員(以下、山):自由党共同代表山本太郎です。社民との会派希望の会を代表しお聞きします。総理大臣に。
総理、いつ辞めていただけるんですか、総理大臣を。

安倍総理(以下、安):あの、この場でですね、進退についてお話をする必要はないんだろうと思っておりますが、いずれにせよ、私はまずやるべきことをしっかりと成し遂げていくことが私の責任であろうと、こう考えております。昨年の総選挙においてですね、私ども、やるべきこと、これ国難を突破していくことを国民に申し上げ、そして国民の信を得たところでございます。その上において当然、えー、選挙でお約束をしたことをですね、しっかりと、これは進めていくことが私の責任であろうと、こう考えているところでございますし、えーまさに、この国会においてもですね、国会でお約束したこと等に含む予算も入っておりますので、しっかりとこの予算を早期に成立をさせ、約束を果たしていきたいと、このように考えております。

山:総理ご自身も責任を痛感していると、最終的な責任はご自身にあると、自分にあるんだというふうにおっしゃっているですよね。部下の不祥事、財務省ですよね。部下の不祥事、その責任、トップが取るっていうの、これ当たり前なんですよ、世の中の常識なんですよ。例えば、今年発表、神戸製鋼製品の品質データを改ざん問題、現場の判断で行ったとのことですけど、会長兼社長、引責辞任表明されてますよ。今年2月シチズン電子、取引先への部品不正出荷問題で同社の社長が引責辞任、去年10月商工中金不正融資発覚問題、社長が任期途中で辞任を表明、2016年5月三菱自工燃費データ改ざんで社長辞任、同年2月旭化成社長、くい打ち工事施工データ不正問題、当時の社長が「トップの私がけじめをつけるのが良い時期と判断した」と辞任、東芝の不適切な会計問題について、もちろん社長も責任とって辞任してます。不祥事があれば、、責任取るのはトップなんですよ。これ世の中の常識なんですね。

で、行政において、公文書の改ざんが行われた。嘘をベースに国会が1年も続けられたわけですよ。国会も国民も欺かれ続けた。この案件のけじめ誰が取れるかといったら、トップなんですよ、あなたなんですね。もう一度お聞きしますけど、総理、いつ辞めていただけるんですか。



安:あのー、ま、財務省の決済文書の書き換え問題によってですね、国民の皆様の信頼を揺るがす結果となっていることについてですね、えー、そういう事態になっていることについて、まあ、行政の長として、その責任を痛感をしているところ、であります。えーそして行政全般に対する最終的な責任は、内閣総理大臣たる私にあるということは、確かに、えーそれは事実でありますし、何回もこの場で申し上げているところでございます。ま、この上は、なぜこのような問題が起こったのか、徹底的に明らかにし、ま、全容を解明をしてしていく、同時にその全容を解明した段階においてですね、二度とこうしたことが起こらないように組織を根本から立て直していく、ま、その責任を果たして行かなければならないと、こう思っております。同時に昨年総選挙を行ったわけでございます。ま、総選挙というのは、まさに政権をかけるわけでございます。その政権をかけるその総選挙において、私どもは、えー、公約で掲げたことを私たちは実行していく、他党と比較して、どちらを選択していただくかということを国民の皆様に訴えたところでございます。ま、おかげさまで我々は国民の皆様の支持をいただき、政権を維持することができたわけでございまして、私の使命としては、こうした公約でお約束したことをしっかりと、ま、実行していくことだろうと、え、このように思います。同時に、今、山本議員が指摘になられたようにですね、私には責任が、ま、責任という、えーまた辞職ということを求められておりますから、しっかりと説明をさしていただかなければならないとこう思っております。その上においてですね、責任をどのように果たしていくか、ということについてはですね、これは、私の中で判断していくことであろうと、このように思っております。

山:総選挙を元にって言いましたけど、その総選挙の手前にあった国会は、偽物の文書で行われていた可能性があるんじゃないですかってことなんですよ。何を約束したんですか国民と、って。デタラメな国会運営が行われていたっていうことを元に、その先に選挙があって、お約束したも何もないじゃないですか。

調査を徹底的にやる、再発防止だ、職務を全うするのが責任の取り方?通用しませんよ、あなたの元で起こった、行政府のトップがあなたの元で起こった不祥事ですよ、これは。真相究明、再発防止は次のリーダーのお仕事です。往生際の悪い、地位に恋々としがみつく、みっともない総理なんて辞めて下さいよ。日本のリーダーがそれなんて勘弁していただきたい。一刻も早く責任とって辞めていただきたい。

「佐川が勝った」「夫人の喚問はなし」という方がね、自民党の中に居るみたいなんですよ。これは寝ぼけているか、話をすり替えているだけです。森友問題は大きく2つありますよね。
一つ、公文書改ざん、国会虚偽答弁1年間空転問題、これは佐川さんの証人喚問で、やっと昨日スタートラインに立ちました。

もう一つ、国有地ただ同然に関係してたんですかっていう問題、いわゆるアッキード事件、これはまだ入口に入ったばっかりですよ。安倍昭恵さんの証人喚問を求めます。加えて、迫田さん、谷査恵子さんの証人喚問を求めます。


委員長:ただいまの山本君の発言中に不穏当な言葉がありましたんで、委員長といたしましては後刻理事会において、速記録を調査の上、適当な処置をとることと致します。先ほどの要求に関しては、理事会で協議をさせていただきます。

山:ロッキード事件では24人もの証人を呼んでいます。そのうちの多くが私人でした。一方、アッキード事件は、まだ籠池さんしか来ていませんからね、自民党の皆さん、真相の究明をするんだったら、これからガンガン証人を呼ばないとダメですよ。逃げないで下さい。

それでは、本日のメインテーマに移らしていただきます。資料の1、政府広報、消費税増税3%分について、(出さないんですか、すいません、パネル)消費税は全て社会保障の充実に使いますって書いてあるんですよ。(パネルが無いんですね、はい、すみません)で、資料の2をご覧いただいたら、みなさん、覚えてますよね、ポスターでずっと言われてました。消費増税の全て、消費増税分は全て社会保障費の充実に使うよってことがよく宣伝されてましたよね。そのポスターを出すつもりでした。無かったです、ごめんなさい。

で、資料の2、増税分、何に使ったかって(はい、出して下さいよ、次、パネル、ありがとうございます)赤い部分、これ実際、充実に使った額(これも無いんですか、すいませんね、混乱してましたバタバタでね)資料の2、増税分何に使ったか、赤い部分が充実に使った額、初年度の2014年3%分の税収、これ5兆円だった。しかし、うち社会保障の充実に使われたのは、たった5千億円です。つまりたったの1割。
2017年度は8.2兆円のうち1.35兆円、たった1.6割。はっきり言って詐欺ですよ。

資料の3、削減された社会保障費。全額使うと嘘をついた上に、5年総額で3.45兆円の社会保障費を削減している。やってることムチャクチャじゃないですか、安倍内閣。これによって多くの人々が世代を問わず苦しい状況に追い込まれている。

少子化が国難と衆議院解散までした者達が、自分一人生きるだけで精一杯、子作りなどあり得ない、そういう現実を作ってきたのは、この政権じゃないですか。ご覧ください。日銀調べ年齢別貯蓄ゼロ世帯の割合、こんな悲惨な状況でどうやって一体少子化、解決するんですか。資料の4、これに続きますよ。日銀調べ単身世帯貯蓄ゼロその世帯の割合と、その推移ですね。推移見てください。2014年を見ていただく、急激に貯金ゼロが増えてるんです。どうしてかって?消費税増税、響いてるんですよ。
増税前までは切り詰めて何とか月1万円くらい貯金できてた人も、これ貯金できなくなってるんですね。

資料の6、共に年度です。ブルーの棒グラフが帰属家賃を除く実質家計最終消費支出、赤の折れ線が、対前年度比、消費税を上げて、その個人消費の下落がリーマンショックを上回ってるじゃないかって。経済運営全くできてないじゃないかって。目余ってるんですよ。

政府支出見てください(一番最後かな、ごめん)政府支出、これ見てください。IMFの資料です。20年間における政府総支出の伸び率、日本はビリなんですよ。どういうことか。政府ドケチで金を出さない。故に全く成長しないという状況が生まれてる。世界中見てくださいよ、日本は全然政府支出してない。失われた20年の原因は明らか。政府支出が足りな過ぎるってことなんです。

じゃあどうすればいいかって。安倍さんのやってることで私唯一、評価してるの金融政策です。ええ。金融緩和、見て下さい。これを言うとね、新規国債発行して、今足りないところにどんどんお金を出して下さいと言うと、借金してどうすんだって話になる。これ世界比較で見せて下さい。一番最後のパネルです。
委員長:時間が来ております。
山:はい、すぐ終わります。すみません、見て下さい。世界中借金してるんです。日本よりも借金が多い国たくさんあるんです。当たり前なんです。ただ借金してるだけじゃない、国の経済を大きくするために当たり前のように借金をしていく。政府支出足りな過ぎるですよ。消費税増税はやめていただきたい。そして政府支出をもっと大胆に出していただきたい。
委員長:山本君、時間です。
山:そして何よりも、安倍政権その前に退陣していただきたいと言うことを申しまして、終わらせていただきます。



【午後・反対討論】
山:自由党共同代表山本太郎です。社民との会派希望の会を代表し、平成30年度予算に対し、反対討論です。
民主国家の基本をなすのが行政文書の適正管理、この国に生きる人々がどのような過程で物事が決まっていくのか、決まったのかを確認するためにも、後世の歴史家が正しく歴史を評価できるようにするためにも、たとえ時の権力者に不利な情報であっても、そのまま残すのが基本です。

自分の妻が名誉校長を勤めていた学校法人にかかる国有地、ただ同然差し上げに関する決済文書が改ざん、放置され、その間違った文書に基づいて1年間議論を強いられた立法府。国会議論の前提が全てひっくり返される大事件、これ報道機関により数々の大スクープがなければ、この恐るべき改ざん、闇から闇に葬られていたことでしょう。

「現実にあったオーウェル真理省」これは、文書改ざんが発覚した後、新聞に投書された川柳です。権力者に都合がいいように過去の記録が変更される、イギリスの小説家ジョージ・オーウェルが半世紀以上前に書いた「1984」、その世界を地でいく出来事。そんなディストピアが21世紀の日本に出現。小説に登場する独裁者、偉大な指導者ビッグ・ブラザーが安倍総理ということならば原作者にも申し訳ないことですが、これが日本の現実、由々しき事態。

アメリカと北朝鮮の首脳会談の決定について、蚊帳の外に置かれていたにもかかわらず、日本を含めた米韓3カ国の圧力外交の結果と自画自賛。
アメリカ親分にいつも100%歩調を合わせる子分の立場で、その要求を忖度、金融緩和のタイミングまで忖度、尽くしてきたにもかかわらず、3月22日には貿易問題について、「こんな長い間、アメリカをうまく騙せたなんて信じられないと日本はほくそ笑んでいるが、そんな日々はもう終わりだ」と思いっきりハシゴを外された上に、鉄鋼、アルミへの関税引き上げ、日本は例外、除外にはならず、
そんなアレコレを何とかしてもらうためには、先々は米国と2国間協定を結び、ぺんぺん草も生えない状況にされてしまいかねない、何とかならないのか、あの外交オンチっぷりは、と先日入った居酒屋で、見知らぬオジ様から2時間も語られた私の身にもなっていただきたい。
このような不安は、この方に限らず、この国に生きる多くの人々が持つもの。

労働環境を虚偽データを用いて、より一層労働者の心と体が壊れるような働き方を推進。企業側がより安い賃金で人間を使える法整備で、企業のコストカットをお手伝い。

金持ち、大企業には減税、タイミングの悪すぎる消費税増税などトンチンカンな経済政策。しかも増税後の使い道、約束はすぐに反故
安倍政権によって利益を得た者は一部の人々のみ。事実上、日銀の国債買いオペで国の借金を返済できる状態にもかかわらず、新規国債発行で本当に必要な人々、日々の生活に喘ぐ人々への政府支出も大胆に行わない。国有地も、獣医学部も、減税も、規制緩和も、金融緩和も、政府支出も、大胆なドリルは一握りのお友達のため、そのドリルは回り回って、この国に生きる人々に向かう。

デタラメな政権運営を常日頃から行う者による予算案に反対。まさに国家の私物化。憲法違反が総理を務めるこの国の悲劇を止めるためには、まずは総理の辞職、この道しかないと申し上げて反対討論を終わります。ありがとうございました。

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