2019年大活躍の金融情報大臣、サンティアゴ・ニエト・カスティージョ氏
メキシコのネット動画ニュース、El chapuceroのナチョさんが、ツイッターとユーチューブで、ロペス・オブラドール政権で一番活躍した大臣はだれか?とアンケートを取りました。
結果、UIF*のサンティアゴ・ニエト・カスティージョ金融情報大臣が1位に!
トランプ大統領の関税脅し、移民問題、新NAFTAで大活躍したマルセロ・エブラルド外務大臣2位と僅差。
*UIFといわれる金融情報庁は、疑わしい取引、資金洗浄、テロ資金などを調査し口座凍結などをする政府機関。
金融情報大臣 サンティアゴ・ニエト・カスティージョ氏Santiago Nieto Castillo, titular de la UIF, se pronunció contra la iniciativa de algunos legisladores de regular la actuación del organismo a su cargo, para evitar el congelamiento de cuentas sin previa notificación a los afectados. https://t.co/pg41xYyNzs
— Proceso (@revistaproceso) December 27, 2019
さて、どのような活躍をしたのか?
12月27日(金)、2019年最後の大統領プレス・コンファレンスでサンティアゴ・ニエト・カスティージョ金融情報大臣が、口座凍結の数、資金洗浄、テロ資金など金融庁の1年のまとめを発表。これは、前代未聞!全メキシコ人を驚かし、また、希望を与えるものでもありました✨
#ConferenciaAMLO “La Unidad de Inteligencia Financiera #UIF estaba desmantelada y desvinculada del resto de las instituciones bancarias y financieras, nacionales y extranjeras”, asegura Santiago Nieto https://t.co/iEdMsXLiul pic.twitter.com/ZyAfG3Z9xU
— EjeCentral (@EjeCentral) December 27, 2019
金融情報庁の汚職大掃除の概要
◯ 犯罪組織絡みの口座凍結額: 9億8000万ペソ(約56億円)
◯ 石油窃盗の口座凍結額: 4億6800万ペソ(約27億円)
◯ 政治的汚職絡みの口座凍結額:14億4000万ペソ(約83億円)
La UIF ha presentado 160 denuncias, ha bloqueado a más de 1371 sujetos en lo que va del 12,074 cuentas bloqueadas. De enero a diciembre se han bloqueado 5 mil 023 millones de pesos y 52 millones de dólares, informa @SNietoCastillo @lopezobrador_ @berthaliciag pic.twitter.com/kf8Jc8b4SA
— Alcanzando Hoy (@alcanzandohoy) December 27, 2019
2014年〜2019年の口座凍結された人数🔴 #EnVivo #ConferenciaPresidente El titular de la UIF revela que en lo que va del 2019, se han presentado 160 denuncias y fueron bloqueados más de mil 371 sujetos bloqueados.https://t.co/B0Ky7N7O2h pic.twitter.com/ByE3SZarhE
— El Sol de México (@elsolde_mexico) December 27, 2019
そのほか、連邦裁判官が、ハリスコ・カルテルから賄賂を受け取り、ハリスコ・カルテルに有利な判決。アメリカに200万USドル送金していたこと。
セックス・リング(性的人身売買組織)が、過去10年で南アメリカからメキシコに2000人の売春ビジネスをしていたことを摘発。
前回のメキシコ便りで紹介した元公安大臣、ヘナロ・ガルシア・ルナ(アメリカで逮捕)の調査も言及。2011年にパナマにNUNVAV INCという会社を設立し、この会社の口座に前政権の公安省、内務省、メキシコ市政府からの送金がされていたと。。。これらが、ヘナロ・ガルシア・ルナのマイアミでの優雅な暮らしを保証していたと発表!😱
Desvió a Panamá 2 mil 623 millones de pesos
— enlagrilla.com (@enlagrillacom) December 28, 2019
... Espiaba, vivía como rey Genaro García Lunahttps://t.co/xxac7SCHRr pic.twitter.com/QvvD3o8ZTN
サンティアゴ・ニエト・カスティージョ金融情報大臣、よくがんばりました!!!👏👏👏
ロペス・オブラドール大統領もこの笑顔😊AMLO destaca labor eficaz de la #UIF en combate a la corrupción;
— Marcelino G. Brenes (@Gomez_Brenes) December 28, 2019
De enero a diciembre, el bloqueo de dinero a la delincuencia alcanzó los 5 mil 23 millones de pesos y 52 millones de dólares.
Se ha bloqueado mil 371 sujetos y 12 mil 74 cuentas. #RedAMLO pic.twitter.com/5YLjabUCF5
ちょっとがっかりだったのが、フェリペ・カルデロン元大統領(2006~2012)とエンリケ・ペニャ・ニエト元大統領は(2012~2018)が、ヘナロ・ガルシア・ルナに関与しているという証拠は見つけていないらしい。。。😩 アメリカの裁判で、すべてが明かされることに期待!
左)カルデロン元大統領 右)ペニャ・ニエト元大統領#Nacional 📁 Santiago Nieto dijo que hasta el momento no hay información que vincule a los ex presidentes Felipe Calderón y @EPN https://t.co/qvF503yIDj
— Vanguardia (@vanguardiamx) December 29, 2019
と、このように、サンティアゴ・ニエト・カスティージョ金融情報大臣、たくさんのビックリ・ニュースを発表した日、 ロペス・オブラドール大統領は、2019年12月26日の時点で、メキシコ政府の倹約と汚職撲滅のお蔭で2300億ペソ(約1兆3000億円)の貯蓄があると発表しました。これらを新空港サンタ・ルシア建設、トレン・マヤ(メキシコ南部の新鉄道)建設、唯一国営銀行の支店増加、インターネット普及に投資できると。。。
Combate a corrupción genera ahorros por 230,000 millones de pesos: AMLO https://t.co/tPMNzfLT09 pic.twitter.com/vb07uGfASF
— Chris Toledo MX (@christoledo_mx) December 27, 2019
大統領は、メキシコでは、過去25年間汚職は重罪ではないと憲法改正されてしまっていたと。。。(現在、汚職は重罪になっています。)汚職、不正直こそが、メキシコの一番の問題で、メキシコをボロボロにしてしまった原因だったと汚職撲滅の重要性、正直さの重要性を再度、強調していました。
このどっしりと揺るがぬロペス・オブラドール政権の正直で誠実な姿勢は、そのままメキシコ・ペソに反映しているよう。。。
¿#SabíasQue desde finales del 2018 el peso mexicano ha sido la moneda que más se ha fortalecido frente al dólar?
— Gobierno de México (@GobiernoMX) July 30, 2019
💰 El peso mexicano es más fuerte que👇🏽
→ Yen japonés 💴
→ Euro 💶
→ Libra esterlina 💷
→ Dólar canadiense 💵 pic.twitter.com/pKfiR1rcGP
昨年は、オブラドール政権が始まって1ヶ月の年末だったので、大統領は、たしか31日と1日と2日間のお休みでしたが、今年は、少し余裕ができたのか、28日から1日までパレンケにあるセカンドハウスで5日間、ご家族と休暇されました。よかったぁ〜☺️
(動画の要訳)
ここパレンケのマヤ遺跡から国民の皆さんに
新年に向けてメッセージを送ります。
2019年は悪くなかった。メキシコは前進した。
4T(メキシコ史上4番目の大改革)は始まり
特に上の方の汚職は、完全に終わった。
階段を上から下へ掃くように
汚職掃除をどんどん進めている。
経済は安定、ペソも強くなり、インフレもなく
最低賃金も40年ぶりに上がった。
メキシコは繁栄し、経済開発が行われている。
経済成長と経済開発には違いがある。
経済成長とは、お金がたくさんあること。
経済開発とは、お金がたくさんあり、そして富が
きちん公平に分配されているということ。
過去に例がないほど、多くのメキシコ国民は
政府から経済的援助を受けている。
メキシコの経済開発は着実に進んでいる。
来年は、治安もよくなるはずだ。
汚職撲滅と治安問題の根本改善で、きっと結果があわられる。
犯罪と権力をきちんと切り離さないといけない。
犯罪組織と権力の共謀は、もう過去のこと。
私たちは、役人のモラル改善をし浄化している。
国民の皆さんに、たくさん愛情のこもった、誠意あるハグを送ります。
メキシコはより一層の団結を必要としています。
2020年、皆さんの幸せを心から願っています。
(大統領、自分の両手をクロスしハグのジェスチャーする。)
(メキシコ万歳!)
2020年、日々「ハート」のあったかさを感じながら「愛のマントラ」で過ごすぞぉ〜のpopoちゃんです。
自称ボリビア大統領Jeanine Áñez政権は、メキシコを挑発しています。以前エボ・モラレス氏を救済し、また、未だ元モラレス政権の政治家ら(9人)を在ボリビア・メキシコ大使館で保護してるのが、気にくわないようです。在ボリビア、メキシコ大使館は、過剰な警備、飛び回るドローンなどで嫌がらせを受けているようです。メキシコは、国際司法裁判所にメキシコ大使館への嫌がらせの苦情を申し立てました。
元ボリビア大統領、ティト・キオルガ氏は、ロペス・オブラドール大統領に酷いコメントを動画で流しました、が、ロペス・オブラドール大統領は、毎度のこと冷静で、そんな挑発には乗らないと相手にしません。が、ボリビアは挑発し続けます。12月30日、自称アニェス大統領は、メキシコ大使に72時間以内に出国するように命じました。(アリステーギ・ニュースより)ボリビアには約1万人のメキシコ人がいるそうです。万が一のために、1万人のメキシコ人を出国させるための飛行機もメキシコ政府は用意していると言っています。おそらく、この事態も、オブラドール政権はうまく解決してくれるような気がしています。ほんとに自称大統領なんて。。。困ります!
さて、今回は、12月27日、2019年最後の大統領プレス・コンファレンスで、金融情報大臣が、2019年の成果を発表したものをまとめてみました。金融情報庁とは、疑わしい取引、資金洗浄、テロ資金などを調査し口座凍結などをする政府機関。金融情報大臣、サンティアゴ・ニエト・カスティージョ氏は、ナチョさん動画で2019年一番活躍した大臣に選ばれました。たしかにその働きぶりはすごく、この1年間で政治的汚職、犯罪組織、石油窃盗関連の、ものすごい金額の口座が凍結されています。その額、約346億円!1341人の口座凍結!ロペス・オブラドール大統領は、政府の倹約と汚職撲滅のおかげで、メキシコは、現在、約1兆3千億円の貯蓄があると言っていました。そして正直で誠実な政権姿勢は、そのままメキシコ・ペソに反映しているよう。華麗なメキシコの汚職大掃除をご覧ください♪日本にも、いつかこんな日が来るといいなぁ〜。。。ちなみにメキシコの元公安大臣がアメリカで逮捕された約2週間後、12月23日、シナロア・カルテルの真ボスの息子、イスマエル・サンバーダもアメリカに身柄を渡されたそうです。(El Universalより)トランプ政権、ドブ掃除、どんどんやってくださっているようです。未来は明るい✨