アフリカの指導者たちとの会合で、プーチンが衝撃的な文書を公開 ~2023年3月にウクライナ代表団が合意し、署名したウクライナの安全保障と平和に関する協定は一方的に破棄されていた

竹下雅敏氏からの情報です。
 南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領のほか、アフリカの7か国の首脳らでつくる代表団は、6月16日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問しゼレンスキー大統領と会談しました。
 さっそくロイターが「金曜日、少なくとも2件の爆発がキエフを震撼させ、アフリカの指導者らがウクライナとロシアの仲介を目指して和平活動を始めた際に空襲警報が鳴り響いた。」とのフェイクニュースを流しましたが、アフリカ代表団は「爆発音も空襲警報も聞いていない」と報道内容を否定しています。
 産経新聞も『露、キーウにミサイル攻撃、アフリカ代表団訪問中』とフェイクニュースを流しています。
 代表団はウクライナ訪問の後、17日に国際経済フォーラム開催中のサンクトペテルブルクでロシアのプーチン大統領と会談しました。
 “アフリカの指導者たちとの会合で、プーチンが衝撃的な文書を公開”しました。ロシアとウクライナの2022年3月の和平交渉で、『ウクライナの永続的中立と安全保障に関する条約』と題された文書に、ウクライナ代表団は署名していたが、ロシアが約束通りキエフから軍隊を引き上げた後、「キエフ当局は...(約束を)歴史のゴミ箱に投げ捨てた」というのです。 
 「ブチャの虐殺」は、ウクライナ軍が奪還したブチャを含むキーウ近郊の複数の地域で400人以上の犠牲者が発見されたというもので、ロシア軍の仕業にされているのですが、2022年5月1日の記事でお伝えしたように、“フランス国家憲兵隊の法医学部門の専門家18人とキエフの法医学調査チームの調査によって、「ブチャの大虐殺」はウクライナ軍が行った銃撃で民間人が死亡した”ことが証明されています。
 しかも、ウクライナ軍が街を奪還したのではなく、「ロシアが約束通りキエフから軍隊を引き上げた」ということが、今回明らかになりました。
 タマホイさんの動画でプーチン大統領は、「この協定の草案は、キエフの交渉責任者が合意したものです。彼は署名しました、これがその文書です。(合意したにもかかわらず)彼らはそれを拒否しました。他の協定も、これ以上拒否しないという保証はどこにありますか? しかし、このような状況下でも、私たちは友人を拒否したことはありません。ウクライナの指導者は、(和平交渉を)拒否することを表明しています。さらに、ウクライナの現大統領(ゼレンスキー)は、和平交渉を禁止する法令に署名しています。」と言っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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プーチン アフリカ指導者たちとの会合にて衝撃の文書を公開
引用元)

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

和平を求めてゼレンスキーを訪問し、その足でプーチンに会いに行ったアフリカの指導者たちとの会合で、プーチンが衝撃的な文書を公開しています。

特別軍事作戦の初期に、トルコのエルドアンの仲介で進み始めた停戦の過程で、代表団がサインした文書の草案に基づいて、ウクライナが永世中立を約しロシアがキエフから軍を引いたというステップがあったことが明らかとなりました。そしてその文書は、米英の圧力で反故にされた。
(中略)

(アフリカの指導者たちとの会合にて)
「ロシアは決して交渉を拒否したことはありません。ロシアとウクライナの間の一連の交渉は、信頼をつくるための方法を策定し、条約の本文を作成するためにトルコで行われました。この条約は、キエフの交渉グループ代表によってサインされています。これがそれです。『ウクライナの永世中立および安全保障に関する協定』という名称で18項目からなります。 さらに付帯条項もあります。軍隊やその他のものに関するもの。軍事装備の数から軍隊の人員に至るまで、すべてが詳しく説明されています。これがその文書です。キエフの代表団によってサインされています。しかし、我々が約束通りキエフから軍隊を撤退させた後、キエフ当局は彼らの主人がいつもそうするように、全てを歴史のゴミ箱に捨てました。きちんと賢明にと、言っておきましょう。」
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配信元)


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プーチン、ウクライナの中立に関する条約案の詳細を公開
転載元)
ロシア大統領が、キエフとの和平交渉が失敗した際の資料を公開した。


サンクトペテルブルクのイベントで書類を見せるロシアのプーチン大統領(2023年6月17日)。© Pavel Bednyakov / Sputnik

モスクワとキエフは2022年3月の和平交渉で安全保障とウクライナ中立の一般条件に合意したが、その後キエフは代表団がすでに署名した文書を突然破棄した、とロシアのプーチン大統領が土曜日に述べた。

サンクトペテルブルクで行われたアフリカの指導者グループとの会談で、プーチンは、1年以上前にテュルキエでロシアとウクライナの使節が話し合っていた文書の草案を初めて見せたという。

プーチンによると、「ウクライナの永続的中立と安全保障に関する条約」と題された文書が、ウクライナ代表団によって署名されたという。

この草案は、ウクライナが憲法に「永世中立」を明記することを定めている。ロシア、米国、英国、中国、フランスが保証国として名を連ねている。


プーチンが示した草案の補遺には、平時のウクライナの常備軍の規模や装備に関するロシアとウクライナの両方の提案がまとめられている。モスクワは、軍人の数を85,000人、国家警備隊の数を15,000人に制限することを提案した。一方キエフは、自国の軍隊の兵力を最大25万人にすることを提案した。

モスクワは、ウクライナに戦車342両、装甲車1,029台、多連装ロケットランチャー96基、戦闘機50機、「補助」機52機の保有を認めるべきと提案した。一方、キエフは、戦車800両、装甲車2,400台、多連装ロケットランチャー600基、戦闘機74機、「補助」機86機を保有することに賛成している。

また、ウクライナの迫撃砲、対戦車兵器、対空ミサイルシステムなどの装備の上限設定に関する提案も交わされた。

交渉が事実上決裂したのは、2022年春、ウクライナ当局がロシア軍がキエフ周辺の複数の小都市で市民を殺害したと非難した直後だった。この疑惑は、当時クレムリンが「親善ジェスチャー」としてロシア軍兵士がウクライナ首都郊外から撤退した直後のことだった。それ以来、モスクワはウクライナでの残虐行為を繰り返し否定している。

土曜日にプーチンは、交渉を妨害したのはウクライナに責任があると述べた。「私たちが約束通りキエフから軍隊を引き上げた後、キエフ当局は...(約束を)歴史のゴミ箱に投げ捨てた」と彼は言った。「彼らはすべてを放棄した。」

「今後、合意から逃げないという保証はどこにあるのだろうか?」とプーチンは言った。「しかし、そのような状況下でも、我々は交渉の実施を拒否したことはない。」

南アフリカ、セネガル、ザンビアの大統領とエジプトの首相を含むアフリカ代表団は、金曜日にキエフでウラジミール・ゼレンスキー・ウクライナ大統領と会談した後、モスクワに到着した。南アフリカのシリルラマフォサ大統領は、敵対関係を終わらせるための9項目のロードマップを提示し、双方にデエスカレーションを呼びかけました。

一方、ゼレンスキー氏は、モスクワが2014年にロシアへの加盟を決めたクリミアと、2022年9月の住民投票後に同じことをした他の4つの地域を放棄した後にのみ、交渉を開始できるというキエフの立場を繰り返した。プーチンは土曜日、ロシアによる領土の獲得は「国際法と国連憲章に照らして完璧」だと主張した。さらに、2014年のキエフでのクーデターに反対したドンバスの人々を守るため、モスクワには介入する権利があるとした。

ウクライナは昨年、中立の可能性に関する議論をすべて取り下げ、その後、NATOへの加盟を正式に申請している。


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