第3回 純正律
純正律と周波数の比率
純正律の音の決め方
前回、純正律とは、「倍音という法則をもとに、
音を重ねたときに調和するような」
音律だと説明しました。
具体的には、ドレミファソラシドの各音の周波数が、次の比率になるように音を決めていきます。
- ドに対してレの周波数は9/8
- レに対してミの周波数は10/9
- ミに対してファの周波数は16/15
- ファに対してソの周波数は9/8
- ソに対してラの周波数は10/9
- ラに対してシの周波数は9/8
- シに対してドの周波数は16/15
すべて単純な整数比ですね。例えば、ラをA4=440Hzとしたときの、“ハ長調音階の”各音の周波数を出してみると、次のようにきれいな整数になります。
- ド(C4)の周波数は 264Hz
- レ(D4)の周波数は 297Hz
- ミ(E4)の周波数は 330Hz
- ファ(F4)の周波数は 352Hz
- ソ(G4)の周波数は 396Hz
- ラ(A4)の周波数は 440Hz
- シ(B4)の周波数は 495Hz
- ド(C5)の周波数は 528Hz
純正律と平均律の和音の聴き比べ
上の純正律の周波数を用いた音と、平均律の周波数を用いた音とで、和音のサンプルを作りました。ひとまずここで、その2つを聴いていただきます。
①純正律:
②平均律:
①の純正律の方が、うなりのなさとともに、世界の広さを感じるような気がしませんか? ここはひとつ、
心の目で両足を見る方法でリラックスして聴き比べてみてください。
» 続きはこちらから