注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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シリア――アメリカの宣伝インチキがいま公然と崩れる
転載元)
創造デザイン学会 16/10/3
Moon of Alabama
September 30, 2016, Information Clearing House
オバマ政府、特に CIA と国務省は、困り果てているようだ。彼らはロシアを悪者にできることなら、どんなことでも叫び、東アレッポのアルカーイダ・テロリストを排除するのはジェノサイド(民族抹殺)だと主張している。その一方で、 アメリカとサウジの爆撃と、彼らの交通遮断が直接、引き起こした、イエメンの Houthi(フーシ派=イスラム・シーア派)の飢餓については、全く沈黙している。
しかし、ようやく変化が起こって、大きなニュース報道が、アメリカが大事にするシリアの“穏健派反乱軍”は、アルカーイダそのものでなくとも、アルカーイダとグルであるというロシアの主張を、支持するようになった。
ロイターはこう報ずる(これはもっと長い物語の終わりの方ではあるが)――
ウォールストリート・ジャーナルは、もっと直接的で、見出しに「シリアの反乱軍が、アルカーイダにつながる集団に接近する」と言っている――
(中略)
また最近、ドイツの元政治家でジャーナリストの Jürger Todenhöfer による、あるアルカーイダ司令官の英語によるインタビューがあり、これが報道された。この司令官は、アルヌスラ(アルカーイダ)は、アメリカの下部グループを通じて、TOWミサイルを直接支給されていると言った。彼はこのようなグループについて、こう付け加えた――
もう一つ最近公表されたインタビューは、トルコとシリアで兵役についた、“グリーン・ベレ”の元兵士 Jack Murphy に対して行われたものである。“グリーン・ベレ”とは米軍の特殊部隊で、彼らは、アメリカの気に入らない政府に対して、土着のゲリラ集団を訓練して共に戦うスペシャリストである。インタビューされた兵士は、トルコで“穏健なシリア反乱軍” を訓練するように命令された。その一部がここに引用されている。
https://sofrep.com/63764/us-special-forces-sabotage-white-house-policy-gone-disastrously-wrong-with-covert-ops-in-syria/
(中略)
事実が蓄積するにつれて、NYタイムズや Wポストなどは、彼らのプロパガンダの主張を、どこまで維持できるのだろうか?彼らは最善を尽くしていると認めねばならない。不幸なことに、彼らの最善とは、中庸ということでしかない。
NY タイムズは、最近、ウラジミール・プーチンが、彼の混乱者としての役割を楽しんでいることを発見した。NYタイムズは、プーチンが何を「楽しんでいる」のか、どうしてわかるのだろう?
この記者はプーチン本人に訊ねたわけではない。しかし彼は、プーチンの心のうちを洞察している何人かのよく知っている専門家に訊ねた。
そして記者はそれが確かに事実だと確信した――彼らはプーチンがどう感じているかを正確に知っている。彼らとは、Richard Haass(外交問題評議会議長)、James R. Clapper, Jr.(国家情報部主任)、James B. Comey(FBI局長)、Robert Kagan(ネオコンの主唱者にしてクリントン後援者)である。“専門家”の中の一部だ。
http://www.nytimes.com/2016/09/30/world/europe/for-veterans-of-the-cold-war-a-hostile-russia-feels-familiar.html?_r=0
(中略)
悪魔のようなロシア人どもについて我々の聞くすべての物語は、真実にきまっている! 7歳の Bana Alabed でさえ、今、東アレッポから、ロシアの無差別攻撃下にある彼女の悲劇的運命をツイッターで訴えている。しかもそれは完全な英語で、すぐれたWiFiとインターネットを利用していて、それは彼女の多くの“ホワイトヘルメット”による写真添付と、彼女のビデオが証明している。しかし都市全体が荒廃し瓦礫となり、彼女の家の真ん前でリン爆弾が爆発したと彼女は言っている。
https://twitter.com/AlabedBana
しかしバーナは、非常に責任感ある小さな淑女である!――
ここで“おかあさん”が、“独占記事”用にデイリー・メールに電話をかけてきて、これは全部本当ですと保証した。ザ・テレグラフは、スライドショーに、悲しい音楽とともに彼女を登場させ、ガーディアンも彼女を後押ししている。
(中略)
どんな正常な読者も、このようなスタントを本気で受け取りはしないだろう。どのような PR会社が、このようなお粗末なペテンを引き受けたのだろうか?
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3809920/Please-stop-bombing-Putin-Assad-Seven-year-old-girl-sets-live-Twitter-feed-ruins-Aleppo-faces-propaganda-claims-social- media.html
https://en.wikipedia.org/wiki/A_Gay_Girl_In_Damascus
“穏健な反乱軍”という幻想と同じく、このようなお話や、“ホワイトヘルメット”宣伝機関がばらまくナンセンスは、馬脚をあらわし始めている。
UAE(アラブ首長国連邦)の National という国際新聞は、最近、ホワイトヘルメットを創った人物、湾岸の防衛利益のために働いている“元”英軍エージェントの周りに、少し穴を掘った。これは慈善行為ではなさそうだ。これは、詳細はまだ明らかでないとはいえ、注目すべき報道である――大きな新聞が、この機関にとってありがたくない態度を示したのは、これが初めてだからである。
http://www.thenational.ae/arts-life/newsmaker-the-white-helmets

オバマ政府の“穏健な反乱軍”についてのウソは、現在、主要メディアでおおっぴらに論じられている。#HolocaustAleppo のプロパガンダは笑いものになりつつある。
(中略)
アメリカ、サウジ、そして特にブレナンの CIA はこの戦いに敗れた。オバマとケリーはそれを認めるだろうか?
(以下略)
September 30, 2016, Information Clearing House
オバマ政府、特に CIA と国務省は、困り果てているようだ。彼らはロシアを悪者にできることなら、どんなことでも叫び、東アレッポのアルカーイダ・テロリストを排除するのはジェノサイド(民族抹殺)だと主張している。その一方で、 アメリカとサウジの爆撃と、彼らの交通遮断が直接、引き起こした、イエメンの Houthi(フーシ派=イスラム・シーア派)の飢餓については、全く沈黙している。
しかし、ようやく変化が起こって、大きなニュース報道が、アメリカが大事にするシリアの“穏健派反乱軍”は、アルカーイダそのものでなくとも、アルカーイダとグルであるというロシアの主張を、支持するようになった。
ロイターはこう報ずる(これはもっと長い物語の終わりの方ではあるが)――
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アレッポでは、「自由シリア軍」(FSA)という反乱軍が、以前のアルカーイダのシリア分派を含む、イスラム主義集団の同盟軍 Jaish al-Fatah と一緒になって、作戦計画を立てている。
一方、近くの Hama 地方では、アメリカ製対戦車ミサイルで武装した、FSA集団が、アルカーイダの息のかかった Jund al-Aqsa 集団と一緒に、大きな攻撃に参加している。
ウォールストリート・ジャーナルは、もっと直接的で、見出しに「シリアの反乱軍が、アルカーイダにつながる集団に接近する」と言っている――
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http://www.wsj.com/articles/syria-rebels-draw-closer-to-al-qaeda-linked-group-1475197943
いくつかのシリア最大の反乱軍分派が、過激派と別れなければ空爆の攻撃目標になるというアメリカの警告にもかかわらず、アルカーイダ関連グループと、同盟関係を強化している。・・・
すでに「シリア征服フロント」とつながっている反乱軍のある者は、彼らの同盟関係を新たにすることで、その警告に応えた。しかし、以前 CIA に支援されていた、アレッポの最大分派の一つ、Nour al-Din al-Zinki のような他の者たちは、最近初めてこのフロントへの忠誠を明らかにした。
(中略)
また最近、ドイツの元政治家でジャーナリストの Jürger Todenhöfer による、あるアルカーイダ司令官の英語によるインタビューがあり、これが報道された。この司令官は、アルヌスラ(アルカーイダ)は、アメリカの下部グループを通じて、TOWミサイルを直接支給されていると言った。彼はこのようなグループについて、こう付け加えた――
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http://www.moonofalabama.org/2016/09/todenhöfer-interview-with-al-nusra-commander-the-americans-stand-on-our-side.html
彼らはみんな我々の仲間だ。我々はすべてアルヌスラ・フロントなのだ。あるグループが創られ、“イスラム軍”とか“Fateh al-Sham” とかいった名前がつけられる。それぞれのグループが名前をもっているが、彼らの信念は一致している。一般に「アルヌスラ・ フロント」で通っている。ある一人の人物が、たとえば 2,000 人の部下をもっている。そこで彼は、その中から新しいグループを創り出し、それを Ahrar al-Sham と呼ぶ。 みんな兄弟であって、信念も考え方も目的も、アルヌスラ・フロントだ
もう一つ最近公表されたインタビューは、トルコとシリアで兵役についた、“グリーン・ベレ”の元兵士 Jack Murphy に対して行われたものである。“グリーン・ベレ”とは米軍の特殊部隊で、彼らは、アメリカの気に入らない政府に対して、土着のゲリラ集団を訓練して共に戦うスペシャリストである。インタビューされた兵士は、トルコで“穏健なシリア反乱軍” を訓練するように命令された。その一部がここに引用されている。
https://sofrep.com/63764/us-special-forces-sabotage-white-house-policy-gone-disastrously-wrong-with-covert-ops-in-syria/
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「現場の者は誰も、この努力のこのようなミッションを信じていません」と、あるグリーン・ベレ兵士が、シリアの反乱軍を訓練し武装させる、アメリカの隠れた秘密計画について書いている。「彼らは、我々がただジハードの次の世代を訓練しているに過ぎないと考えています。だから彼らは命令をサボって“ばかめ、誰がそんなことをするか” と言っています。」...「ヌスラの連中には、アメリカ人に訓練を受けたなどと、言ってもらいたくないです」とグリーン・ベレは言った。
マーフィーは単刀直入にこう言っている――「FSAとアルヌスラを区別するのは不可能です、それらは事実上同じ組織なのだから。」すでに 2013 年には、FSA司令官たちは、自分の部隊全体を引き連れて、アルヌスラに加わっていた。そうなっても FSAという名前はそのままだった。しかしそれはうわべだけのことで、CIAやサウジ情報部から兵器の支給を確保しておくための、世俗主義の見せかけだった。実は、FSAとは、アルカーイダに友好的なアルヌスラが面をかぶったものだった。...
(中略)
事実が蓄積するにつれて、NYタイムズや Wポストなどは、彼らのプロパガンダの主張を、どこまで維持できるのだろうか?彼らは最善を尽くしていると認めねばならない。不幸なことに、彼らの最善とは、中庸ということでしかない。
NY タイムズは、最近、ウラジミール・プーチンが、彼の混乱者としての役割を楽しんでいることを発見した。NYタイムズは、プーチンが何を「楽しんでいる」のか、どうしてわかるのだろう?
この記者はプーチン本人に訊ねたわけではない。しかし彼は、プーチンの心のうちを洞察している何人かのよく知っている専門家に訊ねた。
そして記者はそれが確かに事実だと確信した――彼らはプーチンがどう感じているかを正確に知っている。彼らとは、Richard Haass(外交問題評議会議長)、James R. Clapper, Jr.(国家情報部主任)、James B. Comey(FBI局長)、Robert Kagan(ネオコンの主唱者にしてクリントン後援者)である。“専門家”の中の一部だ。
http://www.nytimes.com/2016/09/30/world/europe/for-veterans-of-the-cold-war-a-hostile-russia-feels-familiar.html?_r=0
(中略)
悪魔のようなロシア人どもについて我々の聞くすべての物語は、真実にきまっている! 7歳の Bana Alabed でさえ、今、東アレッポから、ロシアの無差別攻撃下にある彼女の悲劇的運命をツイッターで訴えている。しかもそれは完全な英語で、すぐれたWiFiとインターネットを利用していて、それは彼女の多くの“ホワイトヘルメット”による写真添付と、彼女のビデオが証明している。しかし都市全体が荒廃し瓦礫となり、彼女の家の真ん前でリン爆弾が爆発したと彼女は言っている。
https://twitter.com/AlabedBana
しかしバーナは、非常に責任感ある小さな淑女である!――
Dear world, it's better to start 3rd world war instead of letting Russia & assad commit #HolocaustAleppo
— Bana Alabed (@AlabedBana) 2016年9月29日
https://twitter.com/AlabedBana/status/781597903924125697
Bana Alabed@AlabedBana 親愛なる世界の皆さん、ロシアとアサドにアレッポのホロコーストを許すより、第3次大戦を始めた方がましです。
1:53 PM – 29 Sep 2016
Bana Alabed@AlabedBana 親愛なる世界の皆さん、ロシアとアサドにアレッポのホロコーストを許すより、第3次大戦を始めた方がましです。
1:53 PM – 29 Sep 2016
ここで“おかあさん”が、“独占記事”用にデイリー・メールに電話をかけてきて、これは全部本当ですと保証した。ザ・テレグラフは、スライドショーに、悲しい音楽とともに彼女を登場させ、ガーディアンも彼女を後押ししている。
(中略)
どんな正常な読者も、このようなスタントを本気で受け取りはしないだろう。どのような PR会社が、このようなお粗末なペテンを引き受けたのだろうか?
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3809920/Please-stop-bombing-Putin-Assad-Seven-year-old-girl-sets-live-Twitter-feed-ruins-Aleppo-faces-propaganda-claims-social- media.html
https://en.wikipedia.org/wiki/A_Gay_Girl_In_Damascus
“穏健な反乱軍”という幻想と同じく、このようなお話や、“ホワイトヘルメット”宣伝機関がばらまくナンセンスは、馬脚をあらわし始めている。
UAE(アラブ首長国連邦)の National という国際新聞は、最近、ホワイトヘルメットを創った人物、湾岸の防衛利益のために働いている“元”英軍エージェントの周りに、少し穴を掘った。これは慈善行為ではなさそうだ。これは、詳細はまだ明らかでないとはいえ、注目すべき報道である――大きな新聞が、この機関にとってありがたくない態度を示したのは、これが初めてだからである。
http://www.thenational.ae/arts-life/newsmaker-the-white-helmets

オバマ政府の“穏健な反乱軍”についてのウソは、現在、主要メディアでおおっぴらに論じられている。#HolocaustAleppo のプロパガンダは笑いものになりつつある。
(中略)
アメリカ、サウジ、そして特にブレナンの CIA はこの戦いに敗れた。オバマとケリーはそれを認めるだろうか?
(以下略)
湾岸戦争前には当時15歳の少女だったナイラの嘘の証言が世論を動かし、戦争へ突入していきましたが、"続きはここから"以降に出てくる7歳の少女も、手際の良さや発言内容等から、キャンペーンの一環として利用されているのだと思います。今は、ネットがあるお陰で、こうしたキャンペーンにも人々が騙されにくくなっていると思います。騙されない人々がたくさんいれば、そう簡単には戦争を始めることはできないのだと思います。