れいわ新選組公認候補者10名出揃う 〜 太郎代表は比例後順位で仲間を優先させる方針

 参院選公示の4日を前に、れいわ新選組の公認候補者が10名、出揃いました。
3日の動きは慌ただしく、メディアもやきもきしている様子で無視できない存在ぶりを証明するようです。が、決して大きなニュースにするつもりはないでしょう。記者会見ではやたらと「これも戦略か?」という質問が太郎代表に飛びますが、そのような下世話な質問にも正論で返すことで、図らずもれいわ新選組の本気度が明確になります。
野心のために政治を利用する者には舞台から降りていただき、自分は損をしてでも目の前の困った人達をなんとか助けたいという「人間らしい」政治家を選ぶ機会が与えられたようなもの。中傷や思い込みに惑わされず、自身の目で「有りのまま」を判断したいもの。ネット上でしっかり伝わりますよう。
 すでに時事ブログ上でもお伝えした、蓮池透氏、やすとみ歩氏、木村英子氏、三井よしふみ氏の後、息もつかせず5名の候補者が上がりました。
野原よしまさ氏、辻村ちひろ氏、大西つねき氏、ふなごやすひこ氏、渡辺てる子氏。
ああ、あの人、と知っている方もいれば、全く知らなかったけれどもプロフィールを拝見して、なるほど、それぞれの現実の中で誠実に強靭に生きて来られ、国民を上からではなく同じ目線で語れる方々でした。読みながら、こちらまで武者震いしそうです。
 れいわ新選組のHPを中心に、新たに発表された5名の候補者の情報をまとめてみました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【6人目・野原よしまさ氏】

 沖縄県知事選で、デニー候補の応援に創価学会の三色旗を掲げている方がおられました。公明党を応援するはずの沖縄創価学会壮年部に所属する野原氏は、誠実であるがゆえに、現在の公明党と創価学会の変節を追認することはできず、「れいわ新選組は、仏法上の世界平和や福祉などの看板こそ掲げていないが、やっている中身は世界平和、生命の尊厳、一人一人を大切にすることを目指している。」と確信して立候補されました。記者会見会場には、創価学会の同じ思いの仲間が本土にも多くいると伝える方もおられました。事実上、公明党は揺さぶられることになりそうです。



【7人目・辻村ちひろ氏】  
 柔和な面差しの方ですが、お話を聞くと胸に迫るものがあります。これまで多くの自然破壊の現場を見て来られ、無力感に泣いた方ではないかと思われました。「自分たちが暮らしている場所がそこに暮らしていない人たちの利便性向上を目的に奪われていくことをもう止めたい。ただ、普通に暮らしていきたいという願いが叶えられない社会はおかしいと思います。」環境問題は、票に繋がらないため政治を動かせない、しかし今も環境破壊は各地で進行していることを真剣に止めたい。心から日本を大事にしたいという気持ちが伝わってきます。


【8人目・大西つねき氏】
 え? JPモルガンのディーラーだった方? 現代の金融経済のど真ん中に居た方は何を語るのか?
その病んだ世界に慣れてしまわず、むしろその歪みを誠実に捉えた方でした。お金よりも大事なものを見失わない方が居ました。思わずニヤリとしてしまう快打の人選。
「もし、そんな都合の良い政策ばかり言って財源はどうするんだと言って来る人が居たら、飛んで火に入る夏の虫、思いっきりそれをやっつけるために僕はここに居ます」と爽快に笑いました。


【9人目・ふなごやすひこ氏】
この方の肩書きには驚愕しました。難病ALSという病名は耳にするようになりましたが、その当事者であり、かつギタリスト、かつ実業家。講演、著作活動も盛んに行われ、市議選立候補の経験すらお持ちのパワフルに生きておられる方でした。発病前は飛ぶ鳥落とす勢いの企業戦士でいらした氏にとって、頭脳は明晰なまま肉体が不自由になることがどれほどか。食事を人工的に入れる「胃ろう」も人工呼吸器も拒否し、ご自身が死ぬことが家族への愛だと覚悟されていたと言います。ところが、ピアサポートという同じ病に悩む人たちの支えとなる役目を与えられた氏は、「伝の心」という意思伝達装置を使って、回りの患者さんを慰め、再び生きる決意を固めます
誰しもが羨ましいと思うのは、彼が副社長を務める「株式会社アース」の介護施設「サボテン」です。末期ガンや難病患者、重度障害者を受け入れているそうですが、介護利用者であるふなご氏の視点を入れることでより良い介護を目指しているそうです。
ふなごさんのプロフィールを静かに読み上げる太郎代表の声は、途中、涙で詰まりました。
 口の中にあるセンサーを使いながらのギター演奏の様子は、13:33〜。世界の難病患者さんの希望の光にもなっています。18:00あたりからは、ふなご氏のメッセージが音声に変換され聞かれます。すごい記者会見になりました。安倍総理の大阪城EV発言を問われた氏は「それは口が滑ったのでしょう。」(35:00〜)とウィットある回答をされています。
 日本人に突き刺さる「生産性で人の価値が測られる社会を問題視する」れいわ新選組の考えと、氏の思いが全く同じだと驚いたそうです。記者会見のやり取りにも政治家が率先して合理的配慮をする姿を見せることから社会が変わり始めそうです




【10人目・渡辺てる子氏】
 上西充子先生が学問の立場から働き方改革を批判してこられたのと対照的に、この渡辺てる子氏は、現場の立場から働き方を批判できる、まさに当事者からの声をあげた方でした
山本代表の言葉を借りれば「日本の6割の人たちが生活を苦しいと感じている異常事態の中でも、特に貧困に一番近いところに居るのが女性。数々の不条理がのしかかる中を生き抜いてこられた」元・シングルマザー、非正規雇用歴16年8ヶ月の渡辺氏は、「男女の著しい賃金格差、正規・非正規の従業員の待遇・賃金格差が貧困の最たる要因なのです。」と明確に訴えます。「働く私たちに、必死に毎日を生きる私たちに、「自己責任だ」として政策の怠慢や無作為行為を容認してしまう政治を私はなんとしても変えたいと思います。「生きてきて良かった」と思える日本をつくりたいです。」これほど単刀直入な公約があるでしょうか。



 ところで3日夜、れいわ新選組は参院選の戦い方を発表しました。

全国的に浸透している「山本太郎」という名前を使って仲間をどんどん増やすためには、山本太郎は比例区で出馬する。しかも自民党が自分たちのために作った「特定枠」を利用して、れいわの仲間を優先的に当選させる方針です。逆にいうと、後順位の山本太郎を当選させるためには、それ相当の票が必要になります
「特定枠」一人は木村英子氏、二人目はふなごやすひこ氏、このお二人が当選した後に山本太郎が当選する形です。「身を切る改革とはこういうことを言うのではないか!」太郎氏は覚悟を叫びます。
また、東京選挙区は、野原よしまさ氏が太郎議員の後を引き受けます。
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【参院選】山本太郎、決死の特攻出馬 自らの議席と引き換えに虐げられた者の解放目指す
引用元)
 この男は自分が国会議員の議席を失っても、虐げられた人々を解放する政治を実現させるつもりだ

 れいわ新選組の山本太郎代表はきょう、記者会見し、比例区の特定枠に重度障がい者の木村英子氏と難病患者の ふなごやすひこ 氏を立候補させたうえで、自らも比例から出馬すると明らかにした。

 特定枠の2人(木村氏、ふなご氏)が優先的に当選するため、山本太郎が国会議員を続けるには、れいわ新選組から比例区で3人以上を当選させなければならない

 それには330~350万票が必要となる。全国的な組織のない れいわ新選組 が、 それだけのメガ票を獲るのは、至難の業である

 「凄まじい勢いで国家の破壊が進んでいる。当事者を国会に送り込むのは喫緊の課題」。山本は常に力説する。
(以下略)

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