誰もが感動する中村哲氏の偉業 ~「後悔しない人生」において、「結婚こそが、人生のほぼ全てを決定してしまう」

竹下雅敏氏からの情報です。
 中村哲氏の偉業は、誰もが感動するものだと思うのですが、氏の生涯を羨ましく思う人も居るのではないでしょうか。昨日の記事で、“「年をとると時間が早く過ぎる」本当の理由は、人々が惰性で生きているから”だとコメントしたのですが、死の直前に誰もが口にする「後悔のことば」は、“もっと自分らしく生きたかった”というものらしい。
 私は、「宇宙で最も幸せな人間だ」と本当に思っているので、人生に後悔はありません。もっとも「宇宙で最も幸せな人間」は、ものすごくたくさんいるわけですが…。私の妻も、当時無職で、預貯金ゼロどころか奨学金の返済という借金まで抱えていた私と結婚して、困難な人生を歩んできたことを全く後悔していないです。
 そうした私達夫婦から、「後悔しない人生」について何かアドバイスが出来るとしたら、それは、「結婚こそが、人生のほぼ全てを決定してしまう」ということです。私が妻と最初に出会った時に、“この人と結婚できれば、自分は幸せになれる”と思いました。そして彼女と結婚できないなら、一生独身でいるつもりでした。なぜ、そこまで思えたのかというと、私たちが夫婦になることは、決まっていることだと確信していたからです。そして、確信通りに私たちは3年後に出会い、二人とも即座に結婚を決めました。
 私たちの人生は万事この調子で、後悔するも何も、“これ以外の人生はあり得なかった”という生き方を貫いています。なぜなら、私達は人生で一番大切なものは、“まずは夫婦で、次に家族だ”と確信しているからです。この信念が揺らいだことは一度もありません。
 もしも皆さんが私たちと同じように、“小世界で心温まる絆”こそが、幸せな人生の全ての全てだと悟れば、あとは全てを神にゆだねると良いでしょう。「夫婦の愛」は、「神への全託」に優ります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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信じて生きる山の民〈中村哲医師絶筆〉
―アフガニスタンは何を啓示するのか
PMS(平和医療団・日本)総院長/ペシャワール会現地代表 中村哲
出典)
(前略)
最初に通されたのは村のゲストハウスで、各家長約200名が集まって我々を歓待した。
(中略)
「専門家の諸君にお任せします。諸君の誠実を信じます。お迎えできたことだけで、村はうれしいのです。」
 
終末的世相の中
こんな言葉はめったに聞けない。彼らは神と人を信じることでしか、この厳しい世界を生きられないのだ。かつて一般的であった倫理観の神髄を懐かしく聞き、対照的な都市部の民心の変化を思い浮かべていた。
――約十八年前(01年)の軍事介入とその後の近代化は、結末が明らかになり始めている。
(中略)
巨大都市カブールでは、上流層の間で東京やロンドンとさして変わらぬファッションが流行する。見たこともない交通ラッシュ、霞のように街路を覆う排ガス。(中略)… 泡立つカブール河の汚濁はもはや河とは言えず、両岸はプラスチックごみが堆積する。

国土をかえりみぬ無責任な主張、華やかな消費生活への憧れ、終わりのない内戦、襲いかかる温暖化による干ばつ――終末的な世相の中で、アフガニスタンは何を啓示するのか。

見捨てられた小世界で心温まる絆を見出す意味を問い、近代化のさらに彼方を見つめる。


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配信元)
 

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