ぴょんぴょんの「パンダ・リークス」 〜自然保護団体の顔をした、自然破壊団体

 今回は、パンダの皮をかぶった詐欺師の話です。
 ぜひ、映像配信「家族の絆 〜夫婦(95):グローバリズム〜」をご覧になって、この世界がとことんグローバリズムにむしゃぶりつくされていることを知ってください。
(ぴょんぴょん)
————————————————————————
ぴょんぴょんの「パンダ・リークス」 〜自然保護団体の顔をした、自然破壊団体


いわくつきの「WWF黒書―世界自然保護基金の知られざる闇」という本


いい本に、出くわした。

何ていう本?


WWF?

World Wide Fund for Nature (世界自然保護基金、略してWWF。
世界最大規模の自然環境保護団体である国際NGO。」(Wiki)
絶滅の危機に瀕した動物の保護や、環境保全活動を行なっている、が・・。

Wikimedia_Commons[Public Domain]

が・・・?
この本、「白書」じゃなくて「黒書」ってのが、気になるよ。

だろ? おれも気になったので、アマゾンを見たら、新刊はなくて中古しかない。

2015年出版、だから?

残念・・と思ったら、他のネット通販ですぐに新刊が手に入った。

どうして、アマゾンには新刊がなかったんだろう?

それは、この本がいわくつきだからだ。

いわくつき?!

実はこの本、オリジナルはドイツで出版されたが、まもなくドイツのWWFから発売禁止の訴訟を起こされた。と同時に、書店やAmazonに取扱いを中止するよう圧力がかけられた。

Author:チニアン[CC BY-SA]


そうか、だから、アマゾンで新刊が売られてなかったんだ。

幸い、裁判では一部の修正、削除だけで、発禁は免れたが。
その後、英語版を出すに当たって、出版社はどこも受けつけてくれない。
さて、どうしよう?ってことで、著者自身が出版社を立ち上げ、英語版を出したとさ。

自分で出版社を? よっぽど、世界の人に読んでほしいんだね。

この本の原題は、「Panda Leaks – The Dark Side of the WWF」。

パンダリークス? ウィキリークスじゃなくて? 

WWFのマークは、パンダだよ。


なるほど、だからパンダ・リークス。

このマーク、エコマークみたいに環境保全シンボルに使われているが、要注意だ。
日本にも、WWFジャパンというのがある。
役員名簿を見ると、名誉総裁は秋篠宮殿下。顧問には「世界ねこ歩き」の岩合さん、さかなクンといった有名人がズラリだ。

ホームページのあちこちに「あなたの支援が必要です!」ってあるね。
有名人の名前で、寄付を集めたいんだね。


WWFの総裁の言葉、WWF直属の秘密結社「1001クラブ」


だが、寄付をしたいヤツは、この本を読んでからにした方がいい。
とにかく、ページをめくって最初に、目に飛び込んできたのがこれだ。

Wikimedia_Commons
[Public Domain]
「生まれ変わったら、殺人ウイルスになって、人口過剰問題に多少なりとも貢献したい」
エジンバラ公フィリップ王配



1988年8月、ドイツ通信者のインタビューで
(「WWF黒書」4p)

ギョギョー!! エリザベス女王の夫じゃん

王配とは、女王の配偶者のこと。
1981〜1996年、国際WWFの総裁だった彼の言葉だ。
WWFのおおよそのイメージがつかめる
かな?

人口削減したい人が、総裁って!?

そもそも、自然保護団体って言うと「草の根から始まった」って思うだろ? 
ところがどっこい!
「1961年に設立されたWWFは・・設立当初から、中心的メンバーである世界的セレブのための団体だった。」(14p)

へえ! 意外だ。

毎年「パンダ・ボール」と呼ばれるイベントが、開かれている。

これのこと?


ち・が・う!「1001クラブ」の会員限定イベントだ。

「1001クラブ」?

WWF直属の、秘密結社。

ひえ! 自然保護団体に、秘密結社がついてる?!

「1001クラブ」は1971年、当時のWWFインターナショナル総裁、オランダ国王配ベルンハルトによって設立された。

ベルンハルト王配

ええっと、王配というのは、女王のご主人だったね。

そう、こいつはオランダのユリアナ女王の主人だ。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
ユリアナ女王

ユリアナ女王? 時事ブログで聞いたような?

これを見ろ。

うわあ、こうゆう人のダンナがWWF総裁、そして「1001クラブ」を作ったの?!

それだけじゃねえぞ。
政治家や多国籍企業の代表、ヨーロッパ王族などが集まる、完全非公開の「ビルダーバーグ会議」を発足させたのもベルンハルト。

へえ、もしかして、ビルダーバーグで決定したことを、「1001クラブ」を通して、WWFで実行させたりして?

さあな。
「1001クラブ」、正式名は「The1001」、または「A Nature Trust」とも。
メンバーを知りたいか?

知りたい、知りたい!

1001人の中でも有名どころが、166pに載ってる。
数人挙げてみようか、エジンバラ公フィリップ王配、オサマ・ビン・ラディンの兄、シェルCEO、ユリアナ女王、デヴィッド・ロックフェラー、ロバート・マクナマラ、エドムンド・ロスチャイルド、ベンツの会長などなど。
ネットには、もっと詳しく紹介されている。

すごいメンツ!

ほとんど全員が、白人至上主義の秘密結社「ブルーダーボンドAfrikaner Broederbond」の、現メンバーか元メンバーだ。(171p)

秘密結社、好きだねえ。


「国立公園」の自然保護の名の下に、犠牲になった先住民たち


さて、インドのトラ保護区の話だ。
現在、トラ保護区になっている草原は、サンスクリット語で「初めの住人」アディヴァシが住んでいたが、トラ保護のためにインド政府は彼らを強制移住させた。

Author:フィティンディア[CC BY-SA]

トラを保護するために、住人を追い出した?

1900年、インドにはまだ4万頭のトラがいたが、上流階級が「保護」のためにむやみに銃をぶっぱなし、植民地時代が終わる頃には、インドのトラはわずか5000頭にまで数を減らしていた。(30p)

なんてことしたの!

パンダもそうさ。
中国人には珍しくないパンダだが、欧米人が珍しがって、銃でどんどん撃って数が減ったんだよ。

へえ! そうだったんだ。環境の変化のせいだと思ってた。

先住民は言う、「トラとは何世紀も共存してきました。私たちはトラを殺さないし、トラも私たちを殺さない。私たちはトラを神として崇めています。・・私たちが生きている限り、トラも安全です。私たちがいなくなれば、伐採業者や密猟者が好き勝手に振る舞うでしょう。」(38p)

こういう人たちこそが自然保護に必要なのに、追い出しちゃうなんてアホだねえ。

ところで、おめえ、スモークサーモン好きだろ?


だあいすき!

もしかしたら、そのサーモンは「マリンハーベスト」の養殖サケかもしれねえぞ。

「マリンハーベスト」?

悪名高き金融投資家、ノルウェー人ジョン・フレッドリクセンの会社で、年間一億匹のサケを世界中に卸している。(52p)
この会社がチリで養殖してるサケは、一つのケージにぎゅうぎゅう詰めに育てられている。

Author:Jan-Tore Egge[CC BY-SA]
マリンハーベストのいけす

そんなサケ、食べたくないね。

だが、チリのサケは日本にも輸入されてる。
おめえも、食ってるかもしれねえぞ、回転寿司とかで。

回転寿司なんか、行かないもんねーだ!


養殖による環境汚染を隠すために、「マリンハーベスト」は年間約10万ユーロ(約1270万円)で、WWFの助けを借りた。(60p) 

WWFが助けてくれるの?

WWFは認定証を発行しているからな。
「ここの養殖場は『持続可能』、つまりエコです」と認定されれば、商品にパンダ・マークがついて、消費者は安心して買うから。

「持続可能」?

英語でサステナブル(Sustainable)。今さかんにテレビでも見るSDGsのSと同じさ。

ああ、あのカラフルな広告のヤツね。


SDGsは「 Sustainable Development Goals 」の略で「持続可能な開発目標」という意味。「持続可能な開発」とは、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のこと。(Wiki)

どう見ても、海を汚染する養殖が「持続可能」には見えないけど。

ところで、WWF誕生の地、アフリカの話も書かれている。
1940年、タンザニア北部セレンゲティが、東アフリカ初の自然保護区に指定された。
しかし、何世紀もの間、その地でウシの群れと共に生きてきた先住民族、マサイ族は1958年、植民地政府によって追い出されてしまった。(80p) 
1974年、二度目の強制立ち退きの時は、軍隊までくり出した。(96p)

あ〜 人を人と思わない残酷なやり方、これぞまさにグローバリズムのやり方。

このように「国立公園」の自然保護の名の下に、犠牲になった人間は推計2000万人。
イヌイット、黒人先住民、インド先住民、ピグミー、インドネシア先住民、パプア先住民、一人残らず、有色人種である。(85p)

あからさまな白人至上主義だね、次はぼくたち黄色人種ってこと? 

インドネシアのパームオイル企業も、自然や動物、人間にひどいことをしてきた。
熱帯雨林だった土地はハゲ山にされ、見えるのはパームやしの苗ばかり。
そして、精油工場から流れる排水のすさまじい悪臭。その元凶企業「ウィルマー」は、WWFと無償コンサルタント契約を結んでいる。(125p)

Author:663highland[CC BY-SA]

ああ〜 ここでも、WWFか。

そして、広大な熱帯雨林を違法に伐採し、住民を強制移住させた穀物商社「カーギル」も、WWFとパートナーだ。(158,159p)

ああ〜 どこもかしこも、WWFは悪徳企業とべったりだね。

企業に荒らされる以前は、ほとんどが藤やゴムを育てる小規模農家で、木の間にドリアン、マンゴー、バナナなどの果樹を植え、イネを育てて生活を立てていたのに。
今あるのはパームやし、オンリー。

いろんな種類を混ぜて植えるやり方こそ、人間にとっても、動物にとっても、本当の「持続可能」なやり方なのに。(140p) 

つまり、WWFは消臭剤みたいなもんだな。
企業の垂れ流しウンコの臭いをごまかすための。

どうせなら、汚物を出す大元を処理して欲しい。


WWFとモンサントは同じ体から出た二本の腕


そして、アルゼンチン。
世界最大の遺伝子組み換え実験場。

農地の半分はモンサント(今はバイエル)のGMO大豆で埋め尽くされたアルゼンチン。

Author:アタマリ[CC BY-SA]
レバークーゼンのバイエル本社

そこも、WWFが関係あるの?

農業用飛行機が撒き散らすグリホサートで、農民や周辺住民にガンが増加、死産奇形児が増加している。
以前、時事ブログでも紹介されたパブロ・ピオヴァノ氏が撮った被害者の写真、ここで見られる。

うわあ!! グリホサート、恐ろしい!

アルゼンチンのGMOは、今なお進行中。
2020年10月、アルゼンチンは「GMO小麦の栽培と消費を世界で初めて承認したと発表した」。(AFP)

アルゼンチンはどうなっちゃってんの?

政府もWWFも、完璧にモンサントに乗っ取られてんな。

ええ!? WWFはモンサントに反対する側じゃないの?

WWFアルゼンチンは、自然保護団体なんかじゃない。WWFとモンサントは同じ体から出た二本の腕だ。・・GM大豆は悪いものではないとWWFは言う。GM大豆なら『持続可能な』生産だってできる、と。」(176p) 

なんだって〜! 助けを求めた先が、悪のお仲間だった!

大企業をサメにたとえれば、WWFはコバンザメだな。
サメのおこぼれもらって、サメにご奉仕する。

なるほど。

WWFコバンザメは、犯罪者の大企業サメを善導するフリをしながら、実際はサメに犯罪隠しの「持続可能認証」を与えている。


お金のために・・。

ただ、言っとくけど、WWFは悪いことばっかりしているわけじゃない。
ボルネオで、破壊された熱帯雨林の再生を助けている。

末端で働いている人たちは、きっと真剣に自然保護を考えているんだね。

だが同時に、「持続可能」の名の下に、森の破壊も助けている。(165p)

すごい矛盾だね。まるでジキルとハイドだ。

たぶん、それがヤツらの戦略なのさ。
最後に、アマゾンのカスタマー・レビューに、こんなのがあった。
『自然保護』『持続可能』などのグリーンなイメージのキャッチフレーズの後ろには何があるかを良く調べた上で判断しないと、意思に反して自然破壊に手を貸してしまう危険性があるということを教えてくれる。
人々の思考力を停止させる魔法の言葉、『自然保護』『持続可能』には要注意だ。

そして、「あなたの支援が必要です!」にもご注意を。


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

Comments are closed.