イランを挑発し、その報復攻撃を待ち望んでいるアメリカとイスラエル ~イランとイスラエルの戦争の可能性は低く、おそらく起こらない

竹下雅敏氏からの情報です。
 4月1日にイスラエル空軍がシリアの首都ダマスカスにあるイラン総領事館を攻撃し、シリアで軍事顧問を務めていたイラン革命防衛隊のモハマド・レザ・ザヘディ准将を含む7人の軍事顧問が死亡した事件で、イランの最高指導者ハーメネイー師は、“彼らがシリアでやったような必死の努力は当然、平手打ちを受ける”と演説し、冒頭のツイートでは「イスラエルを処罰するよう国軍に命令した。」とあります。
 ホワイトハウス国家安全保障広報担当補佐官のジョン・カービーは、“イランとイスラエルの状況が本格的な戦争に発展する可能性を懸念している”と述べています。
 ベイルート市に本拠を置くイラン系レバノンの汎アラブ主義衛星ニューステレビチャンネルのアル・マヤディーンは『米国、米国とイスラエルの資産に対するイランによる「避けられない」攻撃を予想:CNN』で、“米国が収集した情報によると、イランはシャヘド徘徊ドローンと巡航ミサイルを組み合わせた報復攻撃を計画している可能性がある。CNNがバイデン政権高官の話を引用して報じたところによると、米国は現在、厳戒態勢にあり、イランが来週中に行う可能性のある「重大な」攻撃に備えて積極的に準備している”と報じています。
 こうした状況でアジア記者クラブ(APC)さんのツイートによれば、「米国とイランは合意に達した。イランは米国に対し、米国の施設を標的にしないと保証し、米国はイランがイスラエルに報復しても関与しないと表明した」というのですが、どう見てもアメリカによる罠としか思えません。
 アメリカもイスラエルもイランからの報復攻撃を待ち望んでいるのです。第三次世界大戦を引き起こすには、イランに最初の一撃を行わせる必要があります。そのために執拗にガザを攻撃しイランを挑発してきたのです。
 この件に関して、「イランが最も望んでいないのは、イランとの直接紛争だ。私はイランがイラン本土からミサイルを発射するだろうかと真剣に疑っている。彼らは代理人を使用しているため、攻撃はレバノン、イエメン、シリアから行われる可能性が高い」「偽旗作戦の匂いがかなり強い。しかし、CIA は ISIS 派遣部隊を時間通りにイスラエルに送り込むことができるだろうか?」という優れたツイートがありました。
 私はイランとイスラエルの戦争の可能性は低く、おそらく起こらないと思っています。イランはアメリカやイスラエルよりもずっと賢明な国だと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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4月5日はイスラエルに対する自由なる諸国民の雄たけびの日;イラン最高指導者の演説の抜粋
転載元)
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
(中略)
ハーメネイー師は、「ガザという重要な問題が国際世論の優先事項から外れることを許してはならない」と強調し、「大量虐殺や大量殺人、女性や子供、医療患者や病院への攻撃といったシオニスト政権の犯罪は最近の歴史上例がない」とし、次のように付け加えました。

 「この犯罪が極めて甚大であることから、西洋文化圏や欧米諸国で教育された人々でさえも抗議の声を上げている」

また、これまで半年間にわたる戦争をある意味で総括し、イスラエルが2つの側面で失敗したとの見解を示すとともに、次のように述べました。

 「彼らの最初の失敗は昨年10月7日、即ちアクサーの嵐作戦の開始日であった。これにより情報・軍事面での自らの優位性を主張するシオニスト政権は限られた便宜しか持たない抵抗組織により情報面での大規模な敗北を喫した。シオニスト政権のこの敗北と屈辱はこれまで補填されておらず、また今後も埋め合わせられることはないだろう」

また、「シオニストの二つ目の失敗はガザ攻撃で発表された目標を達成しえなかったことだ」とし、シオニストが国連決議案への拒否権や最近の決議案を法的拘束力なしとする完全な虚偽を含め、アメリカの全面的な軍事・財政・政治的支援を享受していることを指摘し、次のように述べました。

 「これだけの支援を受けておきながら、シオニストは宣言した目標を何一つ達成できなかった」
(中略)
さらに、「無辜の女性や子供に刃を剥けることや殺戮は、抵抗軍戦士の前でのシオニストの無力さによるものだ」とし、次のように指摘しました。

 「シオニストは今後も確実に敗北し続けるだろう。また、彼らがシリアでやったような必死の努力は当然、平手打ちを受けるとともに、彼らの問題を解決することはない」

加えて、「自ら引っかかった罠からシオニストを救済する可能性はない」とし、次のように語りました。

 「シオニスト政権は日々弱体化し、崩壊と破壊に近づいていくだろう。我々は、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムがイスラム教徒の手に渡り、イスラム教徒がそこで祈り、イスラム世界がシオニスト簒奪政権イスラエルの崩壊を祝う日が来ることを切望している」
(以下略)
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配信元)









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