沖縄県の翁長知事は、スイスで開かれている国連人権委員会で、沖縄にある米軍普天間基地の移設計画について訴えた。
翁長知事は、普天間基地移設計画について米国の議会や大統領府と話し合うために6月に米国を訪れたが、これは日本の内政問題だと言われたと述べ、しかし結局のところ米国は沖縄の大部分を占めていると指摘し、
国連人権理事会が、同問題は人権に関わるものであると確信し、それを米国が理解するために
ワシントンに伝えてくれることに期待する、と指摘した。
また翁長知事は、この問題を日本の指導部と1ヶ月にわたって協議したが、建設的な答えは一切得られなかったと述べ、まだ作業は続いているため、裁判で自分たちの立場を擁護する準備をしていると指摘、
基地の建設許可を無効にする意向だと語った。
モスクワに、独立や自治を求める世界15以上の地域の代表が集まった。彼らは、モスクワの高級ホテルで会議を開いた。国際会議を主催したのは、ロシア反グローバリスト運動で、こうした種の会議がこれほどの規模で開かれるのは、今回が初めてだ。会議を総括する形で参加者達は、国連決議案として作られた民族自治権擁護を求める文書を採択した。
反グローバリスト運動の会長を務めるアレクサンドル・イオノフ氏は、モスクワでの会議に、
招待されたすべての代表が参加できたわけではないとし、その例として、米テキサス州やスコットランドの代表の例を挙げた。彼らは、現在属している国の当局から参加の許可を得られなかった。なお中国の新疆ウイグル自治区の代表は、参加を棄権した。
会議が始まる前に、
アフリカの革命組織「ウフル(スワヒリ語で"自由"の意味)」のオマリ・イエシテラ代表は、反グローバリスト運動の会長に対し
「世界の反帝国主義運動すべての団結に向け努力を傾けてくれた事」に感謝の言葉を述べた。イエシテラ代表は「理想を殺す事が出来るようなミサイルは、まだ発明されていない。米国の植民地政策により、リビアのカダフィ政権が倒され、スーダンの紛争に火がつけられた」と強調した。
また
「ノヴォラシヤ」運動のウラジーミル・ロゴフ代表は「自分達も、植民地主義者との戦いの経験を分かち合っている」と指摘し、「ノヴォラシヤ」が生まれたばかりの若い国家である事に注意を促した。ロゴフ代表は、
欧米諸国が自ら独立を宣言しているドネツク及びルガンスク両人民共和国を承認しない重要な理由について触れ「これら共和国の全ての権力機関が、人々の真の意志表示に支えられているからである」と指摘した。
ロシアの政党「ローヂナ(祖国)」のフョードル・ビリュコフ代表は、こうした会合が他でもないモスクワで開かれた重要性について、次のように説明した-
「ロシアは、世界全体を友好的に抱きしめようとしている。そうした措置は、米政府に抵抗する全世界的な戦線作りを目的として、なされているものだ。」
続いてロシア社会院のメンバーであるゲオルギイ・フョードロフ氏は「欧米の帝国主義的独裁」に異を唱え、
欧米の植民地主義が「中東のみならず、ユーゴスラビアで試みられたように
欧州でも、それに反対して別の世界を提案する
自主的な国々を打ちのめしている」ことを、よく考えるよう訴えた。
フョードロフ氏は又、会議参加者に向かって「ここには、最良の人々が集まった」と述べた。これに対し米ハワイ州のレンニィ・シンキン・ハワイ王主任顧問やプエルトリコの人民主権国家ボリンケンの代議員達は頷きかえし、同意を示した。
会議の休憩中、「カダフィと彼の人民を支持する共同体」のイブラヒム・バッリ代表は、持参した今は亡きリビアの指導者カダフィ大佐の小型のブロンズ像を、じっと見つめていた。彼は、ギニヤ生まれだが、すでに12年間もロシアに住んでいる。彼にとってカダフィ大佐は「欧米に抵抗するという考えを分かち合うすべての人々にとっての理想」である。バッリ代表は「
世界の混乱は、もう大分前から始まっていた。ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラク、リビアでだ。ロシアは、欧米がもたらした混乱に抵抗するよう呼びかける偉大な国だ」と述べた。
なお
スペインからの独立を求める政党「カタルーニャ連帯」のホセ・エンリケ・フォリク代表は、会議参加者達に、スペインからの独立を求めるカタルーニャの人々の絶望的な試みの歴史を語った。この演説は、9月27日に予定されているカタルーニャ政府の選挙を控え、特にアクチュアルなものとなった。フォリク代表は、参加者達に
「カタルーニャは、自分達はスペインの一部とは思っていないし、スペイン領内にいる事を快いとは感じていない」と強く訴えた。